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介護職員処遇改善加算とは?手当はどのくらい?正社員とパートで条件は一緒?よくある疑問を詳しく解説

[最終更新日]2024/07/05

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介護職員処遇改善加算とは?正社員からパート、非常勤まですべての人の年収アップに関わる制度!

介護職員処遇改善加算ってなに?
給料・手当はどのくらい増えるの?
正社員、パートなど、対象となるのは?

本記事では、そんな介護職員処遇改善加算の疑問に応えていきます。
じつは2019年の8%→10%の消費税増税により、一定の介護職員の給料がアップしたことをご存じない方も多いと思います。

そして、その理由こそ、「介護職員処遇改善加算」の影響があったからなのです。

「介護士の給料が安すぎる!」と悩んでいるのにも関わらず、給料をアップする手段を知らないでいるのは非常にもったいないですよね?

だからこそ、本記事で介護職員処遇改善加算について知り、「どのくらい給料が上がるのか?」「自分も対象なのか?」をしっかりチェックしてください。

目次

1)介護職員処遇改善加算とは

介護職員処遇改善加算とはキャリアパスなど、介護職員が働きやすい環境を作った事業所へ、給料を加算

そもそも「介護職員処遇改善加算」とは、「キャリアパスなど、介護職員が働きやすい環境を作った事業所には給料を加算します」という、国が定めた制度です。

こうした制度が作られた背景として、「深刻な介護職員不足」が挙げられます。

現代の日本は超高齢化社会であり、今後ますます高齢者の数は増えていきます。
すると高齢者を支える介護職員の数が追いつかなくなり、結果として「介護職員不足」の問題が深刻化するのです。

ちなみに2025年には「8万人もの介護職員が不足すると言われています。人員不足は一人当たりの労働負担にも影響します。過酷な労働状態が続くと、高齢者に満足な介護サービスが提供できない可能性も出てきます。

そこで制定されたのが、「介護職員処遇改善加算」です。
介護職員がより働きやすい環境を作るための制度です。

これが「介護職員処遇改善加算」が出来た流れです。
ちなみに2019年からは消費税増税に伴い「特定処遇改善加算」という更なる給料アップが図られました。

対象はベテランの介護士が主ですが、少しずつ介護職員の待遇が良くなってきていることがわかります。

介護職員処遇改善加算で、給料が上がる人は?どれくらい上がるの?

では、」介護職員処遇改善加算で、「給料が上がる人」は誰なのでしょうか?
結論からいうと、以下の全ての介護職員が介護職員処遇改善加算の対象となります。

  • 正社員
  • 派遣社員
  • パート、アルバイト
  • 非常勤

制度上、対象となる介護職員は「現場で実際に介護業務を行っている人」と定められているので、全ての介護職員が該当するのです。

ちなみに私もグループホームでアルバイトを行っていた時に、「介護職員処遇改善加算」を貰っていました。給料とは別の欄に追加されていて、最初は驚きました。

そんな介護職員処遇改善加算ですが、受け取れる金額は事業所によって異なります。

それは、加算額は「どれだけ事業所がキャリアパスや働きやすい環境のために貢献したか」を元に決められるからです。

具体的にどういった取り組みをすれば貰える給料がアップするのか…については後ほど詳しく解説しますが、介護事業所の取り組みによってはマックスで「2万円以上」も給料に差が出ます。

そのため、多くの事業所がキャリアパスや職場環境の改善に取り組んでいるのです。

更に、先ほど軽く説明した「2019年の消費税増税に伴う特定処遇改善加算」に関しては、ベテラン介護士に月給8万円アップなどの大幅な改善がされる予定でした。

とはいえ、現状はそうした年収アップが難しいケースもあります。
どういった点が難しいのか、続いては介護職員処遇改善加算の問題点について見ていきましょう。

2)介護職員処遇改善加算の問題点

介護職員の給料がアップする「介護職員処遇改善加算」は、介護事業所で働く職員からすると素晴らしい制度といえます。

しかし、そんな介護職員処遇改善加算にもいくつか問題点があるのです。正しく理解していないと、入社後に「あれ?貰えないんだけど…」という事態に陥ってしまう可能性もあります。

