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【職務経歴書テンプレ・見本付き】職務経歴書の正しい活用方法と書き方!

[最終更新日]2025/10/03

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【職務経歴書テンプレ・見本付き】職務経歴書の正しい活用方法と書き方!

現在、転職活動をされている方の中には、職務経歴書の作成に悩んでいる方が少なくありません。最近は応募書類をインターネット上のフォームやPDFデータで提出する企業が増えており、職務経歴書は自分の経験やスキルを伝える大切なツールになっています。

転職活動を進めるうえで避けて通れないのが「職務経歴書」の作成です。新卒採用のときはエントリーシートで自己PRをしましたが、中途採用では履歴書と職務経歴書を応募時に一緒に提出するのが一般的です。ほとんどの企業でPC作成とデータ提出が基本となっているため、自分で内容やレイアウトを整える必要があります。

もし、職務経歴書を「履歴書の延長として作るもの」「必要だからとりあえず作るもの」と考えているなら、非常にもったいないことです。職務経歴書は単なる補足資料ではなく、あなたの仕事への姿勢や経験、強みを伝えるための大切なプレゼン資料です。

目次

1)そもそもの、「職務経歴書」の活用目的を知っておこう

職務経歴書の目的は──応募先の企業に「転職後における自身の仕事ぶり」をイメージしてもらうこと

はじめに、「職務経歴書」とは何か、企業は職務経歴書をどのような目的で活用するのかについて確認していきましょう。現代の転職活動では、職務経歴書はオンラインで提出されることが多く、採用担当者は内容をシステム上で検索したり、データベースを通じて閲覧します。そのため、読みやすさやキーワードの工夫がこれまで以上に重要になっています。

職務経歴書の目的は、端的に言うと「応募先の企業に『転職後における自身の仕事ぶり』をイメージしてもらうこと」です。あなたが入社後にどのように貢献できるかを具体的に伝えるための資料であり、単なる履歴書のコピーではありません。

職務経歴書を単なる手続き上の書類と解釈してしまうと、当然ながら出来上がった書類は企業が求めるものとはギャップが生じてしまいます。現在はAIやデータ分析を活用する企業が増え、ビズリーチの調査でも「生成AI」「LLM」「マネジメントスキル」などの検索キーワードが急増していることが報告されています。
求人票に沿ったキーワードやスキルを盛り込み、あなたの強みが伝わるように工夫しましょう。

まずは職務経歴書を作成するうえで、その「目的」を見誤らないように注意すべきです。企業が何を知りたいのか、自分の経験や能力がどう貢献できるのかを意識することが大切です。

職務経歴書と履歴書は、目的も内容も異なる

職務経歴書は面接前と面接中に自分を売り込むための最良のプレゼン資料

冒頭でお話した通り、職務経歴書は「履歴書の詳しい版」ではありません。それぞれ役割が異なるため、別々に用意するのが一般的です。

履歴書は、応募者の基本的な情報を客観的な事実として伝える書類です。名前・住所・学歴・職歴・取得資格などを記載し、JIS規格のフォーマットを使用することが多く、企業は正式な人事情報として保管します。

一方、職務経歴書は、携わった業務や実績、強みや志望動機などを具体的なエピソードとともに記載する自己PR資料です。
フォーマットは自由であり、編年体形式・逆編年体形式・キャリア形式など自分に合った形式を選べます。
最近はPDFやWord形式のデジタルデータでの提出が主流で、ATS(応募者管理システム)に読み込まれることを前提として作成されます。

履歴書には決められた型がありますが、職務経歴書は自由度が高い分、内容の工夫次第で印象が大きく変わります。応募者の立場から考えると、職務経歴書は面接前と面接中に自分を売り込むための最良のプレゼン資料と言えます。目的や考え方が根本的に違うことを理解し、それぞれの書類を適切に準備しましょう。

