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「褒めるのが苦手…」という方へ。褒め方のコツと見本100選

[最終更新日]2025/02/23

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「褒めるのが苦手」という方へ。褒め方のコツと見本 100選

人を褒めるのが苦手…」と感じる方は意外と多いものです。
うまく言葉にできなかったり、わざとらしく聞こえないか心配になったりすることもあるでしょう。

しかし、適切な褒め言葉は、相手の自己肯定感を高め、人間関係をより良いものにしてくれます。

目次

信頼関係 ⬆️⬆️ ●褒めると…⬆️ 自己効力感⬆️ 幸福感 ●褒められると…⬆️ 自己肯定感 ⬆️ 精神的な充実感

人は、褒められると「幸せな気持ち」になる

誰かに褒められると、心がふわっと温かくなることはありませんか?

人は本能的に、褒められるとポジティブな気持ちになりやすいものです。心理学の研究によると、褒め言葉は自己肯定感を高める効果があり、精神的な充実感にもつながることが分かっています(※1)。

褒められると、脳の「ご褒美システム」が活性する

脳が快感を記憶する|ドーパミン

褒められたとき、脳内では「ご褒美システム」が作動し、快楽を感じるホルモンが分泌されます。特に、次のようなホルモンが関与しています。

  • ドーパミン:喜びや意欲を引き出し、モチベーションを高める
  • オキシトシン:「愛情ホルモン」とも呼ばれ、信頼関係を深める

人は「社会的な承認」を得ると、金銭的な報酬を受け取ったときと同じように脳の報酬系が活性化することが分かっています。つまり、「よく頑張ったね!」「君のおかげで助かったよ」といった言葉は、私たちにとって非常に価値のある“ご褒美”なのです(※2)。

褒めることは、単に気分を良くするだけではなく、信頼関係の構築にも大きな影響を与えます。

例えば、職場で上司に「君のアイデアのおかげでプロジェクトが成功したよ!」と評価されたら、嬉しいだけでなく、「この人は自分の努力をちゃんと見てくれている」と感じるでしょう。
それが安心感につながり、さらに良い仕事をしようという意欲が生まれるのです。

「褒める側」も幸福感や満足感を得られることも

実は、褒める側にもメリットがあります
心理学の研究によると、他者を励ましたり手助けしたりする“援助行動”を行うことで、自己効力感や幸福感が高まることが明らかになっています(※3)。

例えば、誰かを褒めるとき、相手の良い点を探そうとする習慣が身につきます。
これにより、自然とポジティブな視点を持つようになり、自分自身の気持ちも明るくなるのです。
また、「人の良いところを見つける」習慣が、人間関係の円滑化にも役立ちます。

「褒めた相手が喜んでくれると、自分も嬉しくなる」と感じた経験がある人は多いはずです。「ありがとう」と言われることで、自分の行動が相手にとってプラスになったと実感でき、それがさらなる自己肯定感につながります。

参考文献:
※1 In Perfect Harmony: Synchronizing the Self to Activated Social Categories
※2 Processing of social and monetary rewards in the human striatum
※3 Spending money on others promotes happiness

褒め言葉には、その場の雰囲気を一瞬で明るくする力があります。
ちょっとした言葉をかけられただけで、「今日はなんだか気分がいい」と感じた経験がある人も多いのではないでしょうか。

または、職場の先輩などから、以下の「さしすせそ褒めテクニック」のような、褒め方の手法を教わったことがある方もいるかもしれません。

「さしすせそ褒めテクニック」:「さ」さすが! 「し」知らなかった! 「す」すごい!素敵! 「せ」センスがいいですね! 「そ」そうなんですね!尊敬します!

「さしすせそ褒めテクニック」

  • :さすが!(期待を超えた行動を称賛)
  • :知らなかった!(新たな発見を驚きとともに伝える)
  • :すごい!/素敵!(シンプルに感動や共感を伝える)
  • :センスがいいですね!(アイデアやスタイルを評価)
  • :そうなんですね!/尊敬します!(相手の意見や選択を肯定)

これら「ちょっとした褒め言葉」を伝えるだけで、相手との関係が深まるケースは少なくないでしょう。

しかし、決まりきった言葉だけでは、十分に温かみや誠実さが伝わらないこともあります。さらに、同じ表現を繰り返すと、逆にわざとらしく感じさせてしまう可能性も。

大切なのは、“心のこもった、効果的な褒め方”を身につけることです。
ここでは、相手に好印象を与えながら、心地よく受け取ってもらえる褒め方のポイントと、その考え方を詳しく見ていきましょう。

