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特別養護老人ホーム(特養)の仕事内容は?未経験から転職成功するポイント

[最終更新日]2024/09/11

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特別養護老人ホーム(特養)の仕事内容は?未経験から転職成功するポイント

特別養護老人ホームの介護職に、あなたはどのようなイメージをお持ちですか。

特養の名前はよく聞くけど、具体的にはどんなことをするの?
重度の入所者ばかりで、介護が大変そう
就職・転職するには、どんな資格やスキルを持っていれば良いの?

などと考えている方も多いのではないでしょうか。

特別養護老人ホームの仕事は、常時介護を要する方の生活の場であり、その仕事を一言でいうと「介護スキルがいち早く身に付く場」です。

目次

1)特別養護老人ホームの仕事内容

特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホームとは…原則65歳以上で、要介護3以上の認定を受けた方が入所できる、公的な介護施設。

特別養護老人ホーム(特養)は、原則65歳以上で、要介護3以上の認定を受けた方が入所できる、公的な介護施設です。

通常は都道府県の管轄となりますが、入所定員が29名以下の施設は「地域密着型特別養護老人ホーム」と呼ばれ、市区町村の管轄となります。

特別養護老人ホームの仕事内容

特別養護老人ホームの主な仕事内容 バイタルチェック、入浴介助、排泄介助、食事介助、機能訓練、レクリエーション

特養での主な仕事は、車椅子や寝たきりの方など身体的に障害のある方や重度の認知症の方など、常時見守りや声掛けが必要な方への介護です。

体温・血圧・脈拍などのバイタルチェックをして、入浴介助をおこないます。入浴の際には、寝たきりによる褥瘡などが出来ていないかなど、全身の皮膚状態の観察をします。

そして排泄介助。おむつ交換や、トイレで排泄できる方はトイレ誘導をします。尿や便の色や臭いも確認し、健康状態をチェックします。

食事介助では誤嚥しにくい体勢に整え、介助や見守りを行ないます。口腔状況や嚥下機能に合わせて、食事の形態(ご飯の固さや、おかずの刻み方など)を調整します。

体の機能を維持出来るように、機能訓練も行ないます。また、レクリエーションをすることも重要な業務です。

入所者は、認知症であったり「自分は介護を受けている側だ」という負い目から、言いたいことを言えずに我慢しているケースも少なくありません。

表情や会話の中から、本人の声無き声に気付けるように、日々のコミュニケーションや観察が大切です。

特別養護老人ホーム業務の一日の流れ

特養業務の一日の流れは、以下の表のとおりです。

時間 内容 備考 シフト
6:00~ 起床 排泄介助(トイレ誘導やおむつ交換)や着替えなどをして、食事のホールなどへ順次誘導します。 夜勤、早番
7:00~ 朝食 食事の前後に、内服確認や口腔ケアも行ないます。 早番
9:00~ 入浴 何らかの理由で、入浴が行なえない場合は、清拭をして清潔保持に努めます。入浴前に排泄介助を行ないます。 早番
12:00~ 昼食 食事の前後に、内服確認や口腔ケアも行ないます。昼食後に、排泄介助を実施。 早番、遅番
14:00~ レクリエーション、体操 レクリエーションは企画~実施までを行ないます。できる方は、座った状態のまま行える体操も行ないます。 早番、遅番
15:00~ おやつ 朝昼夕の食事以外のこの時間も、水分摂取やカロリー摂取をする上で、重要な時間です。おやつ後には、排泄介助を実施。 遅番
18:00~ 夕食 食事の前後に、内服確認や口腔ケアも行ないます。 遅番
20:00~ 就寝 寝る前に、排泄介助を実施。 遅番、夜勤
21:00~ 見まわり、記録 深夜は、見まわりをしつつ、おむつ交換や、記録作成を行ないます。 夜勤

※上記のようなペースが一般的ではありますが、入所者の方々のペースに合わせた対応(個別ケア)が重要です。

2)特別養護老人ホームの「大変な点」と「やりがい」

次は特養の仕事における、大変な点やりがいについて見ていきましょう。

特別養護老人ホームの大変な点

特別養護老人ホームの大変な点 ●重度の入所者が多く、時間に追われる ●夜勤があり、体力的に大変 ●重度認知症の方も多く、コミュニケーションが難しい ●小さなミスや見落としが命に関わる
  • 重度の入所者が多く、時間に追われる
  • 夜勤があり体力的に大変
  • 重度認知症の方も多くコミュニケーションが難しい
  • 小さなミスや見落としが命に関わる