履歴書 職務経歴書
目的
  • 応募者の基本情報を客観的な事実として伝える
  • 入社後に保管される正式な人事資料
  • 応募先企業に『転職後の仕事ぶり』をイメージしてもらう
  • 書類選考と面接で自分をアピールするための資料
  • キーワードで検索されるオンラインの自己PRツール
書式
  • 手書きが求められる場合もあるが、業種によってはPC作成でも可
  • JIS規格のフォーマットを使用する
  • PC作成が基本で、PDFやWordなどデジタル提出が一般的
  • 書式は原則自由、A4縦1~2枚程度にまとめる
  • ATS対応を意識し、見出しやキーワードを適切に配置する
内容
  • 住所・学歴・職歴など必要な事項を簡潔に記載
  • 正式な人事情報として正確に記載する
  • アピールしたい点に優先順位を付け、具体的な成果や役割を記載する
  • 生成AIやプロジェクトマネジメント、ネットワーク/クラウド、法務・M&A、海外経験など最新のスキル・実績を盛り込む
  • 採用担当者が理解しやすい言葉と数値で説明し、応募先企業ごとに内容をカスタマイズする

企業側は、あなたの「職務経歴書」を読んで、ここを知ろうとする。

転職時の「職務経歴書」でPRすべき3つのポイント ●今後何をしたいと考えているのか WILL ●どのようなスキルを持っているのか CAN 何を成し遂げるべきと考えているか MUST

職務経歴書を読みながら、企業の人事担当者は「この人を採用した場合、どのような活躍が期待できるか」を頭の中でシミュレーションします。その際、経験してきた業務内容の詳細や持っている資格・スキルに高い関心が寄せられます。

AIやデータ分析の活用が進む中、生成AIやLLM、大規模プロジェクトのマネジメント、クラウドやネットワーク構築、法務・M&A、海外事業などの分野でどのような経験や強みを持っているかは特に注目されます。人柄がどんなに優れていても、経験やスキルが不足している場合は即戦力として活躍することが難しいからです。

そのため、自分が経験してきた仕事の内容が端的に伝わるよう、十分に工夫して記載することが求められます。
業界内でしか通じない用語を羅列したり、略称だけで説明したりすると、採用担当者にとって伝わりにくい職務経歴書になってしまうかもしれません。
リモートワークやオンライン会議でのチームマネジメント経験、AIツールの導入による改善実績なども、誰にでも分かる言葉で説明しましょう。

さらに、仕事に対してどのような姿勢や考え方で取り組んできたのかも重要です。過去の経験を通じて学んだことや成長の過程を振り返り、今後何をしたいと考えているのかWill)、どのようなスキル・強みを持っているのかCan)、何を成し遂げるべきだと考えているのかMust)を明確に伝えましょう。数字や具体的なエピソードを交えることで、読み手が臨場感を持ってイメージしやすくなります。

参考文献:
・株式会社ビズリーチ:ビズリーチ、「2024レジュメ検索トレンド」を発表
・厚生労働省:職務経歴書の作り方
・マイナビ転職:履歴書と職務経歴書の違いとは?両方提出が必要?役割や作成の基本ルール

2)職務経歴書を書き始める前に、「自己分析」をしっかりしておこう

新卒採用のときに「自己分析をやっておくべき」と言われた記憶がある方も多いでしょう。

実は、転職活動に向けた職務経歴書の作成においても、自己分析はとても重要なプロセスです。ジョブ型雇用の浸透や生成AIの活用が進む現在、採用担当者はレジュメを検索して即戦力を探しています。自分の経験や強みを把握し、応募企業のニーズに合ったキーワードを盛り込むことが必要です。

ただし、就活時代の自己分析が「エントリーシートに書く内容を明確にするため」だったのに対し、転職活動の自己分析は志望する企業や職種に照準を合わせて行います。生成AIやプロジェクトマネジメント、ネットワーク/クラウド、法務・M&A、海外ビジネスなど、今後のキャリアに必要なスキルを見極め、自分の経験と照らし合わせることが大切です。

最近ではAIツールを活用した自己分析も注目されています。例えば、Warisが提供する「職務経歴書AI分析」は、職務経歴書をアップロードするだけで、AIが経歴を200~300文字に要約し、強みを5~10個抽出し、改善提案まで提示してくれます。
こうしたツールを利用することで、客観的な視点から自分の魅力を再発見しやすくなります。

