特別養護老人ホーム(特養)の仕事内容は?未経験から転職成功するポイント
[最終更新日]2026/05/12

特別養護老人ホームの介護職に、あなたはどのようなイメージをお持ちですか。
「特養の名前はよく聞くけど、具体的にはどんなことをするの?」
「重度の入所者ばかりで、介護が大変そう」
「就職・転職するには、どんな資格やスキルを持っていれば良いの?」
などと考えている方も多いのではないでしょうか。
特別養護老人ホームの仕事は、常時介護を要する方の生活の場であり、その仕事を一言でいうと「介護スキルがいち早く身に付く場」です。
この記事でわかること(早見表)
- 未経験・無資格でも応募可
→ 夜勤含む現場で介護スキルを実践的に習得可能。初任者研修・実務者研修は入職後の取得も一般的。 - 特養と有料老人ホームの違い
→ 特養は要介護3以上の終身入居が原則の公的施設。看取り・身体介護が中心で介護密度が高い。 - 夜勤の大変さ
→ 16時間夜勤が一般的で1人で20〜30名対応する施設も。月4〜5回のシフトが平均的負担量。 - 介護福祉士で給与は1〜3万円UP
→ 資格手当・処遇改善加算が加わり月収アップ。ユニットリーダー等の役職にも昇進しやすくなる。 - 人員配置基準は3:1が標準
→ 入居者3名に対し職員1名が基準。実際は時間帯で変動するが介護密度の高さは事前認識を。
目次
1)特別養護老人ホームの仕事内容
特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホーム(特養)は、原則65歳以上で、要介護3以上の認定を受けた方が入所できる、公的な介護施設です。
通常は都道府県の管轄となりますが、入所定員が29名以下の施設は「地域密着型特別養護老人ホーム」と呼ばれ、市区町村の管轄となります。
特別養護老人ホームの仕事内容

特養での主な仕事は、車椅子や寝たきりの方など身体的に障害のある方や重度の認知症の方など、常時見守りや声掛けが必要な方への介護です。
体温・血圧・脈拍などのバイタルチェックをして、入浴介助をおこないます。入浴の際には、寝たきりによる褥瘡などが出来ていないかなど、全身の皮膚状態の観察をします。
そして排泄介助。おむつ交換や、トイレで排泄できる方はトイレ誘導をします。尿や便の色や臭いも確認し、健康状態をチェックします。
食事介助では誤嚥しにくい体勢に整え、介助や見守りを行ないます。口腔状況や嚥下機能に合わせて、食事の形態(ご飯の固さや、おかずの刻み方など)を調整します。
体の機能を維持出来るように、機能訓練も行います。また、レクリエーションをすることも重要な業務です。
入所者は、介護を受けている立場に遠慮を感じて、言いたいことを言えずに我慢しているケースも少なくありません。
表情や会話の中から、本人の声無き声に気付けるように、日々のコミュニケーションや観察が大切です。
あわせて読みたい
-
- デイサービス(通所施設)の仕事ガイド|未経験者向けの仕事内容・やりがい・注意点
- デイサービス(通所介護)の仕事内容・やりがい・大変な点・必要資格を未経験者向けに徹底解説。夜勤なし・土日休みも選べる働き方が魅力のデイサービスへの転職・就職を成功させるポイントと、向いている人の特徴・注意点・求人の探し方まで詳しく紹介します。...
特別養護老人ホーム業務の一日の流れ
特養業務の一日の流れは、以下の表のとおりです。
| 時間 | 内容 | 備考 | シフト |
|---|---|---|---|
| 6:00~ | 起床 | 排泄介助(トイレ誘導やおむつ交換)や着替えなどをして、食事のホールなどへ順次誘導します。 | 夜勤、早番 |
| 7:00~ | 朝食 | 食事の前後に、内服確認や口腔ケアも行ないます。 | 早番 |
| 9:00~ | 入浴 | 何らかの理由で、入浴が行なえない場合は、清拭をして清潔保持に努めます。入浴前に排泄介助を行ないます。 | 早番 |
| 12:00~ | 昼食 | 食事の前後に、内服確認や口腔ケアも行ないます。昼食後に、排泄介助を実施。 | 早番、遅番 |
| 14:00~ | レクリエーション、体操 | レクリエーションは企画~実施までを行ないます。できる方は、座った状態のまま行える体操も行ないます。 | 早番、遅番 |
| 15:00~ | おやつ | 朝昼夕の食事以外のこの時間も、水分摂取やカロリー摂取をする上で、重要な時間です。おやつ後には、排泄介助を実施。 | 遅番 |
| 18:00~ | 夕食 | 食事の前後に、内服確認や口腔ケアも行ないます。 | 遅番 |
| 20:00~ | 就寝 | 寝る前に、排泄介助を実施。 | 遅番、夜勤 |
| 21:00~ | 見まわり、記録 | 深夜は、見まわりをしつつ、おむつ交換や、記録作成を行ないます。 | 夜勤 |
※上記のようなペースが一般的ではありますが、入所者の方々のペースに合わせた対応(個別ケア)が重要です。
2)特別養護老人ホームの「大変な点」と「やりがい」
次は特養の仕事における、大変な点とやりがいについて見ていきましょう。
特別養護老人ホームの大変な点