介護度が高いという事は、それだけ介護に時間を要するということ。しかし、日々の業務を通じて自身の行動を見直していくことで、比較的早く効率的な動きが出来るようになるはずです。

また、特養の仕事は夜勤があり体力的にもハードです。食事はしっかり取って、休む時は休み、健康管理には十分注意するようにしましょう。

特養の入所者の方には重度認知症の方も多く、その対応に悩まされることも多いでしょう。
認知症に対する基礎知識や、その入所者の病歴、趣味、生活歴などを把握しておくことで、どのような接し方をすれば入所者の方々が穏やかに過ごせるか、分かってくるはずです。

そのほか、入所者の方の認知機能の低下、疾患による免疫力の低下などから、急な状態悪化が起きることもあります。

日々、介護にあたる中で、小さなミスや見落としが、命に関わることもあります。入所者の方の「小さな変化」に、いち早く気づくことがとても重要です。

特別養護老人ホームのやりがい

特別養護老人ホームのやりがい ●介護技術が早く身につく ●重度認知症の方の援助技術が身につく ●24時間全ての生活の場面に関わることができる ●安定した収入が得られる
  • 介護技術が早く身に付く
  • 重度認知症の方の援助技術が身に付く
  • 24時間全ての生活の場面に関われる
  • 安定した収入が得られる

特養の仕事は介助量の多い入所者のケアがメインになるため、介護技術をいち早く身に付けられます。

また、重度認知症の方の援助技術も学べます。入所者の様々な情報を把握した上で、その認知症の種類から、対応の仕方を予測し、対応をした時の反応を見て、また対応方法を修正するという一連の作業を、チームで強力しながら行ないます。

遅番や夜勤の仕事は大変ではありますが、長い時間接することで入所者の方々をより理解できるようになり、信頼関係の構築ややりがいに繋がるでしょう。

特別養護老人ホームは、地方公共団体や社会福祉法人が運営しています。
民間企業と違い業績による年収のアップダウンがないため、収入が安定しやすい傾向にあります

3)特別養護老人ホームへの就職・転職を成功するためのポイント4点

特別養護老人ホームは無資格でも働く事はできますが、人生の終末期を任される仕事であり、介護について何も知らない状態で働くのはとてもリスクの高いことです。

そのため、特養の求人は基礎的な介護資格や、現場経験を求められることが多いです。
できる準備は早めに行っておいたほうが良いでしょう。

就職・転職の際も、以下4点を早いうちに対応することで、就職・転職の成功確度を高められます。

介護職員初任者研修を取得しておく

介護職員初任者研修は、最初に押さえておきたい基礎的な資格!

先にも述べた通り、特養は人生の終末期を任される重要な仕事です。介護職員初任者研修は、旧ヘルパー2級相当の資格で、介護の仕事を始めるにあたり、最初に押さえておきたい基礎的な資格です。

カリキュラムは介護の基本から、医療との連携、コミュニケーション技術、認知症の理解など、どれも特養の仕事で求められる非常に大切な知識・スキルです。

合計130時間のカリキュラムで、およそ3ヵ月で取得が可能です。最後に筆記試験がありますが、落とすための試験ではなく、学んだ内容を確認するためもの。もし不合格になっても追試が可能です。

介護職員初任者研修は実務未経験でも取得が可能で、年齢や学歴も不問です。通信講座、土日や夜間に通う講座、短期集中講座など、様々な取得パターンがあるため、まずはお近くのスクールに問い合わせてみましょう。

また、費用相場は5~15万円程度ですが、各種の助成金や補助金制度があります。

詳細は、お住いの地区にあるハローワークや、都道府県、市区町村に確認をしてください。

特養の「個室」「多床室」の違いを知っておく

ケアの仕方が違ってくるため、居室のタイプを事前に確認しておく。

特養の居室には、以下の4種類のタイプがあります。居室タイプが違うとケアの仕方も違ってくるため、この点は事前に確認しておきましょう。

多床室 従来型の施設に多いタイプ。病院の部屋に近いイメージ。家具やカーテンなどで部屋が仕切られている。2~4人で1部屋。
従来型個室 従来型の施設に多く、多床室と従来型個室を有しているところが多い。共有スペースが無く、1人1部屋。
ユニット型個室 10人程度のユニット(生活単位)毎に共有スペースがある。完全な1人1部屋で、食事の際などは共有スペースで行なう。
ユニット型準個室 10人程度のユニット(生活単位)毎に共有スペースがあり、1人1部屋だが、教室同士の間仕切りに隙間(天井との隙間)があり完全に個室にはなっていない。