転職活動における自己分析の進め方を見ていきましょう。

なぜ職務経歴書に自己分析が必要なのか

初対面の相手に自分の経験を客観視して伝えるためにも、自己分析は重要

中途採用者として企業に応募する人は、すでに何らかの職歴を持っています。その仕事は応募者にとって「毎日やっていること」であり、「当たり前の仕事」です。同じ会社に勤め続けている限り、社内の同僚や上司に自分の担当業務を詳しく説明することはあまりありません。

しかし転職活動では、あなたの働きぶりを知らない採用担当者に対し、短い時間で実績や経験をアピールする必要があります。このとき、普段は意識していない作業やプロジェクトが、実は応募先企業が求めるスキルであることも少なくありません。

だからこそ、自分の経験してきた仕事を客観視し、初対面の相手に伝えるべきこと・伝える順序・特に印象づけるべきポイントを整理しておくことが重要です。最近はAIが客観的な強みを抽出してくれるサービスもあり、Warisの「職務経歴書AI分析」では強みの抽出やキャリアリスクの分析まで行ってくれます。

自己分析をきちんと行っておくことで、自分がやりたいこと、得意なこと、人の役に立てることを見つめ直し、自分にとって理想的な転職条件を明確にすることができます。自分の経験やスキルを言語化し、最新の求人トレンドに照らして整理しておけば、言葉に厚みが生まれ、面接での説得力も増します。

誰でもできる!職務経歴作成前の自己分析の進め方

職務経歴書を作成する際、陥りがちな落とし穴の1つが「自分には何ができるのか」から考え始めてしまうことです。確かに職務経歴書にはスキルや業務経験を記載しますが、「これまで経験してきた仕事の範囲内」でしか転職先を探せないわけではありません。

「何ができるのか(Can)」からスタートする自己分析は、転職先の選択肢を極端に狭めてしまうリスクがあります。

そこで有効になってくるのが、Canの前にWill(やってみたいこと)を書き出す方法です。転職を検討する以上、現状を変えたいという気持ちがあるはず。「今の職場や職種に縛られず、やりたいことを自由にできるとしたら」という発想で、仕事を通じて実現したいこと、学びたいこと、挑戦したいことを次々と書き出してみましょう。

その中から、自分ができること(Can)を絞り込み、さらに「やるべきこと・達成すべきこと」(Must)へとブラッシュアップしていくことで、例えば「現状では経験が足りないが、今後学んで習得したいAI技術」や「プロジェクトマネジメントのスキルを身につけたい」といった具体的な項目が見えてきます。
WarisのAI分析や他のAIツールを活用すると、職務経歴書の要約や強みの抽出が自動で行われるので、客観的な視点から自己分析を深める助けになるでしょう。

3)職務経歴書を書くときに、意識しておきたい5つのポイント

編年体形式とキャリア形式のどちらを選ぶべきか

職務経歴書には、大きく「編年体形式」と「キャリア形式」のふたつの形式があります

職務経歴書の書き方として、大きく分けて「編年体形式」と「キャリア形式」の2パターンがあります。

編年体形式は、これまで所属・経験してきた業務を時系列で記載する形式です。
1社で部署異動が多かった人、特定のスキルというよりキャリア全般をアピールしたい人、管理職経験者など昇進した実績がある人は、編年体形式で作成するとまとめやすいはずです。

キャリア形式は、どのような業務経験を積んできたか、に着目してまとめる形式です。
転職したことがあり、複数社にまたがってスキルアップしてきた人、特定のスキルをクローズアップして伝えたい人、転職やジョブローテーションで異なるタイプの職種をいくつか経験した人は、キャリア形式で作成するとまとめやすいはずです。

