求人ボックスの評判・口コミは?正社員転職にも有効?活用メリット・デメリット
[最終更新日]2024/08/25
正社員の求人を探すにあたって「求人ボックス」を利用するべきか迷っていませんか?
実際に求人ボックスを使って転職した方々が、活用してよかったと感じているか知りたいと思っている人もいるでしょう。
この記事を読んでわかること
目次
1)求人ボックスとは?サービスの特徴を確認
求人ボックスの特徴
サービス名 | 求人ボックス |
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運営会社 | 株式会社カカクコム |
対応エリア | 全国 |
求人数 | 約1,500万件(2024年8月時点) |
掲載求人の業種・職種 | 全業種・職種 |
掲載求人の雇用形態 |
|
料金 | 無料 |
公式サイト | https://求人ボックス.com |
求人ボックスは株式会社カカクコムが運営する求人情報サービスです。
掲載されている求人には、大きく分けて2種類があります。
- インターネット上から自動収集された求人情報
- 企業が直接登録した求人情報
一般的な転職サイトは、企業が掲載料を支払って求人が掲載されます。
一方の求人ボックスは、インターネット上に掲載されている求人情報を収集して掲載されます。
掲載求人数は2024年8月時点で1,500万件を超えており、幅広い業種・職種の求人に対応しています。
掲載求人の雇用形態は正社員のほか、アルバイト・パートや派遣社員など、正社員以外の求人も数多く見られます。
求人ボックスで正社員転職は可能?
求人ボックスで正社員の求人を探すことは可能です。
サイト上で雇用条件を「正社員」に絞って検索すると、全体の求人数の8割程度が正社員求人として表示されます。
ただし、求人ボックスを利用した人たちの評判・口コミからは、「正社員求人と書いてあったが、実際は派遣だった」「ブラック企業だった」というコメントも見られます。
インターネットから自動収集しているということもあり、求人の「質」についてはしっかり担保しているとは言い切れないのが実情のようです。
一方で、「求人ボックスで正社員転職を実現した」という人の声も、ネット上で多く見つけられます。
求人ボックスを使って正社員の応募先を探す際は、求人ボックス内の情報だけでなく企業HPや口コミサイトなど、しっかり情報を調べつつ進めるのがよいでしょう。
求人ボックスで正社員求人の多い職種
- 営業
- 事務・企画・マーケティング
- 旅行・ホテル・ブライダル
- 建築・土木・建設工事
- 配送・物流・交通
- エンジニア
- Web・インターネット
- クリエイティブ
- コンサルタント・士業・通訳
- 金融・不動産
- 医療・介護・福祉
- 保育士・教員・講師
2)求人ボックスの評判・口コミ
求人ボックスの良い評判・口コミ
職種によっては求人数が豊富
職種によって
— よなみ (@yonamiii) November 8, 2022
どのサイトが求人多いかとか
ありそうだけど、
私は求人ボックスが良かった??
地元企業の求人が見つかる
あと
— ∞ぷりん∞ (@purin_ss_sss) January 21, 2023
求人ボックスというサイトも割と地域の会社が登録されてるので私は使ってました。
もし今までの転職活動などでハローワークに嫌な思い出がなければ
ハローワークにも顔出されるのも良いかと思います。
私の時はですが割と親身に相談に乗ってくれました。
転職サイトに掲載されていない求人が見つかることがある
一社エントリーを終えた
— BlueBell(ぶるべる) (@Bluebell636) April 30, 2020
企業によっては、転職サイトに記載せず、自社ページにひっそり載せて「求人ボックス」に転載されている事が今日分かった
もっと早くに気づけば良かったが、そこへ至る道筋は実に遠かった…。
サイトが全体的に見やすい
マイナビもエンも地域の仕事一切出さないなあ?
