介護の転職(介護士、ヘルパー、介護福祉士、ケアマネジャー等)
Pick UP!

「今後介護職に就職・転職をしたい…」
「介護職になる前に、どんな準備をしておくと良いの?」
「既に介護職だから、キャリアアップを目指したい!」
このコーナーでは、介護職を目指す全ての方、そしてキャリアアップを図る方に向け、『介護職に就く前の必要準備&キャリアアップに必要なこと』というテーマで解説をしていきます。
実際に訪問介護、グループホーム、デイサービスなどを経験した筆者による解説です。そのため、介護職に関してよく分からない…という方でも、必ず参考となる内容になっていますよ!
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「介護の仕事」とは

「介護の仕事」とは一体何か?
それは一言でいうと、『高齢者や障がい者など日常生活に支援が必要な方を支え、より良い生活を目指す仕事』です。
人は食事,入浴など、無意識に多くの日常生活動作を行っています。それが高齢になったり、障がいを背負ったりすることで行い辛くなり、豊かな生活を送れなくなってしまう人がいるのです。
こういった方々を専門的な知識・技術からサポートし、元の生活を送るべく支えるのが「介護の仕事」の目的だといえます。
主な介護の職場,職種
入居介護施設(老人ホーム等) | 日常的に在宅が難しい、「介護が必要な方を受け入れる施設」のことをさします。具体名でいうと、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、ショートステイなどが該当しますね。 65歳以上で、要介護認定を受けている人に入所資格が与えられます。 ただし、40~64歳以下の方でも、「特定疾病」と言われる重い病気にかかっている場合にも、入所が認められます。 |
デイサービス(通所施設) | デイサービスセンターなど、自宅に住みながら日中のみ通って介護を受けられる施設のことです。 要介護認定がされた場合、通所資格が与えられます。 ただ日常生活の支援をするだけでなく、「レクリエーション」など他者との交流を促す仕事も任されます。その分利用者様の認知症予防や改善にも役立つのが特徴です。 |
ホームヘルパー(訪問介護) | 利用者様の自宅に赴き、「身体介護」と「生活援助」という、大きく分けて2つの仕事をするのがホームヘルパーです。 身体介護は直接利用者様に触れて行う介護のこと(入浴,排泄介助など)で、生活援助は日常生活に欠かせない家事などを代行する仕事のことです。 自宅にお邪魔し、決められた時間に、決められた1つの業務をこなす…というのがホームヘルパーの大きな特徴となっています。 |
介護支援専門員(ケアマネージャー) | 介護支援専門員(通称:ケアマネージャー)は、介護を必要な方が介護保険サービスを受けられるように、「ケアプラン」という介護の計画書を作成し、他サービスとの連携を図る仕事になります。 網羅的な介護の知識と、介護必要者の意向を汲み取るコミュニケーション能力が求められるため、介護職の中でも非常に責任が大きく、やりがいのある仕事だと考えられます。 なお、ケアマネージャーになるには「介護支援専門員実務研修受講試験」というテストに合格する必要があります。 |
介護の仕事を始める前に準備しておくことは?
ここまでで大まかな「介護の仕事とは何か?」ということを理解して頂けたと思います。
そのため、ここからは『実際働く前に準備してほしいこと』を、現役介護職の観点から紹介させて頂きます。
筆者がやらずに苦労したことを含め、よりスムーズに介護職となる上で必要なことを厳選させていただきましたので、ぜひ参考にしてみてください。

- ポイント1:「介護職に向いているか」の自己分析をする
- ポイント2:介護の職場を訪れ、実際の仕事に触れてみる
- ポイント3:介護職員初任者研修を取得する
ポイント1:「介護職に向いているか」の自己分析をする
介護職は一般的なサラリーマンと比べると特殊な面が多い仕事であるため、「自分の性格などから考えて、介護職に向いているか」を確認しておくことは、長期的に働くうえで重要だと考えられます。
では、一般的に「介護職に向いている」とされる性格,特徴はどんなものがあるのでしょうか?筆者が考える特徴は以下の通りです。

