同期からのいじめ、将来への不安、転職そして内定取り消しを経て、事務職から税理士事務所へ。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 事務職
- 職種
- 一般事務
- 従業員規模
- 900人
- 年収
- 280万円
転職後
- 職業
- 税理士事務所
- 職種
- 営業補助
- 従業員規模
- 5人
- 年収
- 240万円
目次
kawaさんの転職ストーリー
1これまでの私
警備会社の、一般事務。
5年前まで、警備会社で一般事務をしていました。
一般事務といっても内勤のみではなく、社外に出てマンションの販売の際に警備登録の入居者向け手続きなどもしていました。
あわせて読みたい
- 事務職への転職は難しいの?未経験から正社員を目指すポイント
- 「未経験から事務職に転職するのは難しい?」そんな不安を感じている人もいるでしょう。事務職について、企業が求めている人物を年代別に解説します。事務職の求人が豊富な転職サービスも紹介しています!...
生きがいは休みの日のサークル活動。
テニスをしていましたが、そこでいろんな人と出会えるのとても楽しかったです。
もともと人と話すことが好きなので、社内の人とイベントに行ったり友人と旅行をしたり、休みの日は家で過ごすことはまず考えられませんでした。
他にも自己啓発系のセミナーに行ったりもしていました。
自分で言うのもなんですが、「動いていないと落ち着かない」というくらい活発な性格でした。
2転職のきっかけ
一ヵ月遅れの同期に、ライバル視をされて。
「転職しよう」と思った一番の理由は、後輩と合わなかったからでした。
1ヵ月遅れで入社した子がいたのですが、何かと私を敵対視していました。
私の小さなミスを上司に率先して周りに聞こえるように報告したり、同僚にはことあるごとに私の悪口を言ったり。
最初のうちは「放っておこう」と思っていましたが、無理でした。
結局、「●●さんがあなたことでこんなことを言ってたんだけど…」って、耳に入ってきてしまうんですよね。
いつしか、その子が何か他の人と話しているのを見るだけで(ああ、今自分のことをなにか言われてるんだ)と思うようになってしまって。
もう、被害妄想のスパイラル。
精神的に、かなりヤバい状況だったと思います。
一日も早く、あの子のいない職場に行きたいと思ってしまいました。
あわせて読みたい
- 職場の人間関係に悩んだら。しがらみに疲れてしまわないための対策
- 毎日のように顔を合わせる職場の上司や同僚との人間関係に悩みを抱えていると、仕事そのものが辛く感じてしまうものです。職場の人間関係で悩んだり疲れたりしているとき、その苦しみを解消するためのヒントを紹介します。 ...
それ以外の理由もありました。
それは、将来のキャリアへの不安があったこと。
仕事内容が特殊でしたので、他の会社でも活かせるような汎用性はありませんでした。
万一この会社をクビになってしまった場合、転職が難しくなるのは明白で、それが一番不安でした。
事務職の求人って、20代の募集ばかり何ですよね。
もうすぐ30歳になる私は、事務職だけでなく+αのスキルを身につけないといけない。
そんな焦りもあって、私はとうとう転職することを決めました。
あわせて読みたい
- 「今の仕事、辞めるべき?続けるべき?」で悩んでいる人にぜひ持ってほしい3つの判断軸
- 「今の仕事を辞めるべきか」と悩む理由は人それぞれです。また、大抵は原因は1つでなく、いくつもの原因が積み重なっているといいます。そんな時、辞めるか続けるかをどう判断すればよいでしょうか?頼りにすべき判断ポイントについて、 一緒に確認していきましょう。...
3転職活動中
入社日と退職日の、折り合いがつかない!
働きながらの、転職活動でした。
以外にも「ここが良さそう」と思って応募した税理士事務所からすぐに内定を貰えて、「なんだ、こんなに早く就職先が決まるんならもっと早く転職すればよかった」と思ったものです。
ところが、上司に退職願いを出したところ「すぐに辞めてもらっては困る」とかなりハードな引き留めに遭ってしまって。
結局、退職日が入社予定日よりも1ヵ月以上伸びてしまうことになり、折り合いがつかずに内定取消しになりました。
内定取り消しになったのが、退職する2週間前です。
とても焦りました。このままでは、無職生活に突入することになってしまいますので。
そこで、次に私が取った対策は派遣会社への登録でした。
大原キャリアスタッフの派遣会社に、「こういう事情なので、なるべく早く案件を紹介してほしい」と依頼して、そこでなんとか別の税理士事務所に紹介予定派遣という形で内定をもらえました。
紹介予定派遣とは
紹介予定派遣は派遣先に直接雇用されることを前提として、一定期間派遣社員として働いたあと、その派遣先の会社と直接雇用契約を結ぶスタイルです。
派遣契約終了時に派遣社員と派遣先企業の双方が合意すれば派遣社員としての勤務は終了し、派遣先の会社と直接雇用契約を結んで正社員や契約社員として働くことができます。
あわせて読みたい
- 会社を辞めたいけれど辞められない!? 退職検討時によくある誤解と対策
- 「今の仕事を辞めたいけれど辞められない」会社を辞めづらい人にありがちなパターンと解決策を説明してます。これから転職のために退職しようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。...