編年体形式とキャリア形式のどちらで作成すべきなのか迷ったときは、まずは編年体形式で作り始めてみるといいでしょう。

時系列で職務経歴をまとめてみて、スキルや経験をもっと深掘りしてアピールしたいと感じたら、キャリア形式へ変更していくとスムーズに作成できます。

最もアピールすべき/アピールしやすいことは何か

「何を伝えたいか」「アピールしたいことは何か」を絞り全体の構成を考える

職務経歴書を作成する際、「必要事項を埋める」という感覚で作成してしまう人がいますが、非常にもったいないことです。

職務経歴書を読む相手は上から順に目を通していきますので、必然的に冒頭で興味を惹かれる内容が書かれている職務経歴書を熱心に読むはずなのです。

アピールすべき/アピールしやすい内容が冒頭に書かれており、中盤で詳細が示され、最後に自己PRで締めくくられる、といった首尾一貫した職務経歴書を作成するためには、部分的に埋めていくのではなく、全体の構成をしっかりと考えておく必要があります。

職務経歴書全体の構成を考える上で重要になってくるのが、「最もアピールすべき」ポイントを絞っておくことです。アピールすべきポイントが定まっていれば、何をどのように伝えるべきかの優先順位も決めやすくなっていきます。

もしアピールすべきポイントが決めにくいようなら、「アピールしやすいポイント」でもOKです。まずは職務経歴書全体を通じて「何を伝えたいのか」「アピールしたいことは何か」を絞り、職務経歴書に背骨を通しておくことが大切なのです。

「印象に残る職務経歴書」作成のポイント

  • Point1)最初の職務要約ですべてを語る
  • Point2)緩急をつける
  • Point3)企業毎に職務経歴書を書く
  • Point4)定量的に書く
  • Point5)「ボランティアをやっています」等の副次的なものはほどほどに。
  • Point6)「レジュメはラブレター」の意識で書く。
  • Point7)ATSとキーワード最適化を意識する
  • Point8)提出形式・体裁を整える(PDF/Word・ファイル名など)
Point1)最初の職務要約ですべてを語る

採用担当はたくさんのレジュメに目を通すため、最初の職務要約しか見ない人もいます。逆にいうと、この部分は全員が見るということです。

そのため、「最初の職務要約ですべてを語る」くらいの気概で作成したほうがよいでしょう。

自分の強みが最初の数行でパッと分かるように表すなど、とにかくこの部分の品質に意識を集中して作成することが大切です。

Point2)緩急をつける

ある程度実務経験を持った人が陥りがちなミスが、「やってきたことを全部書いてしまう」ことです。

全部盛り込むと、強み(アピールポイント)が薄まってしまいます。
アピールすべきところとしなくてもいいところを分けて、しなくても良いところはバッサリ切る──、といったメリハリが大切です。

例えば総務部門を経験した転職者の場合、総務の幅広い業務範囲を全部書くとどうしても冗長になってしまいます。

その際に、例えば応募する企業の求人要件が「総務の資産管理」だった場合、そのポジションと関連する経験をアピールするのです。

「自分はそのほかにも人事、採用などを経験していた」という場合においても、応募企業側で人事、採用のポジションを求めていないようなら、その記載は軽く触れる程度に留めるなどの取捨選択を意識しましょう。

Point3)企業毎に職務経歴書を書く

職務経歴書は、基本応募企業毎に準備します。
テンプレートのようにひとつの職務経歴書を使いまわしていた場合、応募企業側はすぐにそれを見抜きます。

効果的な職務経歴書にしていくためにも、企業が募集しているポジションに合わせて書くことを意識するとよいでしょう。

イメージとしては、「60%は共通部分として、残り40%を企業毎にかき分ける」、「これまでやってきたことが20種類あったら、求人ポジションに合わせて12~3個に絞って、7~8個は削る」といった形で進めると良いと思います。

ポイントは、求人企業に対して「企業が求めているポジションと、自分の経歴がいかにフィットしているか」を伝えることです。

Point4)定量的に書く

よく言われることですが、職務経歴書は「定量的」に書くことが大切です。

例えば、「お客様に大変喜ばれた」といった表現は、第三者はその程度を知ることができません。また、「主観的、感覚的にしか物事を捉えられていない」と評価されてしまうリスクもあります。

アピールする事柄は、なるべく「数値」に落とし込むことが大切です。
「売上や会員数、またはPV数などが何パーセント増えた」であったり、「結果として作業時間がこれだけ短縮できた」などの定量的な説明を意識するとよいでしょう。

