転職を検討中の人に読んでほしい、おすすめの転職本9冊!
[最終更新日]2024/06/14
転職すべきかどうか考え始める時期ほど、周囲の同僚や知人になかなか相談しにくいものです。
今が転職すべきタイミングなのかどうか、転職するとしたらどのようなことを心がけたらいいのか、といった悩みに対してアドバイスをしてもらう機会も決して多くはありません。
そのようなとき、本の中にヒントを探してみると、思わぬ有益なヒントに出会えることがあります。
いわゆる転職ノウハウ本だけでなく、さまざまな分野の書籍に、転職に役立つ知識や情報が転がっているものです。
目次
転職活動中は視野が狭まりがち!視界や認知を広げてくれる本と出会おう
転職活動は孤独です。
面接を終えた後に「今日の面接の話し方はとてもよかった」「次からはここに気をつけるといい」とアドバイスしてくれる人はいません。
あまり手応えがなかった時に選考通過の知らせが届いたり、自信があった時ほどなぜか不合格の通知が送られてきたりします。
また、転職活動を始めるにあたって、「先々のキャリアプランをしっかり作っておくべきだ」と言われることがありますが、実際はなかなか難しいものです。
なぜなら多くの場合、転職は「辞めたい」「職場を変えたい」といった切羽詰まった思いから始められるケースが殆どで、つい、給与条件や企業の知名度といった分かりやすい価値基準に注目しやすくなるからです。
ですが、そんな忙しく気持ちの余裕がないときだからこそ、【本】との出会いが大切です。
良い本は、自分のものの見方をより多角的にしたり、考え方を柔軟にしたりできるきっかけを作ってくれるからです。
転職を検討中の人に読んでほしい、おすすめの転職本9冊!
転職を検討中の方へのおすすめと言っても、ここに挙げる9冊はいわゆる転職ノウハウだけが書かれている本ではありません。
これらピンポイントな対策を知りたい人は、本よりもネット上の情報を参考にした方が効率的でしょう(たとえば、弊社サイトの「転職活動の進め方」のコーナーをご参考ください)。
転職に関わる本を読むメリットは、前述の通り「視野を広げる」ことです。
以下に紹介する本を確認して、「この本は、今の自分の視野を広げてくれそう」と思えるものから読んでみることをおすすめします。
本 | おすすめの人 |
---|---|
キャリアロジック 誰でも年収1000万円を超えるための28のルール |
|
働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは |
|
転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール |
|
3年後、転職する人、起業する人、会社に残る人 |
|
35歳からの「人生を変える」転職 |
|
未来に先回りする思考法 |
|
成功する40代・50代の転職術 |
|
未来をつくるキャリアの授業 最短距離で希望の人生を手に入れる! |
|
伝え方が9割 |
|
1)「キャリアロジック 誰でも年収1000万円を超えるための28のルール」
タイトル | キャリアロジック 誰でも年収1000万円を超えるための28のルール |
---|---|
著者 | 末永 雄大 |
出版社名 | 実業之日本社 |
おすすめしたい人 |
|
「キャリアロジック 誰でも年収1000万円を超えるための28のルール」の概要
「キャリア(転職)における勝ちパターンを知って、幸せなビジネスパーソン人生を送る」ことをテーマに、そのための具体的な戦略と手法を体系的に説明した本です。
対象層は20代~若手の社会人で、会社や仕事への捉え方からはじまり、具体的な活動の仕方・進め方についてキャリア構築の観点をもって紹介しています。
「キャリアロジック 誰でも年収1000万円を超えるための28のルール」の主張ポイント
- 会社内価値ではなく、市場価値を高めていくこと
- 転職は「ポジショニング戦略」(自分が価値発揮できる場所を探すこと)が大切
- 将来実現したい姿を描き、そこから逆算してキャリアプランを立てる
- 自分探しではなく、自己分析をしっかり行う
- ノウハウよりも、意思決定力が大切
本書を読むことによって身に着けられるのが、「キャリアプランの構築法」です。
キャリアプランと紐づけての、転職活動の手法──具体的には自己分析や企業研究、求人選びについて、行動を起こすための必要な知識を得られます。
こんな人は、「キャリアロジック 誰でも年収1000万円を超えるための28のルール」がおすすめ
- 20代~30代若手の社会人で、「今回の転職を必ず成功したい」と思っている人
