ただ流される日々から何かを変えていこうと「社労士」の資格を取得して、転職した話。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 酒屋
- 職種
- 販売職
- 従業員規模
- 2人
- 年収
- 150万円
転職後
- 職業
- 社会保険労務士事務所
- 職種
- 社会労務士
- 従業員規模
- 5人
- 年収
- 250万円
目次
かなさんの転職ストーリー
1これまでの私
ただ、流されるままに毎日を過ごしていた。
転職は今からおよそ4年前、私が33歳の時のことです。
当時はリカーショップ(酒屋さんのことですね)で働いていました。
なぜ私がそこで働いていたか。
そこには、特にこれといった意味はありませんでした。
お酒も別に好きじゃありませんでしたし。
求人を見つけたので応募し、何となくで働き始めた──、そんな感じでした。
だからこそ仕事においての将来性?みたいなものも特に考えないまま、ただ毎日、流されるままに働いていました。
当時は実家で、両親とともに暮らしていましたが、両親も私のそんな働き方には、口を出さないまでも、心配しているのだろうな、とは感じていました。
2転職のきっかけ
「この仕事をしてよかった」と思える働き方とは…?
- 父
-
「あんまり言いたくなかったけど、もっと別の働き方をした方がいいんじゃないか?
ある時、父からこのようなことを言われました。
父の言いたかったこととは、「『この仕事をしていてよかった』と、自分に誇りを持てるような職を持て」ということでした。
「あぁ、やっぱりそうだよなぁ」と思いました。
しかし具体的に何をしたらよいのか、まったくイメージが付きませんでした。
そして試しに取り組んだのが、「資格の取得」。
父からは、「社会労務士の資格は就職にも有利になりやすいだろう」と聞いていたので。
それで何かがうまくいくとも思いませんでしたが、もし資格を取れたら少しは自分の自信に繋がるような気もしていました。
社会労務士とは
社会保険労務士法に基づいた国家資格者のこと。
企業を存続・成長させるためには、お金、モノ、人材が必要です。社労士はその中でも人材を専門としています。
「労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資すること」を目的として、業務を行っております。
例えば、企業における採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」や「年金の相談」に応じるなど、業務の内容は広範囲にわたります。
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社会保険労務士の勉強を続けていくうちに、
- 私
-
(…もう、今の職からは転職をするべきかな)
と思うようになりました。
資格の勉強をしていると自然と家にいることが多くなり、そこで両親や友人、親戚の方々に比べて「うだつの上がらない毎日を送っている」自覚が強まっていったのです。
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3転職活動中
資格取得と転職活動。両親から至れり尽くせりのサポート付き。
転職活動中は、家族のサポートに甘えた部分が多かったです。
母は毎日食事を用意してくれましたし、父は一緒に社会労務士について調べてくれたり、働き方に対するアドバイスをしてくれたりしました。
おかげで、資格取得のための勉強に全力を注ぐことができました。
リカーショップの仕事は、その時すでに辞めていました。
全くの未経験の分野に挑戦するのに、違う分野の仕事をしながら勉強をするという器用さが、私にはありませんでしたから。
両親の助けを一心に受け、私は社会労務士試験を合格することができました。
その後は働き口を探して、小さな社労士事務所から内定をいただきました。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
資格も取得出来て、就職先も見つけて一安心、──とはいきませんでした。
まさに、「働き始めてからが、勝負」でした。
私が入った事務所は少人数のため、一人ひとりの能力がとても重宝される現場でした。
少人数の方が、あまり厳しくない環境で働けるかな?と思っていましたが、私の読み違いでした。
この業界はとにかく「より高度なスキル」を求められます。
たかだか数か月勉強して資格を持った私では、はじめのうちはまったく歯が立ちませんでした。
(なんて私はダメなんだ)と自己嫌悪になることもしょっちゅうでした。
- 上司
-
「ちょっと、まだこんなミスしてるの? 一体いつになったら仕事してくれるのよ」
そんな上司からの叱責はしょっちゅうのこと。
怒られれば怒られるほど、消極的な仕事しかできなくなってしまう私。
「それじゃ、ダメだ」と思えば、更にいっそうダメになってしまう。そんな悪循環に苦しむ日が続きました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
私にはまだ、未経験の分野で働いていく覚悟ができていなかったことを学びました。
資格を取得できた時はそれこそ、私は努力すれば何でもできるんじゃないかなんて気にもなりました。
入社してからが本番なのに、浮かれてしまったんですね。
また、未経験からでも丁寧に指導してくれる、そんな会社を見つけるべきでした。
転職活動中は少しでも早く内定をもらって、両親に心配させないようにと躍起になっていたので、すこし浮足立っていたのでしょう。
未経験だからこそ、自信を持って力をつけていけるような環境を、もっと慎重に探すべきでした。
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◇ ◇ ◇
社会労務士になってから間もなく4年が経とうとしています。
ようやく一通りの仕事をこなせるようになったという状況です。
しかし、一緒に働くメンバーのことは、正直好きになれません。
それは入社当時の、私への冷たい対応も影響しています。
なので今後はさらにスキルを伸ばし、独立開業を目指していきたいと考えています。
もちろん、仮にその目標が叶ったからといって、浮かれるつもりは毛頭ありません。
何事も、その場所に身を置いてからが戦いの始まりだと、今回の転職で学びました。