- 重度の入所者が多く、時間に追われる
- 夜勤があり体力的に大変
- 重度認知症の方も多くコミュニケーションが難しい
- 小さなミスや見落としが命に関わる
介護度が高いという事は、それだけ介護に時間を要するということ。しかし、日々の業務を通じて自身の行動を見直していくことで、比較的早く効率的な動きが出来るようになるはずです。
また、特養の仕事は夜勤があり体力的にもハードです。食事はしっかり取って、休む時は休み、健康管理には十分注意するようにしましょう。
特養の入所者の方には重度認知症の方も多く、その対応に悩まされることも多いでしょう。
認知症に対する基礎知識や、その入所者の病歴、趣味、生活歴などを把握しておくことで、どのような接し方をすれば入所者の方々が穏やかに過ごせるか、分かってくるはずです。
そのほか、入所者の方の認知機能の低下、疾患による免疫力の低下などから、急な状態悪化が起きることもあります。
日々、介護にあたる中で、小さなミスや見落としが、命に関わることもあります。入所者の方の「小さな変化」に、いち早く気づくことがとても重要です。
あわせて読みたい
-
- 介護職でつらいと感じる瞬間は?大変なこと5選と転職を成功させる心構え
- 介護職で大変なことランキング5選を現場目線で解説。第1位は職場の人間関係、腰痛対策・身体的疲労の軽減法・新人教育のストレス対処法まで具体的に紹介。大変なことを知っておくことで、転職後のギャップを防げます。介護職への転職を検討中の方必見です。...
特別養護老人ホームのやりがい

- 介護技術が早く身に付く
- 重度認知症の方の援助技術が身に付く
- 24時間全ての生活の場面に関われる
- 安定した収入が得られる
特養の仕事は介助量の多い入所者のケアがメインになるため、介護技術をいち早く身に付けられます。
また、重度認知症の方の援助技術も学べます。入所者の様々な情報を把握した上で、その認知症の種類から、対応の仕方を予測し、対応をした時の反応を見て、また対応方法を修正するという一連の作業を、チームで強力しながら行ないます。
遅番や夜勤の仕事は大変ではありますが、長い時間接することで入所者の方々をより理解できるようになり、信頼関係の構築ややりがいに繋がるでしょう。
特別養護老人ホームは、地方公共団体や社会福祉法人が運営しています。
民間企業と違い業績による年収のアップダウンがないため、収入が安定しやすい傾向にあります。
あわせて読みたい
-
- 介護職のやりがい5選|“やっていて良かった”と思える瞬間とは?
- 「介護職のやりがいって何だろう…?」「自分は介護職に向いているのかな…?」本記事では、そんな疑問に応えていきます。介護士として2年間経験を積んできた経験を元に、『介護職の仕事をやっていて良かった瞬間5つ』をランキング形式で紹介していきます。...
3)特別養護老人ホームへの就職・転職を成功するためのポイント4点
特別養護老人ホームは無資格でも働く事はできますが、人生の終末期を任される仕事であり、介護について何も知らない状態で働くのはとてもリスクの高いことです。
そのため、特養の求人は基礎的な介護資格や、現場経験を求められることが多いです。
できる準備は早めに行っておいたほうがよいでしょう。
就職・転職の際も、以下4点を早いうちに対応することで、就職・転職の成功確度を高められます。
介護職員初任者研修を取得しておく