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
本来だったら正社員だったはずが、派遣社員からのスタートとなってしまったことはとても悔やまれました。
ですが、もうそうなってしまったことは受け入れるしかないでしょう。
ここでしっかり評価をいただいて、正社員として採用してもらえればいいのだと、気持ちを切り替えて新しい職場へと向かいました。
幸い、新しい職場の税理士事務所は皆、優しそうな人たちでした。
ただ、仕事内容はハードでした。
会計ソフトが思った以上に複雑だったり、私の知らない税法があったため申告書のミスに気づかなかったり、毎日が苦労と失敗の連続でした。
転職中にもっと税法の勉強をしておくべきだったと反省しました。
また、事務所の方針は「まずは自分でやってみる」という方針だったため、解らないことがあってもまず自分で調べなくてはいけない。
税理事務所で働くことが今回はじめてだった私はとうぜん解らないことのほうが圧倒的に多く、最初の数か月間はずっと残業、残業、残業でした。
あわせて読みたい
- 会計事務所・税理士事務所は未経験から転職できる?仕事内容と必要なスキル
- 会計事務所・税理士事務所の仕事は、税理士や会計士としてのキャリアを積むうえでも大いに有効です。この記事では、未経験から会計事務所・税理士事務所に転職する際に、求められる知識・スキル、転職成功に向けて準備するポイントをお伝えします。...
そんな私に対して事務所の人たちは、(ときに事務所方針に抗うかのように)ことあるごとにフォローしてくれました。
まあ、私が業務を滞ってしまえば皆さんの業務にも影響が出てしまうということもあったのでしょうが、「誰かが困ったら協力し合おう」という風土は色濃かったです。
誰も迷惑そうにせず、優しく気遣ってくれるのがとても有難かったです。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
今回の転職を経て思ったことは、「内定をもらってからも気を抜かないこと」ですね。
まさか転職時期が伸びただけで簡単に内定取消しされると思っていなかったので、かなりショックでした。
最終的に今の事務所で勤め始めることができたので結果オーライですが、今後もし転職する機会があれば退職日のその日まできちんとスケジュールを組んで進めるべきだと思いました。
あとは、やっぱり職場の人間関係はとても大切だなぁと。
仕事をしていれば、誰だってミスをする時がありますよね。
前職のような足を引っ張る人がいたときは、「なぜミスをしてしまったのか」よりも「また嫌な思いをする」と思ってしまう。
でも、ミスをフォローし合える職場だと、もちろん申し訳ない気持ちにもなりますが、「これから改善していこう」と前向きな気持ちにもなりやすいです。
どっちが働いていて幸せかは、言うまでもないでしょう。
◇ ◇ ◇
これから将来に向けて、「どこにでも通用する人材」になりたいです。
年齢を重ねるごとに転職は難しくなるでしょうが、本当に優秀な人材であれば年齢に関わらず、自分の働きたい場所を見つけられると思うんですよね。
今はまだ転職する気はないですが、もしまた転職せざるを得ない状況になったとき、前向きな気持ちで臨める──、そして多くの職場から「入社してほしい」と思ってもらえる人材になることが目標です。
そのためには実務経験をしっかり積んでいくこと、そして資格取得もしていきたいです。
税務・会計に関する知識はまだまだアシスタントレベルですが、将来的には税務調査などほぼ一人で対応できるくらいにはなりたいです。
そのためにはまず目の前にある仕事を大事にしながら、常に前を向いて、取り組んでいきたいと思っています。
あわせて読みたい
- 女性の転職・復職に役立つおすすめ資格 職種・業界別12選
- 女性の転職・復職に役立つおすすめの資格を、職種・業界ごとにそれぞれご紹介します。転職・復職において、資格は様々な面で役立てられます。ご自身のキャリアプランに合う資格があるか、ぜひチェックしてみてください。...