そのため、今回介護職員処遇改善加算で問題点となっている部分を、大きく2つに分けて解説します。

職場によって、支給される金額の差がある

先ほど少し触れましたが、介護職員処遇改善加算は「どれだけ事業所がキャリアパスや働きやすい環境のために貢献したか」を元に加算額に差が出ます。

具体的な基準は以下の4つです。

  • ➀役職や職務内容に応じた賃金体系の整備
  • ➁スキルアップのための研修や資格取得支援の実施
  • ➂経験や資格に応じた昇給制度の整備
  • ➃賃金以外の職場改善に対する取り組み

これらにより、加算額が変わります。

ちなみに少し分かりづらい➀に関して補足説明すると、「フロアリーダーや主任、施設長など、役職に就いた際の給料を就業規則に明記し、伝える」ということです。

そして、この4つの中で何個クリアしているか…によって、以下のように加算額が変化します。

1つクリア(➀or➁or➃) 月額1.35万円相当
2つクリア(➀or➁+➃) 月額1.5万円相当
3つクリア(➀+➁+➃) 月額1.5万円相当
4つクリア(➀+➁+➂+➃) 月額3.7万円相当

1つだけクリアしている事業所と、4つ全てをクリアしている事業所では「2万円の差」が出るのです。

これは事業所にとっても転職されかねない差となるので、積極的にキャリアパスや職場環境の改善に努めることになります。

「配給バランス」をどうするかで混乱している事業所も

また、問題として「配給バランスの混乱」が挙げられます。

先ほど「月額1.35万円」などと明確な支給額を明示しましたが、実はそもそも大前提として、『配給する額や対象者は事業所に任せる』と定められており、これが混乱の種となってしまっているのです。

具体的には、1年くらい働いたある介護士は3万円以上を支給されているのにも関わらず、同じくらい働いている介護士は1円も貰えないということも実際に起きています。

これはリーダーが各介護士の能力や成果を主観で見ているがゆえに起きてしまう事態なのです。

更に、2019年に制定された特定処遇改善加算に関しても、大幅な給料アップができる「ベテラン」の基準が曖昧なことも混乱を生んでいます。

基本的には「勤続10年以上」が支給の条件なのですが、この年数に関しても事業所の裁量に任せられています。

そういった曖昧な部分が多数あるため、事業所もどう設定して良いか悩み、結果的に見送ってしまうケースも発生しているのです。

そのため、私たちは就職先を選ぶ際、この処遇改善加算がどう定められているのか?を見極める必要があります。次章より有効活用するポイントをお伝えしていきますね。

3)「介護職員処遇改善加算」を有効活用するポイント3点

ここまで「介護職員処遇改善加算」がどんな制度なのか、またどんな問題点があるのか…を解説してきました。

ただ、ここまで読んでも未だに理解しきれていない方が一定数いるかと思いますので、ここからは「具体的にどう活用すればいいのか?」をアクションプランとして紹介していきます。

紹介するポイントを実践すれば介護職員処遇改善加算で損をすることは軽減しますので、ぜひチェックしてみてください。

介護職員処遇改善加算の適用状況から、「働きやすい職場かどうか」を見極める

介護職員処遇改善加算の適用条件には、「キャリアパスや職番環境がいかに整備されているか?」が重要だと解説してきました。

言い換えると、「介護職員処遇改善加算が多く適用されている職場は、キャリアパスや職番環境の改善ができている」ということになります。

つまりインターネットや書類、あとは面接で「どれくらい処遇改善加算があるのか?」を転職の指標としてみると、より良い事業所を見極めることが可能なのです。

シンプルにあなた自身の給料にも影響しますので、介護職員処遇改善加算は必ず明確に理解してから転職するよう心がけてみましょう。

職場の経験年数・役職に応じて昇給することを理解しておく

介護職員処遇改善加算は、介護士としての経験年数や役職によって金額が変わります。また、役職による給料も事業所によってどれくらい上がるか異なります。

つまりキャリアパスに関わる全ての金額が事業所によって異なるため、「いくらなのか?」という明確な数字を理解することが非常に重要なのです。

  • この事業所は主任になるといくら加算されるのかな?
  • あの事業所は5年働くと給料がどれくらい上がるのかな?