先にも述べた通り、特養は人生の終末期を任される重要な仕事です。介護職員初任者研修は、旧ヘルパー2級相当の資格で、介護の仕事を始めるにあたり、最初に押さえておきたい基礎的な資格です。
カリキュラムは介護の基本から、医療との連携、コミュニケーション技術、認知症の理解など、どれも特養の仕事で求められる非常に大切な知識・スキルです。
合計130時間のカリキュラムで、およそ3ヵ月で取得が可能です。最後に筆記試験がありますが、落とすための試験ではなく、学んだ内容を確認するためもの。もし不合格になっても追試が可能です。
介護職員初任者研修は実務未経験でも取得が可能で、年齢や学歴も不問です。通信講座、土日や夜間に通う講座、短期集中講座など、様々な取得パターンがあるため、まずはお近くのスクールに問い合わせてみましょう。
あわせて読みたい
-
- 未経験から始める!介護職員初任者研修の取り方・内容・勉強法まとめ
- 介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の130時間カリキュラム10科目、取得3つのメリット、5ステップの取得の流れ、スクール選び方、おすすめ勉強法を解説。「介護福祉士」国家資格までのキャリアアップの入口になる必須資格です。...
また、費用相場は5~15万円程度ですが、各種の助成金や補助金制度があります。
詳細は、お住いの地区にあるハローワークや、都道府県、市区町村に確認をしてください。
あわせて読みたい
-
- 介護初任者研修を働きながら取るには?現役受講者が教える効率的な取得方法
- 働きながら介護資格「初任者研修」を取得する具体的な方法を現役受講者の体験談をもとに徹底解説。取得に必要な期間・費用の目安・職場の資格取得支援制度の賢い活用法・通信学習と対面の組み合わせ方・後悔しないスクール選びのポイントまで詳しく紹介します。...
特養の「個室」「多床室」の違いを知っておく

特養の居室には、以下の4種類のタイプがあります。居室タイプが違うとケアの仕方も違ってくるため、この点は事前に確認しておきましょう。
| 多床室 | 従来型の施設に多いタイプ。病院の部屋に近いイメージ。家具やカーテンなどで部屋が仕切られている。2~4人で1部屋。 |
|---|---|
| 従来型個室 | 従来型の施設に多く、多床室と従来型個室を有しているところが多い。共有スペースが無く、1人1部屋。 |
| ユニット型個室 | 10人程度のユニット(生活単位)毎に共有スペースがある。完全な1人1部屋で、食事の際などは共有スペースで行なう。 |
| ユニット型準個室 | 10人程度のユニット(生活単位)毎に共有スペースがあり、1人1部屋だが、居室同士の間仕切りに隙間(天井との隙間)があり完全に個室にはなっていない。 |
以前は多床室や従来型個室のタイプが主流でしたが、個別ケアの問題やプライバシー保護の観点から、現在ではユニット型のタイプが多くなってきています。
施設の事前見学をしておこう