Point5)「ボランティアをやっています」等の副次的なものは、ほどほどに。

プライベートでの活動(ボランティア)などは、書いても書かなくても、書類通過や採用にそこまで影響は無いと見たほうがよいでしょう。

他の候補者と比較検討になった際に、その人と甲乙つけがたいくらいの同評価だったら効果はあるかもしれませんが、その他ではあまり効果を期待しない方が良いと思います。

たまに、経営層の価値観とマッチした等のラッキーパンチもありますが、やや運要素の強いPRと言えます。
また、そうした副次的なPRをたくさん書いてしまうと、「仕事でアピールできないから、そこでアピールするのかな?」と思われてしまうリスクもあるでしょう。

Point6)「レジュメはラブレター」の意識で書く。

レジュメ(職務経歴書)は、「企業へのラブレター」と思って書くと良いです。

例えば、気になっている異性に「私はたくさんのスキルと知識がある。だから付き合ってください」とラブレターを書く人はいないでしょう。

それよりも、「あなたはきっと、こういう人を求めていますよね。私はまさにそういう経験をしてきています。つきましては、私と付き合ってくれませんか」といった形でアプローチする方が成功確度を高められるはずです。

ポイントは、「相手を基点」にあなた自身のペルソナを作っていくこと、──つまり、「顧客視点」を持って職務経歴書を書いていくことです。

Point7)ATSとキーワード最適化を意識する

現在、多くの企業が応募者管理システム(ATS)で職務経歴書を検索・閲覧しています。求人票に記載された用語(例:生成AI/LLM、プロジェクトマネジメント、AWS・クラウド、ネットワーク構築、法務・M&A・PMI、海外市場(インドなど))を、見出しや職務要約・実績の文中に自然な形で入れましょう。ビズリーチのトレンドでも、これらのキーワードが検索で上位になっていることが示されています。

Point8)提出形式・体裁を整える(PDF/Word・ファイル名・読みやすさ)

提出はPC作成のA4縦1~2枚が一般的で、PDFやWordなどのデジタル提出が中心です。余白・段落・箇条書きを適切に使い、採用担当者やシステムが読みやすい体裁に整えましょう。ファイル名は「職務経歴書_氏名_YYYYMM」のように一目で分かる名称にするのがおすすめです。

「印象に残る職務経歴書」作成のポイントを詳しく見る

初めて会う人にとって分かりやすい表現・用語になっているか

第三者から見て伝わりやすいものになっているかチェックする

慣れた仕事をする場合にはあまり意識しないことですが、どの会社にも「組織内だから通用している用語」があります。これは会社ごとの方言のようなもので、同じ職種・業種だからといってどの会社でも使われている言葉でないケースがあるので注意が必要です。

まして異業種への転職を希望するのであれば、他業種の採用担当者は「あなたが当たり前だと感じている言葉」の半分以上を十分に理解できないか、意味を取り違えてしまう可能性が高いと考えておくべきでしょう。

初対面の人にとって分かりやすい表現かどうかをチェックする最も手軽な方法は、家族や他業種の友人など、身近な人に職務経歴書を見てもらうことです。

あなたのことをよく知っている家族や友人が、あなたの職務経歴書を読んで「分からないことがある」と言うのであれば、初対面の採用担当者にとっては相当難解である可能性が高いのです。

このように、職務経歴書は「あなたがよく知る自分の仕事」について書くため、第三者から見て伝わりやすいものになっているかどうか、自分では気づきにくいところがあります。社内用語、業界用語を多用してしまっていないか、客観的にチェックしておきましょう。

仕事を通じてスキルアップしてきたこと、人間的に成長したことが伝わるか

「どう乗り越えたか」「どのような成長を実感したか」といったエピソードを含めるように

職務経歴書は、経験してきた業務の内容を淡々と並べるための書類ではありません。

仕事を通じてどのようなことを考えてきたのか、困難な状況や厳しい状況をどのように乗り越えてきたのか、その結果どういった成長を遂げたのか、といったことが伝わることが、本当の意味で「職務経歴を伝えた」ことだという点を念頭に置いて作成する必要があります。