— かーぴょん@幻想水滸伝発売を待ちわびてる人 (@snt5y) June 28, 2022
この前はまでインディードが良かったけど
今は求人ボックスってとこが見やすい
でも全部ハロワだったからハロワ行かなきゃなー
まあ今日見学行って大体の流れ掴めたから7月に活動すればオッケーって感じ
まあ、もう本当すぐね( ˙꒳˙ )
ハローワークの求人を直接閲覧できる
求人ボックスはハロワ求人も載っているが、他のハロワ求人載せてるサイトと違ってハロワページに直接リンクしているので使いやすい。他のサイトだと求人番号をハロワサイトに行って入力しないと詳細情報が見られなくて面倒だった。
— くげつ ものん (@monon99) February 28, 2016
求人ボックスの良い評判・口コミの傾向
さまざまな求人サイトから求人情報を収集していることから、求人数の豊富さや地域を選ばない汎用性の高さを支持する声が複数見られます。
また、サイトデザイン・レイアウトの見やすさや、ハローワークの求人を直接閲覧できる点を評価する声も聞かれます。
求人サービスによっては求人番号を控えた上で、ハローワークの公式サイトで改めて検索しなければならないからです。
「食べログ」や「価格.com」といったWebサービスを多数展開するカカクコム社によるサービスだけに、使い勝手の面が好評を博していることが分かります。
求人ボックスの悪い評判・口コミ
希望職種によっては求人数が少ない
求人ボックス見てても、いまの職種に合った求人が出てこないな‥‥
— まくらん (@Ishill) October 29, 2020
評判の良くない企業の求人も含まれている
だいたい求人ボックスとかで出てくる服装自由のコールセンターの会社評判すこぶる悪くて応募する気すら起きない
— ポタポタ (@FOmTPE1hg2IQ4Hx) October 12, 2020
求人内容が正確性に欠けることがある
今就活してるので、就活のご参考になればという体験談まとめ
— 鐘餅 (@u9JgQDmoB6LzqCS) February 16, 2023
・よく調べず応募するな。行き着く先はブラック企業
・個人的にエン転職が一番使いやすかった。WEB面談出来るし、はっきり職種とか手当とか書いてる。逆にインディード&求人ボックスは件数こそ多いもののその分、実際のものと違うものあり
正社員求人とは限らない案件もある
私に合った仕事は待遇の悪い非正規雇用ばかりの時代になってしまいました。正規雇用でも時給制です。「正社員」と求人ボックスに書いておきながら他の求人サイトで確認すると時給1000円を少し越えるくらいの派遣だったりします。企業の担当者は嘘をつき、それを罰する法律もありません。
— I really need to improve my English (@kuraiseikaku) May 23, 2021
求人ボックスの悪い評判・口コミの傾向
求人ボックスの不評な点の多くは、「求人の質」についての問題でした。
インターネット上の求人情報の自動収集であるため、記載掲載されている求人の職種が偏っていたり、口コミなどで評判が良くない企業の求人が含まれていたりすることもあり得るのです。
求人情報の詳細な内容については、自分でリサーチしておくことが欠かせないでしょう。
掲載元のサービスを調べたり、企業ホームページや口コミサイトなどを活用して入念に企業研究を行ったりすることをおすすめします。
求人検索エンジンというサービスの特性を十分に理解した上で活用していくことが大切です。
3)求人ボックスを正社員転職に活用するメリット・デメリット
求人ボックスを正社員転職に活用するメリット
求人が豊富・希望する求人が多く見つかる可能性がある
求人ボックスの特徴として、幅広い職種で豊富な求人を参照できる点が挙げられます。
2024年8月現在、正社員向け求人の総数は約1,100万件あります。
リクナビNEXTやdodaといった大手転職サイトをはるかに上回る数となっており、求人ボックスでのみ見つけられる求人も多いです。
また、求人ボックスは無料で求人を掲載することもできるため、大手転職サイトへの掲載を躊躇しがちな中小企業の求人が掲載されていることがあります。
求人の対象エリア・年齢が幅広い
求人ボックスの対象エリアは全国で、かつ求人の対象年齢も制限されていないため、幅広いエリア・年齢を対象とした求人を見つけやすい点がメリットです。
地方で転職活動を進めたい人や、ミドル・シニア層の転職希望者は、他の転職サイトと比べて自身の希望条件に合った求人を見けやすいと感じることでしょう。
サイトがすっきりしていて見やすい
求人ボックスのサイトは、全体的にすっきりとしていて見やすい構成となっています。
転職活動を進めるにあたって、サイトの見やすさは重要なポイントの1です。
求人を検索する際に条件を指定しやすいことや、求人情報の見やすさ、応募時に必要な記載事項の漏れ防止など、サイトの見やすさが転職活動の重要な局面に影響を与えることも多いからです。
知りたい情報が記載されている場所や操作方法が直感的に分かることは、求人ボックスを利用するメリットでしょう。
求人ボックスを正社員転職に活用するデメリット
キャリア相談は受けられない
求人ボックスは求人検索エンジンを主体としたサービスのため、転職エージェントに担当者がつくことはありません。
キャリア相談や求人紹介といったサービスは受けられないため、自力で転職活動を進める必要があります。