褒め方のポイント①「具体」と「抽象」をバランスよく褒める

●具体:このプレゼン資料、色の使い方がわかりやすい ●抽象:○○さんの '人を楽しませたい' って気持ちが表れている感じがするよ

褒め言葉に深みを持たせるには、具体的な部分と抽象的な表現をバランスよく組み合わせることが効果的です。

たとえば、相手の行動や成果について 「ここが素晴らしい」と具体的に指摘 する一方で、 「あなたらしさが出ていて素敵だ」 というように、その人特有の魅力にも触れると、相手は「自分を深く理解してくれている」と感じやすくなります。

具体性と抽象性をバランスよく使うことで、単なる社交辞令ではなく 「あなたのことをちゃんと見ています」 という誠実な印象を与えられます。

「『具体』と『抽象』をバランスよく褒める」褒め方例

「このプレゼン資料、色の使い方がわかりやすいし、○○さんの“人を楽しませたい”って気持ちが表れている感じがするよ」

褒め方のポイント② 感謝やポジティブな気持ちを添える

「すごいですね」などの決まり文句だけでなく感謝の気持ちやポジティブな感情を添える

心からの褒め言葉には、感謝の気持ちやポジティブな感情を添えることで、より温かみが増します。

たとえば、「○○さんのおかげで作業がスムーズに進みました、ありがとう!」と伝えるだけで、単なる評価を超えて、相手に大きな喜びを与えることができます。

一方で、内容のない「すごいですね」や機械的な褒め言葉ばかりだと、かえって白けさせてしまうことも。

大切なのは、「あなたの行動に感謝している」「本当に助かった」という気持ちを込めること。こうした前向きな感情が伝わることで、相手の心に響き、自己肯定感を高めることができます。

「感謝やポジティブな気持ちを添える」褒め方例

「○○さんのおかげで、今日のミーティングがスムーズに進みました。本当にありがとう」

褒め方のポイント③ 大げさにしない、自然なトーンで伝える

過度に大げさな表現を使いすぎない

褒めるときに、相手を持ち上げようと過度に大げさな表現を使いすぎると、かえって不自然な印象を与えてしまうことがあります。
場合によっては、「わざとらしい」と感じさせてしまい、せっかくの褒め言葉が逆効果になることも。

大切なのは、あなた自身が素直に感じたことを、自分らしい言葉で伝えることです。

過度な誇張を控え、「本当に助かった」「あなたの工夫がありがたい」など、自然な語り口で伝えることで、相手は安心感を抱きやすくなります。無理に飾るのではなく“背伸びをしない褒め方”を心がけることが、相手との信頼関係を深める秘訣です。

「大げさにしない、自然なトーンで伝える」褒め方例

「さっきのフォロー、ありがとう。いつも気にかけてくれて助かるよ」

褒め方のポイント④ ちょっと意外な角度で褒める

相手が普段あまり意識していない長所や行動を褒めてみる

相手が普段あまり意識していない長所や行動に目を向け、それを褒めることで、ちょっとしたインパクトを与えられます(※4)。

たとえば、「作業が早いのはもちろんだけど、後から振り返りメモを取ってるところがすごく助かるよ!」のように、本人にとっては「当たり前」と思っている点を指摘すると、相手は新鮮な驚きを感じるものです。

ポイントは奇をてらうのではなく、「見落としがちだったポジティブな部分」に気づいて伝えること。相手が「そんなところまで見てくれていたんだ!」と感じると、喜びだけでなく、あなたへの信頼感も深まるでしょう。

「ちょっと意外な角度で褒める」褒め方例

「会議での発言も良かったけど、そのあとの皆への声かけがすごく印象的だったな」

参考文献:※4 The Benefits of Frequent Positive Affect: Does Happiness Lead to Success?

褒め方のポイント⑤ 押し付けや決めつけを感じさせない

レッテルを貼ったり、押し付けが含まれると、褒め言葉も逆効果に?

褒め言葉は、相手が素直に喜べるものであることが理想です。

しかし、「○○タイプだよね」のようにレッテルを貼ったり、「もっとこうすべき」という押し付けが含まれると、褒められた側はかえって居心地の悪さを感じてしまうことがあります。

大切なのは、 相手の魅力を“そのまま”認めて尊重すること。

褒めることで相手を 特定の枠に当てはめるのではなく、 「あなたの良さはあなた自身が作っている」 というメッセージが伝わるような言葉を意識すると、より自然で心地よい褒め方になります。