- ポジティブ思考
- コミュニケーション能力
- 相手の立場になって考えられる客観的思考
介護施設スタッフやホームヘルパーなど、介護職は狭いコミュニティの中で利用者様と接し、相手がどんなサポートを求めているのか考え続ける仕事です。
そのため、論理的なビジネススキルもそうですが、それ以上に「前向きで、思いやりのある人」が求められる傾向にあります。
ただし、だからといって難しく考える必要はありません。「利己的になり過ぎず、利用者様が楽しく生活して頂くために頑張れる」のであれば、ぜひチャレンジしてほしいと思います。
ポイント2:介護の職場を訪れ、実際の仕事に触れてみる
介護職は世間イメージと実際に働いている人のイメージが大きく異なることで有名です。そのため、実際に介護施設などを訪問し、あわよくば「職業体験」をさせてもらうことで、一気に介護職のイメージを掴んでしまうことが近道になります。
そして具体的には、「介護ボランティア」などに応募してみると、介護未経験でも簡単に訪問することができます。実際に介護スタッフを観察し、「どんな仕事をしているのか?」などを見て、可能であれば経験までしてみて下さい。
また、そういった経験から介護従事者との交流を深め、給与面や残業など、なかなかインターネットには出てこない情報を収集することも大切です。とにかく介護の仕事に就く前からイメージを鮮明にしていくことが、最高の準備になると考えられます。
ポイント3:介護職員初任者研修を取得する

介護職の入門と言われているのが「介護職員初任者研修」という資格です。昔はヘルパー2級という名前でした。
数ある介護資格の中で最も取得しやすく、基礎的な内容のみで構成されているのが特徴です。そのため、取得を目指す人の中には介護職に就く前の未経験者が多く、まさに「介護職の入門」として親しまれています。
ただ入門とはいえ、介護職を全くの未経験の方と比べれば、非常に多くの介護知識を勉強することが出来ます。
また実技での講習もカリキュラムに含まれているため、直ぐに実践に生かすことが可能。そういった面から、面接などでも有利に働くことがあるため、事前の取得は非常にオススメです。
介護職でキャリアアップする際に、意識したいこと
ここからは、「既に介護職でキャリアアップを目指している」もしくは「未経験でも将来的に介護職として上を目指していきたい」という方に向け、「介護職でのキャリアアップで意識してほしいこと」を3つほどご紹介していきます。
給料アップや、仕事の幅を広げる上でキャリアアップは必須なので、ぜひ介護業界独自のキャリアアップの方法などを知っていただけたら幸いです。

