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【転職体験談】人材派遣の営業から飲食店へと「鳴り物入り?」で転職!

ムーミン さん(女性 45歳 神奈川県)
まあまあ成功、
ちょっと失敗

転職前

BEFORE
職業
人材派遣会社
職種
営業
従業員規模
30名
年収
400万円

転職後

AFTER
職業
飲食店
職種
ホールスタッフ、その後営業
従業員規模
20名
年収
350万円

目次

ムーミンさんの転職ストーリー

1これまでの私

小さいながらも、やりがいのある派遣会社で働いていた30~40代──

イメージ図:派遣スタッフとして働く女性

私は派遣会社の営業として、企業との相談窓口としてスタッフを派遣する仕事をしていました。

参考:派遣会社の営業の主な仕事

仕事内容 詳細説明
新規顧客開拓
  • ターゲット企業のリサーチとリストアップ
  • 企業訪問や電話営業を通じたアプローチ
  • 新規取引先の開拓と契約交渉
既存顧客対応
  • 既存顧客との定期的な連絡と訪問
  • 顧客ニーズのヒアリングと対応
  • 継続的な取引関係の維持と強化
スタッフ管理
  • 派遣スタッフの募集・面接・採用
  • スタッフの労働条件や業務内容の説明
  • スタッフのフォローアップとサポート
契約書作成と管理
  • 企業との契約書の作成と締結
  • 契約条件の調整と確認
  • 契約書の保管と管理
問題解決
  • 企業やスタッフからのクレーム対応
  • トラブル発生時の迅速な対応と解決策の提案
  • 問題の再発防止策の立案と実行

担当するエリアは神奈川県全域と、かなり広範囲でした。仕事は順調すぎるくらい忙しかったです。
派遣業務は朝から夜まで続き、企業から連絡があれば業務が終わってからでも対応しなければならないので、かなりのストレスを抱えながら働くこともありました。

家族は夫と2人暮らしでした。共働きでしたので、収入に不便を感じることはありませんでした。

仕事は10年近く続けていました。会社設立当時からの社員ということで、責任ある立場にも就き、やりがいを持って働いていました。

設立当時はスタッフが5人ほどでしたが、どんどん会社の規模も大きくなっていって。──それが、自分の励みにもなっていました。

2転職のきっかけ

やりがいのあった会社を「辞めよう」と決めたいきさつは──

イメージ図:上司との面談シーン

会社を転職するきっかけとなったのは、上層部でもある幹部が入れ替わったことです。

社長の息子という立場で1年前から専務として役員になり、そのブレーンとして新たに2人の部長と課長補佐がやってきました。

社長はいずれ息子の専務に自分のポジションを引き継がせるつもりでいたようで、専務が来てから会社の方針もガラッと変わってしまいました。

古いやり方に固執せずに新しいやり方を導入するのはたしかに大切なことだと思うのですが…
ややその切り替えが極端だったと言いますか、例えば昔からの付き合いのある企業に対しても、「今度からこう変わりますので」とピシャリと言ってしまうような始末で。結果、昔からのお客様からほとんど契約を打ち切られてしまいました。

私は窓口として双方の間に入るような立ち位置でした。
何度も専務を説得しましたが、専務からは、

専務

「そうなったらそうなったでしょうがないだろう」

と言われてしまい、結局は無駄な努力に終わりました。

専務からしたら、せっかくの新しい取り組みに対してブレーキを掛けられて面白くなかったのでしょう。業績が下がった際に私の評価とお給料も大幅に下げられました。

それがきっかけで、私は退職を決意しました。

3転職中

以前に仕事でお付き合いのあった方からお誘いを受けて

イメージ図:転職活動中の女性

私が転職活動をする時に苦労したことは、40歳を超えていることもあって、求人の幅が狭かったことです。

やりたいと思っている仕事でも、40歳を過ぎてからの未経験ではなかなか採用してくれませんでした。
一般企業を十数社ほど受けましたが、結果は全滅。転職の厳しさを肌で味わいました。

