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スーパーのレジからSEへの転職。最も手を焼いたのは「職場の人間関係」だった|私の転職体験談

たかし さん(男性 32歳 東京都)
ちょっと成功、
やや失敗

転職前

BEFORE
職業
小売店(スーパーマーケット)
職種
レジ・品出し業務
従業員規模
約1,000名
年収
300万円

転職後

AFTER
職業
金融機関
職種
SE
従業員規模
約200万人
年収
400万円

目次

たかしさんの転職ストーリー

1これまでの私

スーパーのレジ・品出し業務。口癖は、「どうでもいいや」

イメージ図:スーパーマーケットの職場風景

転職前の職場は、全国チェーンのスーパーマーケットです。
新卒から約8年間、レジ打ち・品出しの業務に従事していました。

私の性格は、まあまあ温和で、「流れに身を任せる」タイプです。
仕事では、あまりやる気がある方ではなく「どうでもいいや」が口癖でした。

とくにやる気も向上心もありませんでしたし、当時の職場でも「こんなつまらない仕事を一生続けるのは御免だな」と思いながらも、だからといって何かを始めることもなく、ただただ毎日を過ごしていました。

私には、20代前半から付き合い始めて「そろそろ結婚かな?」とお互い意識してる彼女がいました。

30歳になって同棲を始めて、そのとき「この公共料金はどう支払うのか」、「家賃はどうするんだ」という話になったんですね。
話の流れで「年収ってどれくらいなの」と聞かれて、その際に「300万円くらい」と答えたところ、彼女が「え?」と言って一瞬間があったんです。

それ以上彼女は追及してきませんでしたが、明らかに「そんな低い年収なんだ」という表情でした。

2転職のきっかけ

彼女からの一言が、私の重い腰を上げた。

イメージ図:彼女から、「今の年収を、もっと上げたいと思わないの?」といわれて

同棲を始めて1年が経ちました。

あるとき「将来どうしようか」という話になったときに、彼女からこう言われたのです。

彼女

今の年収を、もっと上げたいと思わないの?

年収のことを、面と向かって聞かれたのはこれが初めてでした。
彼女の口調からは、「私は、とても不安だ」という想いがありありと出ていました。

私はいつもの口癖で「いや、別にどうでもいいかな」と返しましたが、内心はかなり動揺していました。

同世代の人と比べて年収が低いことをずっとスルーしてきたことを指摘された気まずさ。「なんで、そんな冷たいことを言うんだろう」という悲しい気持ち。明言はしていませんでしたが、「もっと年収を上げないと、結婚は出来ない」という彼女の気持ちを知ったゆえの焦り。

このことをきっかけに、私は「転職しよう」と決めました。
年収をもっと上げないと結婚ができないから──というよりも、ただただ、悔しかったんですよね。

彼女を見返してやりたいという気持ちの一心でした。

3転職活動中

目指した職種は、SE。

イメージ図:SEの勉強をする30代男性

年収アップに向けて、私が目指したのはSE(システムエンジニア)です。

もともとパソコンを色々弄るのは好きで、学生の頃からプログラミングも趣味で学んだりしていたからです。

あとは、これからの時代で、SEなら需要もありつづけるだろうという想いもありました。万一会社勤めがうまくいかなくても、フリーランスで働くという選択もあるだろう、と。

エンジニアスクールに通うことも考えましたが、結構な授業料が発生するとわかって独学で進めようと決めました。

転職までに書けた期間は、約1年半です。
SEとして働いている友人がいましたので「どのくらいのスキルがあれば、SEとして転職できるか」と聞いたところ、現状の私のスキルレベルからするとそれくらいの学習期間が必要でした。

仕事しながらの勉強でしたので、平日は夜の時間に平均4時間ほど、休日は8時間ほど行いました。
これまでの私の生活習慣からは、とても考えられないような過密スケジュールです。
頑張れた理由は、とにかく「彼女を見返したい」という反発心があったからだと思います。それと、たまに彼女が夜食を作ってくれたりして、それで「頑張ろう」と気持ちを奮い立たせたこともありました。──今思えば、彼女に掌で転がされいたのかもしれませんが笑。

システム構築について「これくらい理解できていれば、実務でも通用するだろう」という自信がついたころに、いよいよ転職エージェントに登録して。

担当の人からは、「システム構築で、今できることを自己PRにしっかり記入しましょう」といわれて、通常の人の3倍くらいの文章量になったのを覚えています。
なにしろ、経歴面でアピールはできませんでしたので、とにかく自己PRの欄で頑張るしかなかったんですよね。

