私の転職体験談:先行き不透明な不動産業界から未経験の保険営業へ。
転職前
- 職業
- 不動産業
- 職種
- 事務
- 従業員規模
- 300人くらい
- 年収
- 400万円
転職後
- 職業
- 保険会社
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 1000人以上
- 年収
- 600万円
目次
アベンジャーさんの転職ストーリー
1これまでの私
順風満帆の社会人生活。

これは私が転職する前、30歳の時の話です。
当時私は、不動産会社の事務(総務・人事)を担当していました。
仕事自体はとても順調で、会社からも、同じ部署のメンバーからも頼りにされていると感じており、それなりに充実感はありました。
担当した仕事には、とてもやりがいを感じていました。
総務の仕事は多岐にわたるので、事前にいろいろと調べる必要があったり、打ち合わせなどで他部署のメンバーとも交流がありました。
いろんな仲間が作れましたし、仕事がとても楽しかったことは事実です。
私は社内のムードメーカー的な存在で、それなりに親しまれていたと思います。
家族構成は、私と妻、子(当時、小学1年生)の3人です。
2転職のきっかけ
業界の未来を案じ、転職を決意。

転職するきっかけとなったのは、2011年の東日本大震災です。
当時、私の親戚にも福島・宮城に住んでいる者がいました。
親戚たちに話を聞くと、被災地の状況が伝わってきました。
不動産業界は、関東地方は上昇傾向にあるのですが、それ以外の地域は減少傾向にあります。
東京しか知らなかった私は、震災をきっかけに地方の惨状を知り、真剣に将来を考えることになりました。
2020年のオリンピックに向け「東京」は盛り上がっています。
しかしそれ以外の地域は、少子高齢化が進むとともに人口が減っていくばかりです。
当然、土地や不動産の価値も落ちていきます。
- 私
(東京オリンピックまでの盛り上がりよりも、それから先の自分の将来を考えていかないと…)
と、いろいろと考えを巡らせた結果、転職を決意したのです。
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3転職活動中
転職は、「自分を見つめなおす」いい機会。

転職には、エージェントを4社と転職サイトを4社利用しました。
転職エージェントの方は、紹介案件をもらえたりスカウトサービスがあったので、よく利用したと思います。
ただスカウトサービスは、必ずしも自分の行きたい分野の案件が紹介されるわけではなかったので、徐々に使わなくなっていきました。
転職活動を振り返ると、応募は70社以上、面接は20社ほど受けたでしょうか。
退職してから転職活動を始めたので、私自身も、そして家族にも不安を与えてしまっていたと思います。
特に妻にはとても苦労をかけました。
転職活動がきっかけで、大学時代の友人や恩師にも会いました。
自分を見つめなおすいい機会になったと思います。
その中でも、企業の面接の際に東京駅を移動中、前の会社の上司と偶然出会ったことはとても幸運だったと思います。
上司から、
- 上司
「お前ならすぐに転職先が見つかる。頑張れ。」
と熱く励まされたことは、今でも忘れられません。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

保険会社の営業職として無事転職を終えることができました。
未経験の職種でしたし、今までの業務スタイルとは全く違ったので、慣れるまでにとても苦労しました。
今までは、会社から仕事を受ける「待ち」の業務が多かったのですが、営業となるとそうはいきません。
デスクワーク中心から外での勤務となり、自分で仕事を持ってくるような「攻め」の姿勢が求められました。
特に、一番大変だったのは体力面です。
ほぼ一日中、動き続けるので大変でした。
ただ、仕事になれてくると、自分のペースも掴めるようになり、余裕が出てきました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

気付けてよかったことは、どんな業界にも波があるということです。
ブームが来れば、やがて下降するときも訪れます。
前職の不動産に関しては、東京オリンピックが1つのきっかけで、業界の再編成などが起き、大量の退職者が出るかもしれません。
そう考えると、転職をすることができてよかったと思います。
その一方で残念に思っていることもあります。
たとえば長年親しかった仲間やメンバーと一緒に仕事ができなくなったことです。
メンバーとはとても楽しく仕事ができていたので。
ただ、今でも忘年会と称して前職の仲間やメンバーとの交流が続いているので、このご縁を大切にしたいと思っています。
◇ ◇ ◇
今後チャレンジしていきたいことは、「起業」です。
自分の会社を作ってみたいですね。
社会人経験を通じて、人と人とのつながりが大切であることを学びました。
仲間と一緒に仕事をすることで、ともに社会に役立つ仕事ができていると思います。
「起業」と「企業」は同じ読み方をしますが。「起業」を経ないと、「企業」にはなれません。
起業には資金も必要ですし、ビジネスを成長させるパートナーも必要です。
これまでの経験を踏まえて、自分が先頭に立って、たくさんのアイデアや経験を元に、社会に役に立てる仕事がしたいです。