あなたが経験してきたことを採用担当者が頭の中で再現できるようにするためには、エピソードをまじえて職務経歴詳細を伝えるのが近道です。

編年体形式、キャリア形式のどちらの場合であっても、職務内容に必ずアピールポイントを付け加え、「どのような困難があったか」「どのように考えたか」「どう乗り越えたか」「その結果どのような成長を実感したか」といったエピソードを含めるようにしましょう。

応募書類が無味乾燥な言葉の羅列ではなく、応募者の仕事に対する思いや熱量が感じられるとき、採用担当者の目にとまり「面接で会って話してみたい」という気持ちにさせることができるのです。

「この人物を採用するメリット」が伝わる自己PRになっているか

「入社後にやってみたいこと」や「取り組みたいこと」で企業側のメリットをアピール

職務経歴書の最後に、自己PRを書くケースは非常に多く見られます。
もちろん、最後に意気込みを伝えるのはとても良いのですが、単に「自分にはこんな良いところがあります」「このようなスキルを持っています」とアピールするだけでは、採用担当者に十分に伝わる自己PRになっていない可能性があります。

職務経歴書に目を通している採用担当者は、常に「この人物を採用した場合、当社にどのようなメリットがあるか」を考えています。

よって、採用担当者にとって刺さる自己PRとは「私はこのようなことができる」「貴社にこのように貢献できる」「よって採用すべきだ」という内容なのですが、もちろんそのような直接的な書き方をするわけにはいきません。

そこで、同じ意味で別の表現を用いるようにします。それが「入社後にやってみたいこと」や「取り組みたいこと」です。
「入社後にやってみたいこと」や「貴社で取り組みたいこと」が、まさに募集企業側が求めている力だった場合、採用予定者の有力候補として名前が挙がる可能性が格段に高まるのです。

参考文献:
・リクナビNEXT:職務経歴書の書き方完全ガイド|見本と職種別例文サンプル集(110種)
・厚生労働省:職務経歴書の作り方

4)職務経歴書の見本とテンプレートのダウンロード

さて、続いては実際の職務経歴書の見本とテンプレートをご紹介していきたいと思います。

編年形式」、「キャリア形式」、そのほか「画像活用形式」の3パターンを紹介していますので、ご自身に合いそうな形式を選んで、参考にしてみてください。

「編年形式」の職務経歴書の見本とテンプレート

「編年形式」の職務経歴書

「キャリア形式」の職務経歴書の見本とテンプレート

「キャリア形式」の職務経歴書

「図・画像活用形式」の職務経歴書の見本とテンプレート

「図・画像活用形式」の職務経歴書

5)「それでも職務経歴書作成が不安…」という人は、転職エージェントの力を借りよう

転職エージェントサービスの仕組み。転職エージェントのキャリアアドバイザーは、求人紹介やキャリアプランへのアドバイス、書類添削・面接対策などのサポートを行ってくれます。

ここまでの内容を見て、それでも「完成度の高い職務経歴書を作れるか不安…」という方は、転職エージェントのサポートの活用がおすすめです。

転職エージェントは、求人紹介のほかにも職務経歴書の作成サポートや添削を行ってくれることが多いです。
ただし、サポートの体制や進め方は転職エージェントによって若干違いがあります。

まずは、以下タイプのうち自分に合いそうなサポートを行ってくれる転職エージェントから、利用を検討するとよいでしょう。

  • とにかく職務経歴書を完成まで仕上げたい方
    …リクルートエージェント・dodaの自動作成ツール活用がおすすめ
  • 職務経歴書と合わせて今後のキャリア相談をしたい方
    …マイナビAGENT・パソナキャリア・JACリクルートメントがおすすめ
  • 特定の業界・職種に詳しい担当者からサポートを受けたい方
    …「特化型」の転職エージェントがおすすめ

ちなみに、職務経歴書のサポート内容を見れば、担当エージェント(キャリアアドバイザー)の質を判断しやすくなります。
まずはひとつ職務経歴書を作成し、その後複数の転職エージェントでレビューしてもらうとよいでしょう。

