20年続けたウエイトレスを辞め、40代で営業職を初体験|私の転職体験談
転職前
- 職業
- サービス業
- 職種
- ウエイトレス
- 従業員規模
- 15名
- 年収
- 170万円
転職後
- 職業
- 営業会社
- 職種
- 営業職
- 従業員規模
- 5名
- 年収
- 200万円
目次
huauhubsさんの転職ストーリー
1これまでの私
20年間ずっと、サービス業のウエイトレスとして働いて。
私が転職をしたのは39歳の時です。
それまで、サービス業のウエイトレスとして働いていました。
私は若いときからサービス業での接客を通して、人と触れ合う仕事をずっとやってきました。
そういうのが好きだったのでしょうね。お客様とお話ができたりするのも純粋に「楽しい」と思えていました。
長年サービス業で接客を行っていたせいか、友人や家族、またはお客様にも「明るい人」、「よく喋る人」と言われることも多かったです。
家族は、旦那と子供が一人います。
仕事もやりがいありましたし、家族と一緒に過ごせることも私の生きがいでした。
2転職のきっかけ
慣れ親しんだ職場環境が、少しずつ変化していって──。
そんな風に、サービス業の接客の仕事に大きなやりがいや楽しみを感じていたのですが、段々と変化の兆しがみられるようになりました。
以前から働いていた方たちが次々に退社していって、それに伴って私の仕事内容も変わっていったのです。
私の新たな仕事は、新人スタッフの指導・育成でした。
毎日数人の新人スタッフの指導を行いながら、それでも人が不足していたので今まで通り接客業務も行いました。
──なぜ、私だけ働く量が多くなってしまったのかというと、ひとつは教育できるベテランスタッフが私以外にいなかったこと。
そしてもうひとつは、店舗の経営状況もそれ程芳しくなくなってきていて、最低限のスタッフ構成で回していく必要があったからです。
日が経つにつれ(働いた後の疲れが、なかなか取れない…)と感じるようになり、その後は休日も疲労の蓄積で身体を動かすのもおっくうになり、ストレスも溜まっていくようになってしまいました。
- 旦那
-
「自分でも気づいてるのかもしれないけれど、最近表情が暗いよ」
転職を考えるようになったのは、旦那からそのように言われてからです。
また、業務の負担は一向に減らず、段々体調も悪くなってきている感もあって。
私は思い切って、「転職しよう」と決めました。
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3転職中
「自分には味方が一人もいない」と感じていた転職活動。
転職を考えるようになってから度々ハローワークに行ったり、コンビニで仕事を探す雑誌を購入したりしていました。
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そしていざ「転職をしよう」と決めてからは、求人企業への応募活動を精力的に始めました。
ですが、転職先はなかなか決まりませんでした。
一番の理由は、年齢でした。
私はウエイトレスの仕事を探していたのですが、その業種では40歳という年齢に対する需要はほとんどなかったのです。
「いいな」と思った会社があっても、書類を見ていただくタイミングで落とされてしまうことが多かったです。
「すぐ決まるだろう」と思っていた転職活動でしたが、長い期間がかかりました。
結果、私はサービス業は年齢的に厳しいと見切りをつけ、営業職の求人募集まで裾野を広げて、そしてなんとか転職先を決められました。
仕事探しをしている際、いつも対応していただいていたハローワークの係員の方が、温かい言葉をかけてくださったことがありました。
とても嬉しかったですね。
転職活動中は、焦りの気持ちやら、不安感、孤独感も強く、まるで「自分には味方が一人もいない」という気分にもなっていましたから。
人はそういう風に、身に置かれた環境次第でとても不安定になる生き物なのでしょう。
そして一方で、そんなときに温かい言葉を投げかけあえる──それもまた、人としてのありがたみのひとつなのでしょう。
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4転職後
40代ではじめての営業職。そして、「一番下っ端の新人」からのスタート
40代で、はじめての営業職です。
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以前の職場では、私は比較的上の立場で仕事をしていました。
ですが転職後は、文字通り「一番下っ端の新人」です。
かつ、上司の方も私の育成担当の方も皆年下でした。
これまで覚えたこと、培ってきたことと若干違う風に教えられることも多く、少なからずの違和感を持ちながら、指導を受けました。
育成担当の方は、何かと私に厳しく接していました。その中には理不尽に勘違いで怒られることも多く、不快に思うこともありました。
きっと、私の働き方が期待しているものに達していないこと、そして「営業」業務の未熟さに対して、ストレスを感じられていたのでしょう。
今までずっとサービス業の接客を行ってきた私は、営業としてのお客様との「接客」には、なかなか馴染めませんでした。
以前の仕事は、お客様のご要望を聞いたり、ご注文をおうかがいしていたりするお仕事でしたが、営業の仕事はお客様に商品の良さなどをわかりやすく、かつ簡潔にお教えしなければなりませんし、そしてお客様にその商品を「購入しよう」と思ってもらえるために動かなくてはいけません。
「お客様とお話しする」ということに関しては同じですが、サービス業と営業とでは、そのコミュニケーションの形と目的は根本的に異なるということを知りました。
慣れないうちは大変でした。
うまくお客様にお伝えすることができずに、年下のトレーナーや上司に怒られることもしょっちゅうでした。
5その後、どうなったか。
大切なのは、「ちょっとした気配り」と「心地よく働けること」
今回の転職で、改めて「仕事というのは難しいものだな」と学びました。
でも、その気づきが得られたことは良かったと思います。
この歳では、転職でもしない限りなかなか気づけないことだったでしょう。
営業のお仕事に関しては、お客様がご契約をしていただいたとき、「深いありがたさ」を感じるようになりました。
営業でのコミュニケーションで多くの時間を費やしていただき、そして私の話と、商品に価値を感じていただけたのですから。
ご契約にならなくても真剣にお話を聞いていただいたときなども、「わざわざご検討いただきましてありがとうございます、ととても感謝します」と伝えるようにしています。
またお客様に、
- お客様
-
「お仕事大変ですね、頑張ってください」
と言われたときなどは、疲れている心に深く響きます。
そんなお言葉をかけていただいて、
- 私
-
(仕事というのは、このように温かい言葉やちょっとした気遣いがあると、こんなに人は救われるんだ)
ということに気づけました。
◇ ◇ ◇
これからに向けて考えていること──は、色々あります。
まず、ちょっとした気配りや感謝の言葉を常に意識することです。
例えば、営業会社の方たちなどが訪問された際にも、自分がやられて嬉しかったことはやってあげたいですね。
例えば、(お願いするかどうかは別として、)お話自体はしっかり聞くこと。お帰りの際は一言言葉をかけること。
そんなちょっとしたことでも、人って救われることもあると思います。
また、私が今の会社で上司という立場になったときには、新人の方にはコミュニケーションを大切にしていきたいですね。
慣れないこと、今までと違うことを始めるときは、人はどうしても違和感やストレスを感じるものです。
そんなときに、「心地よく働ける」働きかけをしてあげればいいなと思ってます。
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