正社員として転職する場合、基本的には長期間就業することを前提に入社することになるでしょう。
応募先企業の企業文化や実際の仕事内容、必要なスキルレベルなど、求人情報には記載されていない重要なポイントも数多くあります。
こうした情報を把握するには、企業研究を入念に進めておくことが求められます。
同様に、これまでの経歴をまとめたり、今後のキャリアプランを策定したりするプロセスも、全て自力で進めなければならない点はデメリットといえます。
高年収の求人は少なめ
高年収の求人を中心に探したい人にとって、求人ボックスに掲載されている求人だけでは物足りない可能性があります。
中には好条件の求人もあるものの、全体的な割合として高年収の求人は少ないです。
年収アップを目指したい人や、現状の高年収を維持したい人は、ハイクラス人材を対象とした転職サービスを併用するのが得策でしょう。
高年収の求人が充実している転職サイト
サービス名 | doda X |
WARCエージェント |
JACリクルートメント |
ビズリーチ |
リクルートダイレクトスカウト |
パソナキャリアハイクラス |
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特徴 |
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公開求人数 | 約6.0万件 | 非公開 | 約2.1万件 | 約14万件 | 約40万件 | 約1.4万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | 経理・財務、人事・労務、法務、総務、情報システム部門など | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
おすすめの人 |
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サービス登録サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
平均的な求人の「質」は高くない
「求人ボックスの評判・口コミ」で触れたとおり、求人ボックスの平均的な求人の「質」はそれほど高くありません。
もちろんすべての求人の質が低いわけではありませんので、求人ボックスで求人を探す際は、その良し悪しを自身でしっかり見極める必要があります。
「求人の良し悪しの見極め方が分からない」という方は、以下記事にて詳しく説明していますのであわせてご覧ください。
4)求人ボックスがおすすめの人
- 未経験可の正社員求人を探したい人
- 地方で転職活動をしたい人
- ミドル・シニア向けの正社員求人を探したい人
求人ボックスは幅広い層を対象とした求人が掲載されているため、未経験者を対象とした求人も比較的見つけやすい傾向があります。
未経験の業種・職種に転職を希望している人にはおすすめのサービスといえるでしょう。
また、対象エリアが全国のため、地方で転職活動を進めたい人にも適しています。
地元企業の求人を探したい人にとって、各地区のハローワークの求人も扱っている点は大きな魅力です。大手転職サイトには掲載されていない、地域のレア求人を見つけられる可能性もあります。
ミドル・シニアの転職希望者にも求人ボックスはおすすめです。
年齢層を限定することなく幅広い年代を対象とした求人が掲載されているため、自身の希望条件に合った求人が見つかる可能性も十分にあるでしょう。
5)求人ボックスで正社員転職を成功させるためのポイント
ポイント1 「今回の転職で実現したいこと」を明確にする
求人ボックスには複数のサービスから求人情報が集まってくるため、求人を探す際の「軸」が定まっていないと目移りしがちです。
「良さそうな求人が見つかれば応募する」というスタンスで臨むよりも、あらかじめ応募する際の条件を決めておくことをおすすめします。
求人選びの軸を定めるには、そもそもなぜ転職するのか、今後どのような取り組みをしていきたいのかを自分の中で明確にしておくことが大切です。
改めてじっくりと自己分析を行い、転職理由や今後のキャリアプランを固めておきましょう。
転職する目的や今後取り組みたいことが明確になっていれば、応募書類の作成時や面接時にも回答の一貫性を保ちやすくなります。
転職理由・志望動機・今後のキャリアプランをそれぞれ点で捉えるのではなく、線で繋げておくことが重要です。
転職の「軸」の定め方
転職の軸は、以下の流れに沿って考えると整理しやすいです。
- ①目指したい業界・企業・ポジション(働き方)を、ざっくりとイメージする
- ②その分野で、自分が出来ること、得意なことをイメージする
- ③その分野で求められること(知識やスキル)が何かをイメージする
- ④改めて、その分野であなたがやりたいこと、そして情熱を持ち続けられることをイメージする
- ⑤イメージの重なりの部分を、自身の転職の「軸」とする
それぞれのイメージは、上記図のように「CAN(できること)」「MUST(求められること)」「WILL(やりたいこと)」と表すことができます。
そして、これらのイメージの重なる部分が、その人が長く活躍できる領域になります。
ポイント2 複数の転職サイトを併用する
求人ボックスで他の転職サービスに掲載されていない求人が見つかる場合がありますが、その逆もあり得ます。
