『みんなの転職「体験談」。』
『みんなの転職「体験談」。』

『みんなの転職「体験談」。』は、20~50代社会人男女の、 「転職したいけれど、迷いや不安で行動を踏み出せない」を 解決し、
より良い将来を目指した一歩を踏み出していける為の、 生々しい体験談情報やナレッジを提供するWebサービスです。

MENU

介護士が「認知症の方へのコミュニケーションが不安」と感じたときの3つの対策

[最終更新日]2024/02/07

このページには広告リンクが含まれています
みんなの転職「体験談」。は、⼀部の企業とアフィリエイトプログラムを提携し情報提供を⾏っております。 当サイトを経由してサービス利⽤があった場合、掲載企業からアフィリエイト報酬を受け取ることがありますが、提携の有無などによって当サイトでのサービス評価が影響を受けることはありません。 また当サイトで得た収益に関しては、閲覧頂く皆さまにより役⽴つ情報をご提供できますよう、コンテンツ品質の向上に還元しております。
介護のお仕事で「認知症の方とのコミュニケーション」で不安を感じたら

介護士として働く際に、避けては通れないのが認知症の方とのコミュニケーションです。スムーズに会話できず、もどかしい気持ちになった人も多いでしょう。

認知症の方とのコミュニケーションが難しい…
どうすればスムーズなコミュニケーションが取れるの…?
具体的なコミュニケーション対策方法を教えて欲しい…

本記事では、こうした悩みへの対策をお伝えしていきます。

目次

1)まずは、認知症についての理解を深めておく

介護士として、認知症への理解を深めておくことはとても大切です。
その理由は、認知症の症状を知れば、利用者の言動の意味が理解でき、困ることが減るからです。

突拍子もない発言や、攻撃的な姿勢、もしくは不安ばかりを口にするなどの諸言動は、その多くが認知症による症状の一種と考えられています。

それらを正しく理解していないと、1つ1つの行動があなたを困惑させてしまい、精神的な負担も感じやすくなってしまうでしょう。

まずは、「認知症とは、どういう状態・症状なのか」について見ていきましょう。

認知症とは

認知症は、脳細胞の疾患により、行動や心理に影響が出る状態をいいます。
認知症と聞いて「物忘れのこと」と捉える人もいますが、物忘れは認知症によって発生する症状の一つに過ぎません。

また、認知症は大きく分けて2つの症状が発生するということが分かっています。1つは「中核症状」で、もう1つは「周辺症状」と言われるものです(下図参照)。

周辺症状。中核症状。

中核症状とは、記憶障害・見当識障害(時間&空間感覚の鈍り)・遂行機能障害(段取りがわからない)・失語,失行,失認という4つの症状のことを言い、脳細胞の疾患により発生します。

周辺症状とは、その中核症状が元となって引き起こされる7つの心理・行動症状で、「無関心・不安,焦燥・イライラ・興奮,攻撃・過食・徘徊・不眠」などが主となります。

つまり、私たちが認知症の方々と接するときに確認できる症状とは「周辺症状」であり、その原因・背景には「中核症状」があるということです。

引用元:【はじめての方へ】認知症の症状から予防・対応方法まで – LIFULL 介護(ライフル介護)

「認知症」と「物忘れ」の違いを知っておく

認知症についてよく聞かれるのが、「認知症と物忘れは何が違うの?」という質問です。

認知症と物忘れは似通った部分が多いですが、大きく異なるのは物事をそっくりそのまま忘れてしまうかどうかです。

認知症と物忘れの違い

物忘れ 認知症
要因 加齢(老化)など 認知機能の疾患
記憶 一部を忘れる 全てを忘れる
時間や場所 何となくわかる 全くわからない
自覚 忘れていると自覚 忘れていることすらわからない
症状の進行度 ゆっくりと進行 急激に進行することも
生活への影響 大きく影響しない 支障が出ることが多い

