ノルマ重視の営業よりも、顧客ファーストの営業を目指しての転職。目標は適えど、満足する結果ではなかった。|私の転職体験談
やや失敗
転職前
- 職業
- インテリア業界
- 職種
- 営業職
- 従業員規模
- 1800人
- 年収
転職後
- 職業
- インテリア業界
- 職種
- 営業職
- 従業員規模
- 12人
- 年収
目次
yuuukさんの転職ストーリー
1これまでの私
ノルマはある。でもやりがいもある。
前職は4年生大学を卒業後、新入社員として入社した会社で、家具やインテリア雑貨をメインとした商材を販売する営業職をしていました。
もともとインテリアが好きで、休日は好きなインテリアで自分の部屋をコーディネートしたり、家具屋さんや雑貨屋さんめぐりをしたりしていて。
営業職ということもあって毎月ノルマがありましたが、達成できたときの満足感はひとしおでした。
また、お客様の要望を叶えられるように提案したコーディネートに対して、
- お客様
-
「あなたに相談して良かったよ」
などのお褒めの言葉もいただくこともあって。
それが、とてもうれしくて、やりがいにもつながっていました。
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2転職のきっかけ
私のしたい「仕事のやり方」。
はじめの数年のうちは、ノルマを達成することに意気込みを持てていました。
ですが、だんだんと「ノルマを達成するため」に強引に気に入ってもらう話し方をしている自分に気付くようになって。
そして、強引に話を進めたせいか、申し込みをいただいたにも関わらずあとからキャンセルしてくるお客様も出てくるようになってしまったのです。
そんな失敗が何回かあり、
- 私
-
(なんだか、私のしたい仕事のやり方と違う)
と、思うようになりました。
それでもまだ会社が安定だったらよかったのですが、業績は悪化の一途を辿っていました。
当然、営業メンバーひとりひとりに課せられるノルマも厳しくなりました。
ちょうどその頃、時を同じくして私の所属していた店舗の店長が退任となり、新しい上司がやってきました。
その上司が、人の好き嫌いが激しい人だったのです。
──私は、上司にとって「嫌い」に分類されたようでした。
タイミングが悪かったのでしょう。
ただでさえ仕事へのストレスを感じていたところ、相性の悪い上司の出現です。
不満の募った私は、とうとう転職を決意したのでした。
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3転職活動中
上司からは責められ、転職先もなかなか決まらなくて。
私は転職活動をはじめるのと同時に、会社に退職の意を伝えました。
上司からは
- 上司
-
「会社の経営が大変なときに、自分だけ出ていくのか」
と言われました。
転職活動は、難航しました。
同じインテリア関係の営業職で探し始めましたが、そもそもインテリアを扱う会社もそんなに多くなく、かつ私は「業績の安定した会社を」と思っていましたが、当時は多くのインテリア系の会社の業績は下降していたのです。
転職活動は3ヵ月間を予定していましたが結局決まらず、私は現職を退職して、それからまた転職活動に専念しました。
あるとき、いつものように転職サイトを眺めていたところ、「お、!」と思える求人が見つかって。
その会社は、「お客様の喜ぶことを大切に」しているということで、また営業職にノルマを設けていませんでした。
早速応募したところ、前職での経験を買われたようで、書類選考、面接までスムーズに選考が進んでいって。
結果、ようやく内定をいただきました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場では、聞いていた通りノルマに追われることなく、営業メンバーは「お客様が喜ぶこと」「顧客ファースト」を軸とした対応をしているようでした。
また、業務の範囲も広がりました。 営業以外の仕事でもポップの作成やイベント企画などにも携わる機会がありました。新しい経験を得られたのはよかったです。
ですが、悪い面もありました。
営業スタッフは殆ど一人で活動し、他のスタッフとの話し合いやミーティングの場がなく、コミュニケーションがほとんど取れないのです。
イベント企画のときなど、全員で作りあげた方がより良い企画が生まれると思うのですが、誰も話し合いに参加すらしようとせず、結局ひとりで考えざるを得ませんでした。
何かを企画するうえで、「人と話ができない」、「相談しにくい」ということにこれほどストレスがたまるのかということにも、はじめて気づかされました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
前職が社員数も多い大手の企業だったのに対し、転職先は社員数10人程の中小企業です。
「ノルマに縛られない、顧客ファーストの営業」ということに惹かれて、私はこの会社に入社しました。
ですが、実態として会社としてのルールや決め事がほとんどないことが後から判り、とても残念に思いました。
私は、転職先を選ぶ際は「自分がどんなことをしたいか、どんなことをやることができるか」を重視していました。
でも、それだけではいけなかったのでしょう。
そもそもの「働き方」や「チームワークへの働きかけ」について、まったく意識できていなかった。
また、営業とはそこがいちばん大事になのかもしれない、と思うようになりました。
「なかなか話し合いやミーティングができない」とは言っても、それはひとりひとりの取り組み次第でも変えられるものでしょう。
ですので、もっと何気ない会話からコミュニケーションを図っていったり、事前に時間をとって自らミーティングの場を作っていこうと思っています。
将来的にはスタッフ全員がチームとなってイベントや催事を作り上げて、成功できるような仕組み・体制を作っていきたい。
今はそういった、社員間の関係構築であったり、社員教育に関心を持ち始めています。
また、新入社員をはじめ新しいスタッフには同じ思いをさせることがないように、困ったときに気軽に相談できる、そんなスタッフ同士の雰囲気も作っていきたいと思っています。
せっかく苦労して入社した会社です。
やれることはまだまだ沢山ありますので、チャレンジしていきたいですね。