入職してから「思っていたのと違った」とならないよう、施設の事前見学はなるべくしておきましょう。
ホームページや、パンフレットなどでは分からない部分を知れます。
見学のポイントとしては、施設全体の雰囲気、職員の様子、事務所の様子などです。
採用されれば毎日のように通う職場となるわけですから、施設の外観や内観の雰囲気も非常に重要なポイントです。
また、介護離職する人の一番の理由は、「人間関係」とされています(厚生労働省調査などによる)。
職員同士や、職員と入所者との様子についても見ておきましょう。
また、施設の顔とも言われる事務所も見ておくことをおすすめします。
事務所職員の訪問者対応や電話対応が良いと、その施設のイメージも大きく変わるはずです。
介護職員の人手不足と言われている中、施設側としても、見学をしてもらった上で、採用を決めたいところです。見学に行く際は、事前連絡にて必ずアポイントを取ってから行くようにしましょう。
あわせて読みたい
-
- 介護職の転職で後悔しないために|失敗を防ぐ4つのチェックポイント
- 介護職の転職で後悔する最大の原因は転職目的の曖昧さ。失敗を防ぐ4つのチェックポイントと、介護特化型エージェントの活用法を解説。70%が3年以内に離職する介護業界で、長く働ける職場を見つけるコツを紹介します。...
介護士専門の転職エージェントを活用しよう

未経験で介護の仕事へ飛び込む場合は、介護士専門の転職エージェントを活用するとよいでしょう。
他業界からの転職の場合など、自身の中に正しく判断出来る経験がないため、どうしても直感で決めることになりがちです。そうすると、自身が考えていた職場と違ったところに入職(転職失敗)してしまう、という事にも繋がり兼ねません。
仕事をしながら転職を考えている場合、全て自身で調べて応募する、というのは非常に重労働です。
専門のアドバイザーがいる転職エージェントに相談すれば、希望する条件に合う職場を、効率的に探せます。
4)特別養護老人ホームの求人の多い、おすすめの介護士専門の転職エージェント
レバウェル介護


-
介護系転職サービスでトップクラスの求人数。担当エージェントのサポート品質においても高評価の高いサービスです。
レバウェル介護は介護・福祉に特化した転職サービスの中ではとくに求人数が多く、「なるべく多くの介護求人を比較検討したい」という人におすすめです。
求人紹介やサポートを介護・福祉業界に詳しいエージェントが担当してくれるため、様々な希望条件を適えながら適切な求人紹介をしてもらえるでしょう。
なお、レバウェル介護では派遣社員として登録をする人向けに介護未経験・無資格の転職者のサポートも行っています。
転職を機に介護の仕事デビューをしたい人も、レバウェル介護はおすすめです。
サービスを利用した人の評判・口コミからは、「担当エージェントのサポート」に対する高評価が多数見受けられます。
レバウェル介護の特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 特別養護老人ホーム関連の公開求人数 | 約2.5万件(2024年9月現在) |
レバウェル介護は正社員向け転職と派遣社員転職とで窓口が分かれています。派遣社員として働くことを予定している人はこちらよりご登録ください。
マイナビ介護職


-
「福利厚生が充実」「教育制度が整っている」などのホワイト企業の求人が多いと評判のサービス。担当のサポートも手厚いです。
マイナビ介護職は、介護転職者からの認知度No.1(※GMPリサーチ株式会社調べ 2021年7月)を獲得した、介護職専門の転職エージェントです。
大手介護施設・事業所や待遇のよい求人が多いのが特徴です。
サービスを利用した人の評判・口コミからは、「担当エージェントのサポート」に対する高評価の声が多く見られます。
介護業界に詳しい担当エージェントがマンツーマンで、希望条件をヒアリングしたうえで、マッチする求人を紹介してくれます。
書類添削や面接対策といったサポートにも力を入れており、志望動機や自己PRの作成にも役立つでしょう。
マイナビ介護職の特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 特別養護老人ホーム関連の公開求人数 | 約8,300件(2024年9月現在) |
マイナビ介護職の活用メリットの一つに「離職率や職場環境などの、詳細の施設情報を知れる」ことがあります。企業研究の際は担当からの情報を有効活用しましょう。
介護ワーカー