- ポイント1:介護業界は「資格が全て」
- ポイント2:「キャリアパスが整備されているか」注意しよう
- ポイント3:自分の武器を見つけるのが近道
ポイント1:介護業界は「資格が全て」
介護業界でのキャリアアップのためには、「資格」の有無が最も重要です。
というのも、例えば介護資格の中で目指すべきとされる国家資格「介護福祉士」は、(専門学校などに通わない限り)「介護職員実務者研修」という資格を持っていることが、資格取得の前提条件と定められています。
このように、介護業界は資格を持っているかがキャリアアップのための条件に組み込まれている場合が多く、無いと信頼を得ることができません。
そのため、もし介護職としてステップアップしたいのであれば、「介護職員初任者研修」「介護職員実務者研修」「介護福祉士」という順で介護の資格を取得していくことが重要になります。
ちなみにこれら全てを取得するためには平均3年以上はかかるので、勉強と経験をジックリ積みながら、徐々にキャリアアップを目指しましょう。
ポイント2:「キャリアパスが整備されているか」注意しよう
介護職は働く会社、事業所によって、キャリアアップがし易いのか否かが大きく異なってきます。
例えば同じデイサービスでも、「介護資格取得をする場合の手当てが出ない」「どの事業所も施設長のポジションが埋まっている」と、金銭的にもポジション的にも、介護士としてのキャリアアップは難しくなってしまうのです。
つまり、こういった内情をインターネットや面接で事前に聞いておくことで、将来あなたがキャリアアップに有利か不利かを事前に把握することができます。キャリアアップを目指したい方は、「福利厚生」「管理職ポジション」を理解しておくとスムーズですよ。
ポイント3:自分の武器を見つけるのが近道
「自分の武器=長所」を活かすことが、キャリアアップでは重要です。
実際介護業界では、未経験から入ったのに僅か数年で管理職に就く方も存在します。こういった方がなぜ信頼を得られたのかと考えると、「経験と個性を生かした質の高い仕事」が出来ているからです。
介護職は「利用者の自立支援をし、生活の質を上げる」ことが職務。そのため、仕事が早いというだけではなく、いかに「相手を思いやれるか」「話を聞くのが上手いか」など、様々な個性が生き、評価されるのです。
そのため、まずは「自分はどういった面から仕事に貢献できるか?」をジックリ考えてみてください。その長所を伸ばすことが、キャリアアップのための信頼をいち早く得る手立てになることは間違いないです。
「介護の転職」記事一覧
介護職として働いている人の「体験談」を読んで、介護職での働き方のイメージを養っておこう
次に本サイト『みんなの転職「体験談」。』に投稿された、実際に介護職として働いた方の体験談をご紹介していきます。
筆者だけでなく様々な介護従事者の意見を見ることで、あなたに合う仕事なのかどうか、キャリアアップを望める仕事なのか、といった様々な疑問を解決していくことができます。
成功談から失敗談まで、幅広い体験談を集めてみました。より介護職で働くことのイメージを深めるためにも、ご自分の価値観と照らし合わせながら読んでみてください。
私の転職体験談:世間の「介護」のイメージを変えていきたいと思っています。
この話で注目すべき点は、「実際にやってみると、客観的なイメージと全然違った」というところです。
介護職はメディアなどの影響からか、「3K(キツイ,汚い,給料が安い)」と呼ばれる負のイメージが非常に強いです。しかし、体験談にある通り介護職はそういった側面ばかりでなく、むしろ高齢者の方の笑顔などが多く、「やりがいある仕事」だと言われています。
社会貢献がしたい、誰かの為になることをしたい…。そんな思いがある方は、介護職に100%向いていますよ。
私の転職体験談:転職しても数か月ですぐ辞めて…を繰り返していた私が、介護業界に入って気付けたこと。
この体験談で注目すべき点は、「コミュニケーション」が利用者様のために出来る、介護職の仕事だと解釈している点です。
実際に言語障害を持つ方をジックリと観察し、その結果何を欲しているのか感じ取れるようになった…というエピソードがありました。
これは介護職では良くある話で、お話ができない方と手や表情などを駆使してコミュニケーションを取り、生活を支えるのは非常に重要な職務の1つです。
介護職は「利用者様1人1人に寄り添い、生活の質を改善する」ことが求められます。そのため、介護職自体は多く存在しますが、利用者様からすると常に「オンリーワン」の存在である…ということを覚えると、働くモチベーションが向上するかもしれません。
私の転職体験談:「利用者さん目線で介護をしたい」介護職での転職を通して気づいたこと。
介護職は施設や居宅など、非常に狭いコミュニティで働くことになります。そのため、自然と職員同士の距離感も近づいていき、「良いところも悪いところも見える」という状況が生まれやすいです。
実際に筆者も年層の違う職員と連携を取り、時には雑談や愚痴の聞き手に回ることも数多く経験してきました。そうして上手く距離感を保ちつつ、いい意味で「距離を置けるか」というのが、介護職として長く働くうえで重要だと理解しています。