転職サイトによっては、他の転職サイトに掲載されていない独自の求人を扱っているケースがあるからです。
希望条件に合った求人をできるだけ漏れなく見つけるには、複数の転職サイトに登録しておくことをおすすめします。
転職サイトごとにスカウトやオファーが届く可能性も高いことから、求人情報の取りこぼしを防ぐためにも複数の転職サイトを併用するのがベターです。
正社員転職におすすめの転職サイト
タイプ | 全般・網羅型 | 全般・網羅型 | 全般・網羅型 | IT・Web業界に強み | 20代・若手に強み | ベンチャー企業に強み | ハイクラス転職に強み | 女性の転職に強み | 女性の転職に強み |
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サービス名 | doda |
リクナビNEXT |
エン転職 |
Green |
Re就活 |
Wantedly |
ビズリーチ |
LIBZ |
女の転職type |
メリット |
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デメリット |
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求人数 | 約26万件 | 約90万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約1.0万件(※募集職種と勤務地の組み合わせで件数算出) | 約10万件 | 約14万件 | 非公開 | 約2,400件 |
得意業界/職種 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | IT・Web業界 | 営業・企画・事務・管理・販売・技術職(エンジニア)等 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | 営業・企画・管理・販売系職種 | ◎全業界 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
スカウトの多さ | ◎多い | ◎多い | 〇ふつう | ◎多い | 〇ふつう | ◎多い | ◎多い | ◎多い | 〇ふつう |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
ポイント3 転職エージェントに登録してプロによるアドバイスを得る
選考対策やキャリア相談といったサポートが受けられないことは、求人ボックスを利用する際の懸念点の1つです。
とくにキャリアチェンジを目指す人の場合、馴染みのない業界や職種の選考対策を自力で進めるのは決して容易ではありません。
複数の転職エージェントに登録することで、プロのアドバイスを得たほうが転職成功率を高められるでしょう。
転職エージェントでは応募書類の添削や面接対策といった各種アドバイスのほか、キャリア相談にも応じてもらえます。
今すぐに転職する予定がなくても、相談に乗ってもらうことでキャリアプランがより明確になる可能性は高いはずです。
また、転職サイトには掲載されていない非公開求人を紹介してもらえる場合もあります。
応募先の間口を広げる意味でも、転職エージェントを積極的に併用していくのがおすすめです。
正社員転職におすすめの転職エージェント
サービス名 | マイナビエージェント |
doda |
リクルートエージェント |
ワークポート |
type転職エージェント |
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メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約6.9万件 | 約26万件 | 約49万件 | 約11万件 | 約1.2万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | 営業、IT、システムエンジニア、プログラマ、コンサルタント |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 20代後半~30代前半(エンジニアのみ39歳までOK) |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
おすすめの人 |
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詳細を見る |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
まとめ)求人ボックスの特徴を押さえ、目的に応じて使い分けることが大切
求人ボックスはさまざまな求人サービスの「まとめサイト」として利用できるサービスです。
職種によっては求人数が豊富な上に、地域を問わず活用できる点は魅力といえるでしょう。
一方で、一定以上の年収帯になると求人数が多いとはいえない点や、転職サポートは受けられない点など、注意しておくべき点もあります。
今回紹介した求人ボックスの特徴や利用メリットを押さえた上で、転職活動の目的に合わせて活用していくことが大切です。
転職活動の方向性や転職先に求める条件と照らし合わせた上で、自分に合った転職サービスを使い分けていきましょう。