-
豊富な求人を「こだわり条件で探しやすい」転職エージェント。担当エージェントのサポート品質も高いです。
介護ワーカーは、保有求人数90,000件を超える、国内でも最大規模の転職エージェントです。
全国都道府県の求人を検索でき、かつ「高額求人」「駅チカ」「研修支援有」「週休2日」などのこだわり条件での絞り込み検索に使い勝手の良さがあります。
介護・福祉業界に詳しいアドバイザーが丁寧にサポートしてくれることもあり、実際にサービスを利用した人からは「担当アドバイザーのサポートに対する高評価」の評判・口コミが多く見受けられます。
介護ワーカーの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 特別養護老人ホーム関連の公開求人数 | 約6,800件(2024年9月現在) |
豊富な求人から希望する職場を見つけやすいのが介護ワーカーのメリット。担当との面談前に、登録後に確認できる求人一覧から目星をつけておくとよいでしょう。
ジョブメドレー介護


-
介護職向けの求人数は国内No.1!バリバリ正社員で働きたい人から未経験・復職向けまで幅広い案件を確認できます。
ジョブメドレー介護は、介護職専門の転職エージェントです。
同サービスのメリットは何といっても求人数の豊富さにあります。
介護職関連の求人約25万件(2024年9月現在)という数字は、国内の介護特化の転職サービスの中でもトップクラスです。
また、介護・福祉業界のおよそ18種類の職種から求人を絞り込むこともできるほか、「サービス形態」「給与・待遇・福利厚生」「こだわり条件」などから細かい検索が可能です。
なるべく幅広く求人を比較したい人に、ジョブメドレーは適しているでしょう。
サービスを利用した人たちからは、「求人の幅広さ」「スカウトメールが届く」ことへの高評価のコメントが多く見られます。
ジョブメドレー介護の特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 特別養護老人ホーム関連の公開求人数 | 約5,800件(2024年9月現在) |
ジョブメドレー介護のサービスは求人サイトがメイン。担当者からのサポートはありませんので、不安な人はレバウェル介護やマイナビ介護職といった介護職向けエージェントを併用しておきましょう。
あわせて読みたい
-
- 介護職向けのおすすめ転職エージェント8選!正社員から派遣・パートまで
- 介護職向けのおすすめ転職エージェントを8社比較解説します。レバウェル介護・マイナビ介護職・かいご畑・介護ワーカーなど、雇用形態・求人数・対応エリア・サポート内容ごとに特徴をまとめました。介護転職を成功させたい方はぜひ参考にしてください。...
【まとめ】介護スキルをいち早く身に付けたい人に、特養がおすすめ
特養は、入所者の生活の場です。
個別ケアやプライバシー保護について、年々重要視されてきています。その業務内容は忙しく、認知症の入所者などへの対応と、専門的な知識も必要とします。
小さなミスや見落としが、命にも関わる重要な仕事でもあるため、気は抜けません。
その反面、重度の入所者のケアにあたり、24時間全ての生活場面に関われるため、介護技術を早く身に付けたいという人に、おすすめの仕事です。
また大変な反面、やりがいも充分感じられます。さらに、特養はその公共性から、安定した収入を得られます。
特養への就職・転職の際は、基礎資格を身に付けておき、事前の下調べや見学などをしっかりと行なっておきましょう。
その際は、就職・転職が失敗しないように、介護専門の転職サービスを活用するとよいでしょう。
FAQ|特別養護老人ホーム(特養)への転職でよくある質問
Q1)特別養護老人ホーム(特養)は未経験・無資格でも働けますか?
結論からお伝えすると、特養は無資格・未経験でも応募可能な求人があり、実際に他業界からの転職者も多く活躍しています。慢性的な人手不足を背景に、研修制度を整えて未経験者を受け入れる施設は年々増加傾向です。
ただし、特養は要介護3以上の方が入所する施設であり、入浴・排泄・食事介助といった身体介護が業務の中心となります。人生の終末期に深く関わる仕事である以上、無資格のまま長く働くのは負担が大きく、入職後にミスマッチを感じてしまうケースも少なくありません。