案の定、SEの実務経験がないことがネックになり、応募しても不採用になるケースが続きました。ですが、書類通過や最終面接までたどり着くことも度々ありましたので、「このまま応募を続けていけば、いつかは採用されるだろう」という期待は持ち続けられました。

そして最終的に、一社から内定の連絡が来ました。
金融会社のシステム運用──いわゆる金融系SEのポジションでした。

4転職後

新しい職場では、多くの職員が私のところにやってきた。

金融系SEの職場風景

スーパーのレジ・品出しから、業種・職種を大きく変えて金融系SEへのキャリアチェンジでしたので、入社当日は非常に肩に力が入っていました。
「ここで、一日でも早く活躍しよう」という気概と、「戦力外と評価されたらどうしよう」という不安の混在。

ですが、任された業務は、既存システムの保守運用(すでに稼働しているシステムのメンテナンス)がメインでしたので、業務にはすぐ慣れました。
私としては、職員の方々が業務をより円滑に進めていけるよう、様々なシステムを企画して開発する業務をイメージしていましたので、若干拍子抜けの感もありました。

入職して一週間ほどして、他の部署の女性職員が私の席にやってきて、何か相談をしてくるのかなと思ったらずっと他の職員の愚痴をし始めたんですね。

これまであいさつ程度しなかった相手に延々と職場の陰口を聞かされるのは初めてでしたし、(この人、ちょっとヤバい人なのでは…?)とも思ってしまったのですが、その日以降他の人からも同じような話を聞かされるようになったのです。

私は人との会話でどちらかというと話すよりも聞く方が得意な方でして、とにかくよく喋る女性職員と私との会話を見ていた周囲の人たちは、「この人は相談しやすい」と思ってくれたのかもしれません。
それ自体はまあありがたいことなのでしょうが、「ちょっと相談があるんだけど…」という様子でやってこられて(システムの話かな?)と思って聞いてみると仕事と全然関係ない職場の愚痴が大半なのには閉口しました。

──つまり、入職した職場は、人間関係のあまりよくないところだったのです。

3ヵ月ほど経ったとき、いつものように愚痴をこぼしにやってきた40代後半の女性の話を(業務中に)10分以上聞いていたんですが、話を終えた際に、

職場の女性

あー。すっきりした。○○君に話したらすっきりするわ。また聞いてね

といわれました。

5その後、どうなったか。

転職先の職場に、何を期待して何を優先するか。

イメージ図:職場の人間関係

転職して、私の年収は100万円ほどアップしました。

今回の転職は「年収を上げて、彼女を見返すこと」が一番の目標でしたので、その点では転職成功といえるかもしれません。

ですが、職場の人間関係の苦労は絶えません。
私はもっぱら他の職員の愚痴の聞き役ですが、グループの派閥争いに巻き込まれそうになることも度々あります。

私はSEに対して「淡々と業務をする」というイメージがありましたので、(職場にもよるのでしょうが)ここまで人間関係が仕事に大きく関わるのかという驚きがありました。

また、そうした業務内容以外の部分で転職先を選べなかったことは、後悔もしています。
転職活動時に転職エージェントの担当者には「年収と業務内容を重視で、それ以外はこだわらない」と伝えていましたが、浅はかな考えでした。

◇ ◇ ◇

金融系SEに転職して、SEという職業が非常に需要の高いものだということはとてもよくわかりました。

世の中には非常に多くのシステムが稼働しており、そこには専門知識を持つ人間が必要とされています。
SEとしてのスキルを高めることで、年収もそれに応じて高めていけるでしょう。
その可能性を実感できたことは、今回転職してよかったことのひとつだと思います。

最近考えているのは、「フリーランスエンジニア」としての働き方です。

フリーランスとして自宅で働けるようになれば、今のようなギクシャクした人間関係に悩むことなく、淡々と業務をこなせそうだと思っているからです。

とはいえ、どうやって案件獲得するのかもまったくわかっていないので、今はフリーランスとして働くためにどうするかについて調べているところです。

こうやって、少しでも楽な方を考えてしまうのは、私のよくない癖なのかもしれません。
フリーランスになれば、当然企業勤めよりも収入の安定さはなくなりますので、また彼女にやきもきさせてしまうかもしれません。

ですので、ちょっとやそっとのトラブルや逆境があっても動じないくらいの、SEとしての絶対的な技術力も身に付けられればと思っています。

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