代表的な認知症

認知症の種類は大きく3つあり、主な違いは発症要因です。

アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病) 脳に特殊なたんぱく質が混じることで発症する認知症です(諸説あり)。

認知症の半数以上を占めると言われており、主な症状としては「物忘れ・時間や空間認知能力の低下・遂行機能障害」などが強く発症します。これらの症状が出るのには個人差があり、未だに完治するための治療方法は分かっていません。
レビー小体型認知症 アルツハイマー型認知症の次に多いのがレビー小体型認知症です。

アルツハイマーとほぼ同じ症状が発生しますが、特徴的なのは「パーキンソン病」や「幻覚・幻視」が発生し易いというところです。こちらも完治のための治療法は不明です。
脳血管性認知症 脳梗塞やクモ膜下出血などの「脳卒中」によって発生します。

事故などによって発生するケースも多く、脳の損傷によるマヒや言語障害も発生しやすいです。リハビリによって改善するケースもあるため、別名「治る認知症」とも呼ばれています。

2)認知症の方とのコミュニケーションを取る際の注意点

認知症の方への対応時の注意点 ●「すぐに忘れてしまう」とき…根気強い対応が大切 ●「活動意欲が著しく低下してしまう」とき… 「あなたを必要としています」という態度を示す ●「徘徊・帰宅願望」があるとき…その行動の背後に強い想いがあることを知っておく

ここからは、認知症の方への対応やコミュニケーションにおける注意点を、3つの症状に分けて解説していきます。

「自分ならどう対応するだろう?」と考えながら、読み進めてみてください。

「すぐに忘れてしまう」ときの注意点と対策

認知症による「記憶障害」が原因で引き起こされる物忘れは、コミュニケーションを難しくします。

数分前にご飯を食べたのに忘れてしまう」「どうして施設に来たのか忘れてしまう」「何度も会っている職員を覚えられない」など、ケアが必要な諸言動が多々発生するからです。

認知症は、脳の機能により最大で15秒前の記憶を忘れてしまうとも言われており、私もよく「あなた誰?」と忘れられてしまうことがありました。

職員は分かっているのに、利用者はわかっていない…という状況は対応が難しく、時に精神的な負担に繋がってしまう可能性もあります。あくまで「認知症だから」という意識を持ち、根気強く何度も対応することが大切です。

「活動意欲が著しく低下してしまう」ときの注意点と対策

「抑うつ」と言われる活動意欲の低下も、認知症によってたびたび発症します。

「自分は認知症なんだ…」というショックで自信を失ってしまう事が、抑うつの大きな発症理由だと言われています。私もある認知症の女性から「もう死にたい」と言われたことがあり、当時はかなりショックを受けました。

こうした抑うつ状態が見られたときは、「あなたを必要としていますよ」という態度を示すことが大切です。
また、気分が落ち込まないように、仕事やレクリエーションの機会などを積極的に持たせることが有効といわれています。

抑うつによって入浴や食事など日常生活で必要なことをしたくなくなる方もいるため、継続的に寄り添う姿勢を持ちながら対応していきましょう。

「徘徊・帰宅願望」ときの注意点と対策

自分はどうしてここにいるのか?」など、認知症による見当識障害(空間理解の衰え)から、徘徊や帰宅願望といった言動が見られることもあります。

筆者も以前、施設に来たばかりの利用者から「今日は帰ります」と言われ、戸惑ったことがあります。

徘徊や帰宅願望には利用者なりの目的が必ずあります。例えば、30歳の母親だった時代に意識が向かっていて「娘にお弁当を作らなくては」と考えているのかもしれません。

こうした記憶の混在中は、利用者にとって目的が切実である場合が多いです。
そのため、無理に説得しようとすると攻撃的になったり、感情的になったりするケースも多々あります。

ポイントは、まずは「その強い想いがあることを、認める」ことです。
私たち人間は、自身の認知によってしか世の中を受けとめることができません。利用者の方が訴える事柄が事実に反しているかどうかではなく、「今、とてもきになっていることがあるのだ」という想いの方に目を向けることが大切です。