ですが、捨てる神あれば拾う神あり。
前にスタッフを派遣していた飲食店の社員の方から、私が転職先を探しているのを聞いて連絡をくれたのです。

飲食店
社員の方

「最初はサービス業で、ゆくゆくは営業の仕事もしてほしいと思っています」

連絡をくれた方はそう言って、私を誘ってくれました。

私にとってはまさに天の助けであり、もちろんすぐにお願いしました。
そして、私の次の仕事先は決まりました。

4転職後

はじめは飲食店のホールスタッフを任されて。

イメージ図:営業職として働く女性

初めは私の希望もありゼロからのスタートということで、現場の仕事からやらせてもらうことになりました。

──にもかかわらず、新しい職場では

社員A

「どうやら今度入ってくる転職者の女性は、相当やり手の営業マンらしいわよ」

社員B

「私たちの上司になるんでしょ?その人。どれくらいできる人なのかしら」

という、私に対しての噂が盛んにあったようで、かなりピリピリモードだったようです。
新しい職場では、とくに営業職の仕事は若い世代が中心に活動している組織でしたので、年配の新参者に対してややナーバスになっていたのでしょう。

その話を聞いた時には、さすにちょっと「この職場で本当にやってけるだろうか」と不安に思いましたが、

(…いや、せっかく声を掛けていただけて得られたご縁だ。──やりきろう。)

と、思い覚悟を決めました。

初めは現場で一番下からスタートしました。そして、徐々に現場の作業を覚えて半年ほど経ってから営業職に行って。

その頃には部内の人も仲良くなっていたので、スムーズに営業部の仲間入りをする事ができました。
少しずつ同僚の方と打ち解けていくたびに、不安も段々と軽くなって。…ホッとしましたね。

ようやく、「ここでなんとかやっていけそう」とポジティブに思えるようになりました。

5その後、どうなったか。

いまだ「やり手の営業マン」というレッテルが貼られたままで。

イメージ図:紫陽花の花

新しい職場で特に印象的だったことは「思っていたよりも、若い世代の人が仕事に対してやる気を持って取り組んでいた」ことですね。

前の職場ではどちらかというと、従順な──悪く言えば上からの言いなりになってしまっている若い方が多かったので。

例えば私が「〇〇について、もし良かったらお願いしたいんだけど、どうかしら」という風に自発的にやろうという気持ちになってくれるようなお願いをすると、若い世代の方々は皆、「いいですよ、やります」とすぐに返事してくれて、そこからは目を見張る集中力で仕事をこなしてくれるのです。
最初は結構驚きましたね。「え?…そこまでやってくれるの?」みたいな感じで(笑)

そんな若い方々の働き方を見ていて、昔私がガムシャラに働いていた時の気持も蘇ってきたりして、懐かしい&嬉しい気持ちになったりしました。

◇ ◇ ◇

今でも、周囲からのプレッシャーを感じることはあります。

なぜか未だに「やり手の営業マン」というレッテルが貼られたままで、そのレッテルに対応しうる信頼を得られているかというと、まだまだです。
気苦労も多く、なかなか休まるときもありません。

若い人に混ざってガムシャラにやるのも楽しくはありますが、さすがに年齢的に「ちょっとキツイかな…」と思うときもあります。

ですので、私が今後取り組みたいことは、「若い人とはまた違ったアプローチで仕事ができないか」ということを考え、実行していくことです。
例えば、もっと効率的な業務の進め方を提案したり、仕組みや体制を作ってみたり…

そのためには同僚の方からの信頼をもっと得ないといけないと思っています。
きっと今の時点では、私の意見が皆の気持ちまで動かせることはないでしょう。

今はまだまだ頑張り時です。
ですが、遠からずの未来には、私のこれまでの経験を活かしながら、新しいアプローチでの仕事の仕方と、そして若い方々への育成に努められたら──、と思っています。

参考:飲食業界への転職におすすめの転職エージェント[PR]

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