- キャリアプランの立て方が分からない人
- 企業選びの仕方や優先順位付けが分からない人
- 転職の様々な意思決定に苦手意識を持っている人
著者の末永 雄大氏はこれまで数千人のキャリア支援・転職相談を行っており、本書ではそこで得られたであろう知見が多岐に渡って紹介されており、実践で役立つ情報が多く見られます。
「転職エージェントにキャリア相談したいけれど、なんとなく気が引ける…」という若手社会人の人は、本書を読んで数回分のキャリア相談を受けた分のメリットを感じられるはずです。
例えば、「自分にとっておすすめの会社とはどこだろう」と知りたい人は多いと思います。
その問いに対して、筆者は「キャリア形成においては、良い会社に入社するかどうかは関係がない。」と切り捨てます。
その理由は、キャリア形成で大切なのは「どんな会社か」ではなく「どんな仕事か」だからです。
転職やキャリアについて「なんとなく」で捉えていた、あまり深く考えていなかったという人は、とくに刺激・影響を受けやすいでしょう。
2)「働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは」
タイトル | 働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは |
---|---|
著者 | 中原 淳, 小林 祐児, パーソル総合研究所 |
出版社名 | KADOKAWA |
おすすめしたい人 |
|
「働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは」の概要
読んだ後に「転職とはどのようなものなのか」が明確になり、かつ転職を自分自身のキャリアと人生に結び付けられる本です。
この本のメインメッセージは、転職を「自分に最適な職場を探すためのマッチング」と捉えるのではなく、「学びと(望ましい)変化を実現すること」が大切だということです。
転職をしようと考えている多くの人にとって、転職活動とは「なるべく早く決めたい」「より条件や環境のよいところに移りたい」という欲求を適えるための手段と言えると思います。
ですが、その欲求が強まるほど「転職によって、自分はどう変わりたいのか」「どんな成長を実現したいのか」という意識は低くなりがちです。
近視的な視点ではなく「より豊かなキャリア人生を歩む」ための俯瞰した視点を持つための方法・工夫について、わかりやすく納得感のある説明で綴られています。
「働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは」の主張ポイント
- 転職先を「どれだけマッチするか」ではなく「どれだけ学べるか(成長できるか)」で選ぶこと
- 転職の結果を運任せにせず、学びと適応の場にしていくこと
- 転職を成功するために「自己認識(自己理解)」を深めていくこと
- 相談者を多く得ること。また、そのために自分自身の事柄を「ストーリー」として語れるようにすること
転職先を選ぶこと自体が目的化するのではなく、あくまで自分自身の学び・変化の方向性を目的として、そのうえで転職を考えていくことが大切であり、そのためにどのような具体的な行動が求められるかについて丁寧に述べられています。
約1万2,000人の調査結果をもとに制作されたこともあり、「若手・ミドルの転職」「地方転職、副業」など、気になるタイプ別の傾向・対策についても、事例と合わせてわかりやすく紹介されています。
こんな人は、「働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは」がおすすめ
- 転職をキャリアアップ・成長機会に繋げたい人
- 転職で後悔をしたくない人
- 人生観や自己啓発を大切にしている人
- 現在の国内の転職状況について詳しく知りたい人
「働くみんなの必修講義 転職学」は、調査・学術の観点から大局的な視点で述べられた本です。
「具体的なHOWを知りたい」という人にはあまり向かないかもしれませんが、上に挙げたことについて詳しく知りたい人にはおすすめでしょう。
また、本のなかでは、転職に失敗する人の傾向として「夢追い系の転職者(やりたいことへの信念が強すぎる人)、キョロキョロ系の転職者(周囲の人とつい比較してしまう人)、ふわふわ系の転職者(なんとなく辞めたい・転職したいという人)」などを挙げています。
上記が当てはまる人も、本を読んでみるとよいかもしれません。
3)「転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール」