こういった疑問をピックアップし、今いる会社に問い合わせたり、転職の際は面接官に質問してみたりすることを心掛けてください。

スキルアップのための研修や資格取得と紐づける

介護職員処遇改善加算の基準の1つである『スキルアップのための研修や資格取得支援の実施』も大切なポイントです。

例えば、介護業界の一番基礎資格である「介護職員初任者研修」であっても、だいたい5万円~10万円くらいは費用がかかります。この金額が1ヵ月の給料から引かれてしまうと、介護職員としてはかなり厳しいはずです。

そのため、こういった「資格取得を支援してくれるか(=資格手当を出してくれるか)」が重要になります。

例えば大きな事業所によっては、自社内で行われている研修によって、無料で資格を取得できるケースもあります。

こういった「キャリアアップのための費用をどれだけ抑えられるか…」という視点も持ちながら、転職の際などは確認してみると損をし辛くなります。

4)介護職員処遇改善加算の手当がしっかりした職場探しは、転職エージェントの活用を

ここまで介護職員処遇改善加算のポイント、注意点等についてお伝えしました。

「介護職員処遇改善加算の手当てがしっかりした職場で働きたい」と思った人は、以下の転職エージェントに相談するとよいでしょう。

求人の紹介の際に、介護職員処遇改善加算の実施状況だけでなく、職場の雰囲気や働きやすさについても適切にアドバイスをしてくれるはずです。

レバウェル介護

レバウェル介護。あなたらしく働ける介護を。レバウェル介護は、介護のお仕事探しを支援するサービスです。

介護系転職サービスでトップクラスの求人数。担当エージェントのサポート品質においても高評価の高いサービスです。

レバウェル介護は介護・福祉に特化した転職サービスの中ではとくに求人数が多く、「なるべく多くの介護求人を比較検討したい」人におすすめです。

求人紹介やサポートを介護・福祉業界に詳しいエージェントが担当してくれるため、様々な希望条件を適えながら適切な求人紹介をしてもらえるでしょう。

なお、レバウェル介護では派遣社員として登録をする方向けに介護未経験・無資格の転職者のサポートも行っています。
転職を機に介護の仕事デビューをしたい人も、レバウェル介護はおすすめです。

サービスを利用した人の評判・口コミからは、「担当エージェントのサポート」に対する高評価が多数見受けられます。

レバウェル介護の特徴

特徴
  • 介護業界の求人数は国内トップクラス
  • 業界に詳しいエージェントが丁寧にサポート
  • 未経験・無資格OKの求人も多数
サービス対応地域 全国
公開求人数 約22万件(2024年7月現在)
ワンポイントアドバイス

レバウェル介護は正社員向け転職と派遣社員転職とで窓口が分かれています。派遣社員として働くことを予定している方はこちらよりご登録ください。

かいご畑

介護の求人・転職・募集ならかいご畑

「介護職の仕事は未経験/経験が浅い…」という人におすすめのエージェントです。資格取得サポートなど、実務経験を積むための様々な支援を受けられます。

かいご畑は介護・福祉系の転職支援に特化した、転職エージェントです。

同サービスの大きな特徴は、「無資格/未経験からの転職支援に強い」、「働きながら資格取得できる仕組みがある」の2点。

サポートにあたっては転職者一人ひとりに専任のコーディネーターが就き、現在の経験と希望条件をヒアリングしたうえで、キャリアへのアドバイスと求人紹介を行ってくれます。