「どう褒めると、相手が喜ぶか分からない」という方は、「すごくよかったよ。ところで、どうやったの?」という風に、質問を交えつつ話してみるとよいでしょう。

「押し付けや決めつけを感じさせない」褒め方例

「とてもいい仕事の進め方ですね。どうしてそのように進めようとしたのか、ぜひ詳しく聞かせてください」

褒め方のポイント⑥「完了形」よりも「進行形」、「結果」よりも「プロセス」を意識する

プロセス・進行形 > 結果・完了形|成果に至るまでの努力や工夫も認めることができる

褒めるタイミングは、「やり遂げた後」だけとは限りません。むしろ、 努力の途中や成長の過程で褒められると、相手は 「ちゃんと見てもらえている」 と感じやすくなり、モチベーションの向上につながります。

たとえば、「今回のレポート、この前より更に良くなったね!」と進行形で評価すれば、成果に至るまでの努力や工夫も認めることができます。

一方で、完成後の評価だけでは、時には 「結果だけを求められている」 とプレッシャーになってしまうことも。
小さな進歩を見逃さず、 「積み重ねの部分」 を褒めることが、相手の自信や成長を後押しする鍵となります。

「完了形よりも進行形、結果よりもプロセスを意識」の褒め方例

「前よりプレゼンの組み立てがスムーズになってるね。どんな工夫をしたの?」

褒め方のポイント⑦ 継続的に褒める

「一度きり」よりも、日常的にこまめに褒めるとより効果的!

褒め言葉は「一度きり」よりも、日常的に こまめに伝える ことで、より大きな効果を発揮します。

人は、 定期的に承認されることで、自分の存在や行動を前向きに捉えやすくなると言われています。その結果、 モチベーションの向上や長期的な成長、信頼関係の構築につながるのです。

たとえば、ほんの些細なことでも「助かったよ」「すごく役立った」といったフィードバックを伝えるだけで、相手のやる気を大きく引き出せます。

決して 大げさに褒め続ける必要はありません。「ポジティブな言葉をこまめに伝える習慣」を持つことで、相手との良好な関係を築きやすくなります。

3)おすすめの「褒め方」文例|シチュエーション別 100選

ここからは、具体的な褒め言葉の文例をシチュエーション別にご紹介します。実際に使えるフレーズを集めましたので、あなたの職場やプライベートで、ぜひ取り入れてみてください。