以前は多床室や従来型個室のタイプが主流でしたが、個別ケアの問題やプライバシー保護の観点から、現在ではユニット型のタイプが多くなってきています

施設の事前見学をしておこう

事前に施設を見学して、職場の雰囲気・職員の様子などをチェックしておく。

入職してから「思っていたのと違った」とならないよう、施設の事前見学はなるべくしておきましょう。
ホームページや、パンフレットなどでは分からない部分を知れます。

見学のポイントとしては、施設全体の雰囲気、職員の様子、事務所の様子などです。

採用されれば毎日のように通う職場となるわけですから、施設の外観や内観の雰囲気も非常に重要なポイントです。

また、介護離職する人の一番の理由は、「人間関係」といいます。
職員同士や、職員と入所者との様子についても見ておきましょう。

また、施設の顔とも言われる事務所も見ておくことをおすすめします。
事務所職員の訪問者対応や電話対応が良いと、その施設のイメージも大きく変わるはずです。

介護職員の人手不足と言われている中、施設側としても、見学をしてもらった上で、採用を決めたいところです。見学に行く際は、事前連絡にて必ずアポイントを取ってから行くようにしましょう。

介護士専門の転職エージェントを活用しよう

介護士専門の転職エージェントを利用して、転職の成功率を高める。

未経験で介護の仕事へ飛び込む場合は、介護士専門の転職エージェントを活用すると良いでしょう。

他業界からの転職の場合など、自身の中に正しく判断出来る経験がないため、どうしても直感で決めることになりがちです。そうすると、自身が考えていた職場と違ったところに入職(転職失敗)してしまう、という事にも繋がり兼ねません。

仕事をしながら転職を考えている場合、全て自身で調べて応募する、というのは非常に重労働です。

専門のアドバイザーがいる転職エージェントに相談すれば、希望する条件に合う職場を、効率的に探せます。

4)特別養護老人ホームの求人の多い、おすすめの介護士専門の転職エージェント

レバウェル介護

レバウェル介護。あなたらしく働ける介護を。レバウェル介護は、介護のお仕事探しを支援するサービスです。

介護系転職サービスでトップクラスの求人数。担当エージェントのサポート品質においても高評価の高いサービスです。

レバウェル介護は介護・福祉に特化した転職サービスの中ではとくに求人数が多く、「なるべく多くの介護求人を比較検討したい」という人におすすめです。

求人紹介やサポートを介護・福祉業界に詳しいエージェントが担当してくれるため、様々な希望条件を適えながら適切な求人紹介をしてもらえるでしょう。

なお、レバウェル介護では派遣社員として登録をする人向けに介護未経験・無資格の転職者のサポートも行っています。
転職を機に介護の仕事デビューをしたい人も、レバウェル介護はおすすめです。

サービスを利用した人の評判・口コミからは、「担当エージェントのサポート」に対する高評価が多数見受けられます。

レバウェル介護の特徴

特徴
  • 介護業界の求人数は国内トップクラス
  • 業界に詳しいエージェントが丁寧にサポート
  • 未経験・無資格OKの求人も多数
サービス対応地域 全国
特別養護老人ホーム関連の公開求人数 約2.5万件(2024年9月現在)
ワンポイントアドバイス

レバウェル介護は正社員向け転職と派遣社員転職とで窓口が分かれています。派遣社員として働くことを予定している人はこちらよりご登録ください。

マイナビ介護職

一人ひとりに寄り添える転職を。マイナビ介護職。

「福利厚生が充実」「教育制度が整っている」などのホワイト企業の求人が多いと評判のサービス。担当のサポートも手厚いです。

マイナビ介護職は、介護転職者からの認知度No.1(※GMPリサーチ株式会社調べ 2021年7月)を獲得した、介護職専門の転職エージェントです。

大手介護施設・事業所や待遇のよい求人が多いのが特徴です。

サービスを利用した人の評判・口コミからは、「担当エージェントのサポート」に対する高評価の声が多く見られます。

介護業界に詳しい担当エージェントがマンツーマンで、希望条件をヒアリングしたうえで、マッチする求人を紹介してくれます。

書類添削や面接対策といったサポートにも力を入れており、志望動機や自己PRの作成にも役立つでしょう。

マイナビ介護職の特徴

特徴
  • 介護・福祉業界に詳しいエージェントが親身にサポートしてくれる
  • 離職率や職場環境などの、詳細の施設情報を知れる
  • 大手や待遇のよい求人が多い
サービス対応地域 全国
特別養護老人ホーム関連の公開求人数 約8,300件(2024年9月現在)
ワンポイントアドバイス