そのため、応募前または入職後早めに「介護職員初任者研修」を取得しておくのが現実的な選択です。約130時間・3ヵ月程度で修了でき、自治体の助成金制度も活用できます。基礎知識を身につけてから現場に入ることで、自信を持って業務に臨めるでしょう。
Q2)特養と有料老人ホーム(介護付き・住宅型)は何が違うのですか?
特養は地方公共団体や社会福祉法人が運営する「公的施設」で、原則65歳以上・要介護3以上の方が入所対象です。終身利用が前提で、看取りまで対応する点が大きな特徴と言えます。一方、有料老人ホームは民間企業が運営する施設で、自立〜要介護まで幅広い方を受け入れています。
仕事内容の面では、特養は重度の入所者が多く身体介護の比重が高いのに対し、有料老人ホーム(特に住宅型)は生活支援やレクリエーション中心になることもあります。介護技術を集中的に身につけたい方には特養が向いていると言えるでしょう。
給与面では、公的施設である特養は業績に左右されにくく安定している一方、民間有料老人ホームは施設によって待遇に差が出やすい傾向です。自分が「安定」「裁量」「サービス志向」のどれを重視するかで、選ぶべき施設タイプは変わってきます。
Q3)特養の夜勤はどのくらい大変ですか?体力的に続けられるか不安です。
特養の夜勤は、概ね16〜17時間程度のロングシフトが一般的で、月4〜5回程度入るのが標準的なペースです。21時頃の見回りから始まり、深夜のおむつ交換、定時の巡視、記録作成、翌朝の起床介助までを少人数で担当するため、体力的にハードな業務であることは確かです。
ただし、夜間は基本的に入所者の方が就寝されているため、日勤ほど慌ただしい時間が連続するわけではありません。仮眠時間が設けられている施設も多く、慣れてくると自分なりのペース配分を掴めるようになります。何より夜勤手当が月収を大きく押し上げるため、収入面のメリットは無視できません。
体力的な不安がある方は、夜勤回数の調整が可能な施設や、2交代制ではなく3交代制を採用している施設を選ぶのも有効です。転職エージェントを通じて、シフト体制や夜勤明けの休みの取り方まで事前に確認しておくと安心です。
Q4)特養で介護福祉士の資格を取ると、給与や仕事内容はどう変わりますか?
介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格で、特養で働く上では「キャリアの中核」となる資格です。資格手当として月5,000〜2万円程度が支給される施設が多く、処遇改善加算の対象にもなりやすいため、無資格者と比べて年収ベースで30〜60万円程度の差が生まれるケースもあります。
仕事内容の面では、介護計画(ケアプラン)の作成補助やリーダー業務、新人指導など、現場のまとめ役を任されるようになります。特養は要介護度が高い入所者が多いため、医療職との連携や家族対応など、専門性を発揮できる場面が豊富です。
受験するには実務経験3年以上+実務者研修の修了が必要で、初任者研修からのステップアップが王道ルートです。特養で経験を積みながら資格取得を目指すと、現場で学んだ知識を試験対策にも活かせるため、効率的にキャリアアップできます。
Q5)特養の人員配置基準が厳しいと聞きますが、本当に忙しい職場なのでしょうか?
特養の人員配置基準は「入所者3人に対して介護・看護職員1人以上」と定められており、この比率はあくまで最低ラインです。実際の現場では、要介護度の高さや夜間帯の体制を考慮し、基準より手厚く配置する施設が増えています。とはいえ、入浴介助やおむつ交換が集中する時間帯は、どうしても慌ただしくなる傾向があります。
忙しさの感じ方は施設によって大きく異なります。ユニット型の特養は10人程度の少人数ケアが基本のため、入所者一人ひとりとじっくり関われる一方、従来型多床室の施設はスピーディーな業務遂行が求められる場面が多いです。
転職を検討する際は、求人票に記載された配置基準だけでなく、実際の夜勤体制(1ユニットあたり何人体制か)や離職率を確認することが重要です。施設見学の際に、職員の表情やフロアの雰囲気を観察しておくと、自分に合う職場かどうか判断しやすくなります。