3)認知症の方とのコミュニケーションを円滑に行うための対策3つ

認知症の方とのコミュニケーションを円滑に行うための対策 ●否定しない ●「好きなこと」で穏やかな気持ちになってもらう ●完ぺきを目指さない

ここからは認知症の方への対応・コミュニケーション対策で、とくに大切となる3点を解説します。

否定しない

認知症の方は、記憶障害によって別の時間・空間を認知していることが多々あります。
例えば、「20年前にサラリーマンとして仕事をしていた頃の自分になる」などのケースです。

これに対し、「違うよ。今は介護施設にいるんでしょ」と真っ向から否定をするのは、相手の自尊心を傷つけてしまうなどのリスクがあります。

求められるのは、否定をせず、共感するという姿勢です。
ときに「そうでしたか、今は仕事の時間なんですね!」と共感し、相手の世界観を感じ取ろうと働きかけることが大切です。

また、認知症の方は記憶を失っても、感情による「好き・嫌い」は残るという研究データもあります。

そのため、常に共感して楽しく会話することができれば、今後ずっと利用者に好かれ、円滑に仕事を進めることにも繋がります。

「好きなこと」で穏やかな気持ちになってもらう

認知症の方は、「今日は帰ります」「入浴はしたくない」などの突発的な言動をすることもあります。

その際の対応として効果的な方法のひとつに、「好きなことを提示する」があります。

例えば「今日は帰ります」と言われた場合、「もう帰る時間でしたか!…あ、ですがその前に、美味しいミカンを貰ったので、最後帰る前に食べていきませんか?」と促すなどです。

このように、好きなこと・ものを示すことで、現在苦しんでいた感情が上書きされて、穏やかな気持ちになっていただけることは多いです。

先ほどお伝えしたように、認知症の方の「好き・嫌い」などの感情は持続することが多いです。
「好き」の感情を持てる時間をより多く持っていただけた方が、(認知症の方だけでなく)介護をする私たちも、より有意義な時間を感じやすくなるはずです。

完ぺきを目指さない

最後に、介護士であるあなた自身が完ぺきを求めないことです。

認知症の症状は、発症要因やその人の性格・人生経験によって複雑に変化します。
それら対応を完ぺきにこなすのは、ベテランの介護士であってもとても難しいものです。

大切なことは、一歩一歩の積み重ねです。
昨日できたことよりも、少し良いケアができたのならそれは大きな成長です。幾多の経験から自分なりの介護マニュアルを厚くしていき、その中でより良いと思う対応を選択していくことが、認知症の方への介護士の最も基本的な取り組みといえるでしょう。

具体的な方法としては、毎日介護日記などをつけるなどがあります。
利用者の方々は、あなたが完ぺきな対応をするかはそれほど重視していません。それよりも、あなたとの関係がより良いものになること、──「昨日よりも、今日の方が一緒にいて心地よい」と思ってもらえることが大切です。

まとめ)認知症のコミュニケーションでは「適切な距離感」が大切

認知症には多数の症状があり、それらは同時にかつ複雑に発生することがあります。そのため、臨機応変な対応が求められます。

ポイントは、「否定しない」「好きなことを提示すること」「完ぺきを目指さないこと」です。これら3点を実践しながら、少しずつ相手の方との距離感を調整していくことが大切です。

「もっとこうすればよかったかもしれない」と過ぎたことを考えるよりも、「こうしたらもっとよくなるかも」とこれからに目を向けた方がうまく行くことも多いです。

あなた自身がポジティブな関心を持って、利用者の方と接していくことを意識して、コミュニケーションを取り続けていきましょう。

レビューを書く
1
2
3
4
5
送信
     
キャンセル

レビューを書く

レビューの平均:  
 0 レビュー
目次[ 閉じる ]