マイナビ介護職の活用メリットの一つに「離職率や職場環境などの、詳細の施設情報を知れる」ことがあります。企業研究の際は担当からの情報を有効活用しましょう。

転職相談会も実施中

介護ワーカー

介護求人・転職なら介護求人情報サイト【介護ワーカー】

豊富な求人を「こだわり条件で探しやすい」転職エージェント。担当エージェントのサポート品質も高いです。

介護ワーカーは、保有求人数90,000件を超える、国内でも最大規模の転職エージェントです。

全国都道府県の求人を検索でき、かつ「高額求人」「駅チカ」「研修支援有」「週休2日」などのこだわり条件での絞り込み検索に使い勝手の良さがあります。

介護・福祉業界に詳しいアドバイザーが丁寧にサポートしてくれることもあり、実際にサービスを利用した人からは「担当アドバイザーのサポートに対する高評価」の評判・口コミが多く見受けられます。

介護ワーカーの特徴

特徴
  • 常時4万件以上の求人数を用意
  • 介護・福祉業界に詳しいアドバイザーが丁寧にサポートしてくれる
  • 「こだわり条件」により希望条件を満たした求人を見つけやすい
サービス対応地域 全国
特別養護老人ホーム関連の公開求人数 約6,800件(2024年9月現在)
ワンポイントアドバイス

豊富な求人から希望する職場を見つけやすいのが介護ワーカーのメリット。担当との面談前に、登録後に確認できる求人一覧から目星をつけておくとよいでしょう。

スカウトからの内定率1.7倍

ジョブメドレー介護

ジョブメドレー。ぴったりの仕事、見つかる

介護職向けの求人数は国内No.1!バリバリ正社員で働きたい人から未経験・復職向けまで幅広い案件を確認できます。

ジョブメドレー介護は、介護職専門の転職エージェントです。

同サービスのメリットは何といっても求人数の豊富さにあります。
介護職関連の求人約25万件(2024年9月現在)という数字は、国内の介護特化の転職サービスの中でもトップクラスです。

また、介護・福祉業界のおよそ18種類の職種から求人を絞り込むこともできるほか、「サービス形態」「給与・待遇・福利厚生」「こだわり条件」などから細かい検索が可能です。

なるべく幅広く求人を比較したい人に、ジョブメドレーは適しているでしょう。

サービスを利用した人たちからは、「求人の幅広さ」「スカウトメールが届く」ことへの高評価のコメントが多く見られます。

ジョブメドレー介護の特徴

特徴
  • 介護・福祉分野の幅広い求人が検索できる
  • スカウトメールで気になる求人に出会える
  • 入職後60日以上勤務すると「勤続支援金」がもらえる
サービス対応地域 全国
特別養護老人ホーム関連の公開求人数 約5,800件(2024年9月現在)
ワンポイントアドバイス

ジョブメドレー介護のサービスは求人サイトがメイン。担当者からのサポートはありませんので、不安な人はレバウェル介護マイナビ介護職といった介護職向けエージェントを併用しておきましょう。

スカウトからの内定率1.7倍

まとめ)介護スキルをいち早く身に付けたい人に、特養がおすすめ

特養は、入所者の生活の場です。
個別ケアやプライバシー保護について、年々重要視されてきています。その業務内容は忙しく、認知症の入所者などへの対応と、専門的な知識も必要とします。

小さなミスや見落としが、命にも関わる重要な仕事でもあるため、気は抜けません。

その反面、重度の入所者のケアにあたり、24時間全ての生活場面に関われるため、介護技術を早く身に付けたいという人に、おすすめの仕事です。

また大変な反面、やりがいも充分感じられます。さらに、特養はその公共性から、安定した収入を得られます。

特養への就職・転職の際は、基礎資格を身に付けておき、事前の下調べや見学などをしっかりと行なっておきましょう。
その際は、就職・転職が失敗しないように、介護専門の転職サービスを活用すると良いでしょう。

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