あなたの職務経歴書の品質は格段に上がりやすくなりますし、相性の良い担当エージェントを見つけるうえでも役立てられます。

とにかく職務経歴書を完成まで仕上げたい方

とにかく職務経歴書を完成まで仕上げたい」という方は、リクルートエージェントdodaの転職エージェントの利用がおすすめです。

両サービスは、登録後に職務経歴書の半自動作成ツールを利用でき、マニュアルと手引きに沿って進めることができます。

リクルートエージェントの「職務経歴書エディター」

職務経歴書エディターの編集画面

リクルートエージェントの職務経歴書エディターでは、職務概要や経歴等の入力欄については業種・職種毎のサンプル(見本)文章を確認できます。「文章を書くのが苦手…」という人でも迷いなく進めていけるでしょう。

dodaの「レジュメビルダー」

職務経歴書を手軽に作成「レジュメビルダー」

dodaの「レジュメビルダー」も、職務経歴書を半自動で作成してくれる便利ツールです。

選択肢に沿って進めればある程度内容を埋めていくことができ、リクルートエージェントの職務経歴書エディタ同様に「サンプル例文」を引用しながら自分なりの文章にしていくことができます。

また、リクルートエージェントもdodaも職務経歴書の添削サポートを行っています。
作成した職務経歴書の品質について、客観的な評価とアドバイスを受けられるでしょう。

サービス名 特徴

リクルートエージェント
  • 「豊富な実績ならではの安心感」と「スピーディな対応」を求める人に
  • 国内No.1の求人数と転職支援実績、キャリアアドバイザーの品質も高い
  • 「職務経歴書エディタ」や「面接力向上セミナー」等の転職支援ツール・サービスも充実

doda
  • 「担当者からの積極的な支援」「自分のペースで進める」どちらのスタイルも選べる
  • 豊富な求人と、担当アドバイザーからの積極的な求人紹介の評判が高い
  • サービス内の求人一覧ページより、自身で求人の検索・応募もできる

職務経歴書と合わせて今後のキャリア相談をしたい方

職務経歴書と合わせて今後のキャリア相談をしたい方は、「じっくり、丁寧にサポートを行ってくれる」と評判のマイナビAGENTパソナキャリアJACリクルートメントあたりの転職エージェントから検討を進めるとよいでしょう。

マイナビAGENTは、20~30代前半の若手社会人の転職支援に強い転職エージェントです。 パソナキャリアは比較的幅広い年齢層へのサポートを行っており、かつ全都道府県に拠点もあって対面サポートを受けやすい、Uターン・Iターン転職にも強いことが特徴です。

JACリクルートメントは年収500万円以上のキャリアアップ・ハイクラス転職に強い転職エージェントで、キャリアアドバイザーの品質が総じて高いという評判を多く得ています。

サービス名 特徴

マイナビAGENT
  • 20代~30代の「はじめての転職で不安」な人にとくにおすすめのエージェント
  • キャリアアドバイザーの丁寧かつ転職者のペースに合わせたサポートが評判
  • アドバイザーが各専門分野に分かれており、適切なアドバイスを受けやすい

パソナキャリア
  • 「厳しいフィードバックも含めて、しっかり相談を受けたい」人に
  • 全国都道府県に支店があり、対面でのサポートを受けやすい
  • 「キャリアアドバイザーがじっくり相談を聴いてくれる」ことで評判が高い

JACリクルートメント
  • 「現在、年収700万円以上。だけど、転職後もキープできるか不安…」という人に
  • 高パフォーマンスのキャリアアドバイザーが多数在籍し、「キャリア相談」のサービス品質が高い
  • 年収700万円以上かつ好条件・希少ポジションの求人が多い

特定の業界・職種に詳しい担当者からサポートを受けたい方…「特化型」の転職エージェントがおすすめ

ITエンジニアやマスコミ、総務・事務などのバックスタッフなど、特定の業種・職種に絞っての転職活動をする際は、その分野の転職支援に強い「特化型」の転職エージェントの利用がおすすめです