タイトル | 転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール |
---|---|
著者 | 村上 臣 |
出版社名 | SBクリエイティブ |
おすすめしたい人 |
|
「転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール」の概要
「転職2.0」とは、現代日本の転職が従来から以下のような変化が見られていることを表した概念です。
従来の転職活動 (転職1.0) | 現在の転職活動 (転職2.0) | |
---|---|---|
目的 | 1回の転職の成功 | 自己の市場価値最大化 |
行動 | 情報収集 | タグ付けと発信 |
考え方 | スキル思考 | ポジション思考 |
価値基準 | 会社で仕事を選ぶ | シナジーで仕事を選ぶ |
人間関係 | 人脈づくり(狭く深く) | ネットワークづくり(広く緩く) |
最大のポイントは、転職者である私たち自身を「労働者」と捉えるのではなく、「価値提供者」と捉えることです(書内では、「株式会社自分」という表現で説明されています)。
要は、会社と人を雇用者・労働者の関係で見るのではなく、ともにビジネスパートナーとしてより対等な関係で見ることを提案しているのです。
上記図にある「タグ付けと発信」とは、いわゆる「セルフ・ブランディング」(「自分」を社会の中で特定・差別化する行為)のことです。
これまでの転職・キャリアの考え方や捉え方とは、大きく異なる主張であることがイメージできると思います。
書内にある「転職は、あくまでも自分の市場価値を上げるための手段のひとつ」のメッセージの通り、この本では自身の市場価値を高めるための考え方と具体的な行動について、実際の転職活動における注意点と合わせつつ詳細に説明されています。
こんな人は、「転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール」がおすすめ
- 自分のやりたいこと・興味あることを仕事にしたい人
- 人脈・ネットワークづくりが得意な(苦にならない)人
- 自分の市場価値を上げていきたい人
- 自分の目指す方向性が定まらず、悩んでいる人
ビジネスSNS「LinkedIn」日本代表の村上 臣氏が著者ということもあり、SNSをビジネスツールとしても活用している人は、本書のメッセージに共感を持ちやすいでしょう。
たとえば「仕事を会社で選ぶのではなく、『シナジー』(自分と会社の相性と相乗効果)で選ぶ」という主張は、とくにネット上でのコミュニケーションや協働になれた人にはスッと納得しやすいはずです。
実際に、近年の採用企業の動向として、上記表で挙げた「転職2.0」の傾向を持つ転職者を求める機運は高まっているように感じます。
とくに「人脈・ネットワークづくりが得意な人」や「自分の市場価値を上げていきたい人」は、転職2.0の考え方は自身の行動力や推進力を高める武器にしていけるでしょう。
4)「3年後、転職する人、起業する人、会社に残る人」
タイトル | 3年後、転職する人、起業する人、会社に残る人 |
---|---|
著者 | 佐藤文男 |
出版社名 | クロスメディア・パブリッシング |
おすすめしたい人 | 20代~30代前半で転職を考えている人 今回が初めての転職という人 |
「3年後、転職する人、起業する人、会社に残る人」の概要
タイトルには「転職」「起業」「会社に残る」とありますが、この本はそのうちの「これが正解」「これは間違い」と主張しているのではありません。
自分のキャリアプランを考えるとき、転職という選択肢以外にも、起業という選択肢もあれば、そのまま今の職場でキャリアを築いていく選択肢もあることを伝えているのです。
この本の大きな特徴として、著者自身がヘッドハンターであり、これまで3000人以上もの転職希望者と話してきた経験を持つ点が挙げられます。
その中には、転職に成功し順調なキャリアを築いていった人もいれば、残念ながら転職後に苦しい状況に陥った人、起業することにした人、転職を取りやめて職場に留まった人など、さまざまな進路を辿った人々がいます。
進路を選択する際に重要な要素には、スキルや専門性はもちろんのこと、人間関係が大きなカギとなることにも触れられており、「転職すべきかどうか」「辞めていいものかどうか」を悩んでいる人にとって示唆に富んだ内容となっています。
多くの成功・失敗体験を見てきた著者だからこそ、転職希望者が一人で悩んでいても到達できない重大なヒントを読者に与えられるのです。
こんな人は、「3年後、転職する人、起業する人、会社に残る人」がおすすめ!