働きながら資格取得を目指せる「キャリアアップ応援制度」では、介護の中級・上級資格である「実務者研修」「介護福祉士」への対策講座を無料で学べます。

まずは業務に慣れてから、徐々にキャリアアップを目指したい人に、かいご畑はとくにおすすめです。

かいご畑の特徴

特徴
  • 無資格/未経験でも求人紹介が可能
  • 働きながら無料で資格取得が目指せる「キャリアアップ応援制度」
  • コーディネーターはいずれも介護資格を取得している業界のプロフェッショナル
サービス対応地域 北海道、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、静岡、愛知、大阪、京都、神戸、広島、福岡
公開求人数 約9,000件(2024年7月現在)
ワンポイントアドバイス

「まずは業務に慣れてから、徐々にキャリアアップを目指したい」人は、かいご畑の「キャリアアップ応援制度」の活用がおすすめです。

無資格・未経験でもOK

マイナビ介護職

一人ひとりに寄り添える転職を。マイナビ介護職。

「福利厚生が充実」「教育制度が整っている」などのホワイト企業の求人が多いと評判のサービス。担当のサポートも手厚いです。

マイナビ介護職は、介護転職者からの認知度No.1(※GMPリサーチ株式会社調べ 2021年7月)を獲得した、介護職専門の転職エージェントです。

大手介護施設・事業所や待遇のよい求人が多いのが特徴です。

サービスを利用した人の評判・口コミからは、「担当エージェントのサポート」に対する高評価の声が多く見られます。

介護業界に詳しい担当エージェントがマンツーマンで、希望条件をヒアリングしたうえで、マッチする求人を紹介してくれます。

書類添削や面接対策といったサポートにも力を入れており、志望動機や自己PRの作成にも役立つでしょう。

マイナビ介護職の特徴

特徴
  • 介護・福祉業界に詳しいエージェントが親身にサポートしてくれる
  • 離職率や職場環境などの、詳細の施設情報を知れる
  • 大手企業や待遇のよい求人が多い
サービス対応地域 全国
公開求人数 約7.7万件(2024年7月現在)
ワンポイントアドバイス

マイナビ介護職の活用メリットの一つに「離職率や職場環境などの、詳細の施設情報を知れる」ことがあります。企業研究の際は担当からの情報を有効活用しましょう。

転職相談会も実施中

介護ワーカー

介護求人・転職なら介護求人情報サイト【介護ワーカー】

豊富な求人を「こだわり条件で探しやすい」転職エージェント。担当エージェントのサポート品質も高いです。

介護ワーカーは、保有求人数5万件を超える(2024年7月現在)、国内でも最大規模の転職エージェントです。

全国都道府県の求人を検索でき、かつ「高額求人」「駅チカ」「研修支援有」「週休2日」などのこだわり条件での絞り込み検索に使い勝手の良さがあります。

介護・福祉業界に詳しいアドバイザーが丁寧にサポートしてくれることもあり、実際にサービスを利用した人からは「担当アドバイザーのサポートに対する高評価」の評判・口コミが多く見受けられます。

介護ワーカーの特徴

特徴
  • 常時5万件の求人数を用意(2024年9月現在)
  • 介護・福祉業界に詳しいアドバイザーが丁寧にサポートしてくれる
  • 「こだわり条件」により希望条件を満たした求人を見つけやすい
サービス対応地域 全国
公開求人数 約5.1万件(2024年7月現在)
ワンポイントアドバイス

豊富な求人から希望する職場を見つけやすいのが介護ワーカーのメリット。担当との面談前に、登録後に確認できる求人一覧から目星をつけておくとよいでしょう。

スカウトからの内定率1.7倍

まとめ)介護職員処遇改善加算は各人の見極めが重要

介護職員処遇改善加算は出来たばかりのため、まだまだ曖昧な部分が多い制度です。

そのため、この制度を知らないで入社し、給料などで大損をしてしまうケースもあり得ます。

だからこそ、各人で事業所にシッカリと確認し、「自分は本来どのくらいの給料を貰えるのか?」を理解するよう努めましょう。

また今後も数年おきに貰える加算額や条件が変わっていくと予想されますので、介護職員処遇改善加算のニュースは定期的に確認するようにしてください。

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