総合型と特化型の違い

特化型の転職エージェントでは、目指す分野のトレンドや企業で求人へのどういったニーズがあるかを把握しており、そのため職務経歴書の改善アドバイスも適切に行いやすいのです。
例えば、以下に紹介するITエンジニア専門に転職支援を行っているレバテックキャリアでは、「書類通過率65%以上」という高い実績数値を有しています。

目指す分野に特化している転職エージェントがある場合は、併せて利用を検討してみてください。

各分野別のおすすめ特化型転職エージェント

タイプ ITエンジニア ITエンジニア IT・Web業界 リーダー・マネージャー リーダー・マネージャー リーダー・マネージャー リーダー・マネージャー 会計・経理・税務・財務 マスコミ・メディア アパレル・ファッション 管理部門 外資・グローバル 外資・グローバル 製造系エンジニア 介護・福祉 介護・福祉
サービス名 マイナビIT AGENT
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レバテックキャリア
ワークポート
ワークポート
doda X
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JACリクルートメント
JACリクルートメント
リクルートダイレクトスカウト
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ビズリーチ
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ジャスネットキャリア
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マスメディアン
マスメディアン
クリーデンス
クリーデンス
MS Agent
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エンワールド
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ロバート・ウォルターズ
ロバート・ウォルターズ
メイテックネクスト
メイテックネクスト
レバウェル介護
レバウェル介護
かいご畑
かいご畑
メリット
  • 書類添削・面接対策が充実
  • 優良企業やレア求人が豊富
  • 求人のマッチング率が高い
  • 担当は全員エンジニア経験者
  • 全国47都道府県すべてに拠点を展開
  • IT・Web業界向けの求人がとくに豊富
  • 企業からのスカウトが多い
  • 職歴書のテンプレを入手できる
  • ハイクラス向け求人が豊富
  • キャリア相談の品質が高い
  • 実績豊富なヘッドハンター
  • 転職者がヘッドハンターを指名できる
  • 企業からのスカウトが多い
  • 都市部から地方までハイクラス層求人が豊富
  • 会計、税務、経理分野に強み
  • 担当から専門性の高いサポート
  • マスコミ・メディア系転職に強い
  • 独占求人・非公開求人が多い
  • アパレル・販売系業界に特化
  • 業界経験ある担当のサポート
  • 管理部門・士業の転職支援専門
  • 管理部門支援実績は業界No1
  • 外資系・グローバル転職に強い
  • 入社後も定期的なフォロー・定着支援
  • 選考突破率の高さで評判
  • 英文レジュメの作成支援あり
  • 製造系エンジニア支援実績No1
  • 模擬面接サポートが手厚い
  • 職場環境を詳しく聞ける
  • 担当から専門性の高いサポート
  • 未経験向け求人豊富
  • 資格取得の支援制度あり
デメリット
  • 求人は都市部に寄っている
  • 未経験者向けの求人は少ない
  • 求人は質よりも量を重視
  • 販売・サービス系の求人は少なめ
  • 全体的な求人数は少なめ
  • 急ぎの転職には不向き
  • 全ての求人を見るには有料会員になる必要あり
  • 地方の求人は少なめ
  • 未経験者向けの求人は少ない
  • 地方の求人は少なめ
  • 地方の求人は少なめ
  • 未経験者向けの求人は少ない
  • 全体的な求人数は少なめ
  • 地方の求人は少なめ
  • 地方の求人は少なめ
  • 正社員求人は少なめ
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【まとめ】職務経歴書を自己PRツールとして使いこなそう

転職活動の場合、ほとんど全ての企業で応募時に履歴書と併せて職務経歴書の提出を求められることでしょう。

これは、職務経歴書が選考において重要な役割を担っていることの表れでもあります。

裏を返せば、職務経歴書はそれだけよく見られているのであり、職務経歴書で効果的な自己PRができれば内定への距離がぐっと縮まることになるのです。

職務経歴書の作成を「提出しなくてはいけないから作る」と義務的に捉えるのではなく、自己PRのためのツールとして積極的に活用していきましょう。

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