転職しようかどうか迷っている、これからのキャリアを描けず困っている、という人は、ぜひ手に取って読んでいただきたい一冊です。たとえば、次のうち1つでも当てはまる人は本書を読んで損はないはずです。
- 現在20代または30代前半で、転職しようか迷っている人
- これまで転職の経験がなく、今回初めて転職を考えている
- 自分が得意なことや向いていることがよく分からない
- 今の職場に勤め続けると思うと、何となく将来的が不安になる
- 転職活動の戦略や作戦がまだないのでヒントが欲しい
転職すべきかどうかを考える上でのヒントになる本は多くありますが、仮に今の職場に留まるとしても、戦略的にキャリアを築くことが重要だと説いている本はなかなか見かけません。
結果的に転職しないという結論に至ったとしても、「読んでおいて良かった」と思える一冊になることでしょう。
5)「35歳からの「人生を変える」転職」
35歳からの「人生を変える」転職
タイトル | 35歳からの「人生を変える」転職 |
---|---|
著者 | 森本 千賀子 |
出版社名 | 秀和システム |
おすすめしたい人 |
|
「35歳からの「人生を変える」転職」の概要
株式会社リクルートで20年以上転職エージェントとして活動した著者が、30代後半から40代・50代のミドル世代転職者に向けて具体的な転職ノウハウを紹介している本です。
現在も転職者の支援を行っていることもあり、伝えている内容の多くは実践的なもので、転職活動にすぐに取り入れられるものもすぐにいくつか見つけられるはずです。
「35歳からの「人生を変える」転職」で紹介されている、主な転職ノウハウ
- 転職活動のスケジュールの取り方
- 自身のキャリアの活かし方
- 選考通過しやすい職務経歴書の書き方
- 面接通過の為の面接対応のポイント・注意点
とくに充実しているのは、3点目・4点目の「職務経歴書」・「面接対応」についてのレクチャー・ソリューションです。
例えば職務経歴書では、経歴の具体的な書き方を転職者のタイプ別に紹介しており、そのほか自己PRの盛り込み方、管理職経験のない人向けにマネジメント力のアピールの仕方など、転職者が悩みがちな点の解決策をピンポイントで伝えています。
他の転職本と比べても転職活動の具体的なやり方・進め方について非常にしっかり書かれているのも特徴的です。
こんな人は、「「35歳からの「人生を変える」転職」で紹介されている、主な転職ノウハウ」がおすすめ
- ミドル世代(30代後半~50代)で、転職に不安を感じている人
- 求人選び・企業研究の仕方が分からない人
- 職務経歴書や面接に向けて、具体的にどんな準備をすべきかわからない人
- 転職活動の全体像とやるべきことを把握しておきたい人
30代後半から50代で、「転職本を読んでみたけど、市場の厳しさを知って余計不安になった」という人は多くいると思います。
一方で、「35歳からの「人生を変える」転職」では、読んだあとに「チャレンジしよう」とポジティブな感情を持ちやすい内容になっています。
また、求人選び(企業研究)から職務経歴書、転職面接までの一連のプロセスについて、具体例を交えつつ丁寧に説明しているのも本書の特徴のひとつです。
ミドル世代の転職で、押さえておくべきポイントをここまでカバーできている本は他にはほとんどないでしょう。転職活動の全体像とやるべきことを把握しておきたい人に、とくにおすすめの本です。
一方で、自己分析やキャリアプランの策定といった領域については、(おそらくそれらがすでに形成されたミドル世代向けだからだと思いますが)あまり触れられていません。
これらについて深く知りたい人は、先に紹介した「キャリアロジック」や「働くみんなの必修抗議 転職学」、「転職2.0」のほうがおすすめになるでしょう。
6) 「未来に先回りする思考法」
タイトル | 未来に先回りする思考法 |
---|---|
著者 | 佐藤航陽 |
出版社名 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
おすすめしたい人 | 業界や企業の将来性が気になる人 未来志向を高めていきたい人 |
「未来に先回りする思考法」の概要
FacebookやiPhoneは、いまや世界規模で市場を席巻し続けるサービス・製品です。
ところが、Facebookが日本に上陸した頃、実名登録が必要なSNSは日本には馴染まない、と言われていました。
iPhoneについても、赤外線通信やおサイフケータイといったガラケーで当たり前のように使われていた機能がないことから、日本ではあまり売れないのではないか、と予想されていたのです。
その後、FacebookやiPhoneが日本市場においても大人気を博したのは周知の通りです。
私たちにとって将来起こることは常に未知であり、未来を先読みすることは非常に難しいものです。仮に将来を予測できたとしても、なぜそのように予測されるのか、プロセスを説明できないのであれば別の状況に対して応用が利かないでしょう。
しかし、物事を現象ではなく原理まで深掘りして考える癖をつけることで、未来に先回りして考え、意思決定ができるようになるのです。
新進気鋭の起業家として注目を集める著者は、自身の実体験を通して汎用的な思考法を培ってきました。その頭の中を覗ける貴重な本となっています。
こんな人は、「未来に先回りする思考法」がおすすめ!
転職活動を始めるにあたって、「今の業界のまま別の会社に移っていいのだろうか」「この業界の将来性はどうだろう」「異業種にキャリアチェンジするとして、転職先の企業に将来性はあるのだろうか」といった悩みを抱えている人は少なくないことでしょう。
情報を集めるために企業情報を集めたり、「会社四季報」や「業界地図」を調べて動向を探ったりする人もいるはずです。
しかし、基本的にこうした情報から分かるのは「今まで」と「今現在」の業界・企業の状況だけです。その業界や企業が「これからどうなっていくのか」は、自分で推測していくしかありません。
物事の原理まで深掘りして考えることによって、社会が進化していくパターンを見抜きやすくなり、変化が速い時代にも対応できる汎用的な思考を手に入れられます。
業界や企業の将来性に不安を抱えている人は、本書から未来を見通すためのヒントを掴んでください。
7)「成功する40代・50代の転職術」
タイトル | 成功する40代・50代の転職術 |
---|---|
著者 | 佐々木一美 |
出版社名 | 日本実業出版社 |
おすすめしたい人 | 40代・50代で転職を検討中の人 転職先を早く見つけたい人 |
「成功する40代・50代の転職術」の概要
40代・50代の人が転職を検討する場合、年齢や年収といった条件が折り合わず、書類選考が通らないことがあります。
本書では、年齢に関係なく実に90%以上の人が転職を成功させてきたコンサルタントが、自身のプログラムの内容を公開しています。
このプログラムによって転職を成功させた人のうち、40代・50代が全体の7割を占めています。
年齢のみならず、転職成功までの期間が短いのも大きな特徴です。著者が1対1で直接指導した1544人のうち1407人が60日以内に希望の職種・年収条件で転職を成功させた実績が、その指導力を物語っています。
たとえば、求人情報を漏れなく入手する方法や応募書類の自己PRの書き方、面接での伝え方といったように、実践的で具体的なノウハウを伝授してくれます。
場合によっては応募条件をあえて無視し、年齢要件に当てはまらない求人であっても応募をあきらめないなど、40代・50代の転職希望者が知っておくべきマインドセットが詰まっています。
こんな人は、「成功する40代・50代の転職術」がおすすめ!
さまざまな業種で人手不足が深刻化する中、かつては転職を成功させるのが難しいと思われがちだった40代・50代の人材も転職が可能な時代になりつつあります。
しかし、長く同じ職場で働き続けてきた人や、今まで転職した経験のない人にとって、具体的に何から始めたいいのか、どのようなことに気をつけたらいいのか、よく分からないということも十分あり得ます。
転職ノウハウと言いながら、心構えや概論に留まっている本を見かけることがありますが、本書は求人情報の入手方法や応募書類の書き方といった、極めて具体的なアドバイスに徹しています。
「年齢的に希望通りの条件で転職するのは厳しいかもしれない」「若い人と違って転職活動が長引くかもしれない」と考えたことのある人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
8)「未来をつくるキャリアの授業 最短距離で希望の人生を手に入れる!」
タイトル | 未来をつくるキャリアの授業 最短距離で希望の人生を手に入れる! |
---|---|
著者 | 渡辺秀和 |
出版社名 | 日本経済新聞社 |
おすすめしたい人 | 今後のキャリア設計について真剣に考えたい人 |
「未来をつくるキャリアの授業 最短距離で希望の人生を手に入れる!」の概要
転職を成功させる上でキャリア設計が重要と言われることがあります。
ところが、日本ではキャリアをどのように考え設計していくべきなのか、学校教育の場で指導されてきませんでした。
ともすると、キャリア・デザインと聞いて「年収アップ」や「有名企業への就職」といったイメージを持つ人がいるかもしれません。
しかし、真の意味でキャリア・デザインを考えることは、決して年収や企業のネームバリュにこだわることではなく、目標やゴールを定め、そこに向かって最短距離で到達できる戦略を考え、実行に移すことだと著者は説きます。
かつてのように、大企業であれば潰れないとは言い切れない時代になっています。
自身のキャリア・デザインを会社任せにしてしまうのは、非常に大きなリスクを伴うと言わざるを得ません。自分の頭で考え、人任せにせずキャリアを切り拓いていく力は、今後ますます必要になっていくはずです。
本書は東京大学でのキャリア・デザインの授業で教科書として使われており、これからの時代に必要なキャリアの考え方を指南する書として好評を博しています。
こんな人は、「未来をつくるキャリアの授業 最短距離で希望の人生を手に入れる!」がおすすめ!
大企業であれば潰れない、と信じ込んでいる人は近年では少なくなってきているはずですが、いざ自身のキャリアを将来にわたって考えてみたとき、やはり安定度の高い道を選んだほうが無難なのではないか、と考える人はまだ多いのではないでしょうか。
転職には少なからずリスクが伴います。誰しも転職によって不幸になりたくないのですから、できるだけ無難な選択をしたいと考えるのは自然なことです。
しかし、長い目で見たとき、企業の知名度や年収にばかりこだわることで、より大きなリスクを見過ごしてしまう可能性があるのも事実です。
本当の意味でキャリア設計を考え、悔いのない選択をしていくためにも、キャリアを戦略的に考えるという発想は欠かせないものになっていきます。
中長期的なキャリアプランが見えてこないという人に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
9)「伝え方が9割」
タイトル | 伝え方が9割 |
---|---|
著者 | 佐々木圭一 |
出版社名 | ダイヤモンド社 |
おすすめしたい人 |
|
「伝え方が9割」の概要
コピーライターとして活躍してきた著者が、コピーライティングの肝である「伝える」ための技術について分かりやすく書いています。
トライ&エラーを繰り返して練り上げられてきた方法論は、実はコピーライティングだけでなく、職場、ビジネスシーン、知人との会話、恋人との会話といったように、日常のあらゆる場面で応用することが可能です。
著者はもともと人にものを伝えるのが得意なタイプではなかったにも関わらず、コピーライターとして配属されてしまい非常に苦しんだ時期がありました。
あるとき、伝え方には技術があり、その技術を応用することでコピーライティングだけでなく人間関係がより良くなることを発見します。
そのとき気づいた技術を凝縮し、分かりやすくまとめたのが本書です。
言葉ひとつで伝わり方が変わり、言葉の強さや重み、さらには説得力が変わるとしたら、その技術を知らずにいるのはとてももったいないことです。
伝え方が変われば、人生をより良い方向へと変えることもできるのです。
こんな人は、「伝え方が9割」がおすすめ!
面接で手応えを感じたにもかかわらず、残念な結果に終わってしまったという経験はないでしょうか。
もしあるとすれば、自分の中で伝わったと感じたレベルと、相手の受け取り方のレベルに開きがあったのかもしれません。
このようなことがあると、多くの人は「伝える内容」に問題があったと考えます。ところが、実は「伝え方」のほうが問題だったという可能性は十分にあります。
すると、内容をいくらブラッシュアップしたところで、伝え方が変わらなければ、面接の通過率を高めることはできないことになってしまいます。
本書はいわゆる転職ノウハウを解説している本ではありません。ただし、内容的にはまさに採用選考前に確認しておきたいポイントがまとめられていると言っていいでしょう。
自己PRが苦手な人、口下手で面接がうまくいかない人も、悩みを解決するためのヒントが本書の中にあるかもしれません。
まとめ) 転職活動中こそ視野を広げる読書を大切に!
転職活動ではタフなメンタルが必要です。選考に通過できるかどうか、今の職場よりも条件が良くなるかどうか、といった目の前のことに集中しがちになります。
また、時間がない中で物事をじっくりと落ち着いて考える環境が作りづらくなることもあるでしょう。
転職活動中の忙しい時期こそ、良書に出会い視野を広げることが、自分の思考の範囲では思い至らなかった貴重なアドバイスとなります。
転職活動中で、何らかの不安を抱えている人は、あえて読書のための時間を確保してみましょう。思わぬところで良いヒントと巡り会えるかもしれません。