シチュエーション1)パートナーや友人を褒めるとき

パートナーや友人を褒めるとき

「さすが、○○の話はいつも分かりやすいね。考え方に優しさがにじみ出てる気がするよ」

補足:具体(「分かりやすい話」)+抽象(「優しさがにじみ出てる」)でバランスを意識。

「知らなかった、そんなやり方があったんだ!ほんとに器用だね、さすが!」

補足:驚き(「知らなかった」)と肯定(「さすが」)を掛け合わせ、心地よい驚きを演出。

「その服の色使い、○○らしくて本当に素敵だよ」

補足:具体(「色使い」)+抽象(「○○らしさ」)で“あなたをよく見てる”印象を与える。

「センスがいいね。構図にあなたの独創性がしっかり出てるから見ててワクワクするよ」

補足:具体(「構図」)+抽象(「独創性」)。大げさになりすぎず自然なトーンで。

「そんな考え方があるなんて知らなかった!○○の発想にはいつも刺激をもらってるよ」

補足:相手の意見を肯定しつつ、学びがあると感謝やポジティブな気持ちを添える。

「『ありがとう』って言ってくれると、こっちまで嬉しくなるよ。いつも感謝を伝えてくれてありがとう」

補足:相手の感謝をさらに評価する形で、温かい気持ちを循環させる。

「本当に助かったよ。○○がそっと手伝ってくれるから、安心して取り組めるんだ」

補足:大げさにせず、自然なトーンで“安心感”を伝える。

「いつも笑顔でいるけど、実は努力してるんだろうなって思うとすごく尊敬しちゃう」

補足:表には見えない“努力のプロセス”を感じ取り、進行形で褒める。

「○○と話してると、自分も素直になれる気がする。いつも一緒にいてくれて本当にありがたいよ」

補足:相手と一緒にいるメリット(ポジティブ面)をストレートに言葉に。

「意外と○○って冒険心あるんだね。誰も気づかない所に面白さを見つけるセンスが好き」

補足:普段見落としがちな一面を指摘して、意外性を褒める。

「いつも聞いてて思うけど、休みの日が充実してるよね。それもきっと才能なんだろうな」

補足:完了形ではなく“進行形”を評価。日々の過ごし方を褒める。

「あのときのサポートがなかったら大変だったよ。さすが○○、気づくのがいつも早いよね」

補足:具体的なシーンを思い出しつつ、大きな感謝を伝える。

「前回助けてもらった話を友だちに話したら、友達も○○のことを『すごいね』って感心してたよ」

補足:第三者からの評価を伝えて客観的価値を感じてもらう。

「最近、色んなことに挑戦してるよね。その柔軟さが本当に羨ましいな」

補足:進行形の努力をしっかり褒める。押し付けではなく“羨ましい”という表現で肯定。

「そんな細かいところまで覚えてくれてるなんて、○○が気遣い上手だからこそだよね」

補足:目立たない配慮をキャッチして具体的に称賛する。

「自分が悩んでると、いつもさりげなく声をかけてくれるから本当に助かる」

補足:過度に持ち上げず“助かる”という自然なトーンで感謝を表す。

「前は控えめだったのに、今は堂々と意見を言えるようになったよね。進歩を見てると嬉しいよ」

補足:結果だけでなく成長過程(進行形)を具体的に褒める。

「一緒にいると、なんかホッとする空気があるんだよね。○○の優しさにいつも救われてる」

補足:抽象的な“空気”の魅力+“優しさ”という具体性を加え、安心感を伝える。

「ありがとうって言葉、○○の口から聞くとすごく素直に響くよ」

補足:感謝+ポジティブな気持ちで相手の言葉選びを評価。

「この前の提案、実はすごく参考にさせてもらってる。とてもいいやり方だと思ってるよ」

補足:相手の知恵とプロセスをセットで感謝する形で褒める。

「○○の『こうしたい』っていう想いが明確だから、一緒に動いてて気持ちいいんだよね」

補足:相手の考え方を“想い”として受け止め、共感と感謝をプラス。

「今の話、面白いだけじゃなくて○○らしい優しさも入ってるのが素敵だと思った!」

補足:単に“面白い”で終わらせず、隠れた要素(優しさ)にも着目。

「細かいところまでしっかりしてるから、安心して任せちゃいたくなるよ」

補足:細部へのこだわりを“安心”と結びつけ、自然なトーンで褒める。

「○○といると自然と笑顔になれるのは、きっと○○が自分の笑顔も大切にしてるからなんだろうね」

補足:意外な角度=“自分の笑顔を大切にしてる”と分析し、そのおかげでこちらも笑顔になれると伝える。

「周りの人を大事にしてるのが伝わるから、人が集まってくるんだろうね。改めてすごいなって思うよ」

補足:周囲へのポジティブな影響を具体化し、結果とプロセスをセットで褒める。

シチュエーション2)部下や後輩を褒めるとき

部下や後輩を褒めるとき

「さすが、資料作りがすごく丁寧だね。安心して任せられるよ」

補足:具体(「資料作りの丁寧さ」)+抽象(「安心感」)でバランスよく褒める。

「そんなアイデアがあるとは!本当に発想力が豊かで驚かされるよ」

補足:新たな発見(「驚き」)をそのまま伝え、部下の発想を肯定。

「もう仕上げたんだ!さすがのスピード感だね」

補足:成果(「スピード」)を素直に称賛。“すごい”の一言でシンプルに伝える。

「センスがいいですね、その企画書。デザインだけでなく、読み手への思いやりを感じます」

補足:デザイン(具体)+読み手への配慮(抽象)をセットに。

「そあえてこの方法を取った理由を聞くと、あなたの工夫がよく分かります」

補足:相手の考えを“そうなんですね”と肯定しつつ、深堀りして興味を示す。

「いつも『ありがとう』って言ってくれるから、チームの雰囲気が良くなるよ。ありがとう!」

補足:相手の感謝表現をさらに感謝で返し、ポジティブな気持ちを循環。

「あなたの丁寧な確認があるから、ミスが出にくくなって助かってるんだ。ホントに助かるよ」

補足:大げさにせず、具体的成果(ミス減少)をしっかり伝える。

「最近は報連相がすごくスムーズになったよね。成長を実感して嬉しいよ」

補足:完了形よりも“進行形の成長”にフォーカスし、本人の努力を肯定。

「あなたのアドバイスはこれまでの経験があったからこそ出てくる視点だよね。すごく頼りになる」

補足:意外な角度(現場視点)を拾い、押し付けずに自然なトーンで褒める。

「その工夫は気づかなかった!おかげでみんな動きやすくなったね。ありがとう」

補足:新しい発見を“知らなかった”と言って称賛+感謝を添える。

「途中のプロセスをちゃんと見せてくれるから助かるよ。とても分かりやすい」

補足:結果だけでなく“プロセスの共有”を褒める進行形の評価。

「仕事の先を読んで準備してくれるから、本当に頼もしい。いつも感謝してるよ」

補足:相手の気配りを具体的に指摘し、素直に感謝を伝える。

「困ってそうな人をさりげなくサポートしてくれるよね。そういう姿勢がすごく素敵だと思う」

補足:意外な角度=“さりげないサポート”を称賛。抽象的な“素敵”も添える。

「前より会議での発言が明確になってる。ちゃんと自分の考えを伝えようとしてるのが伝わるよ」

補足:完了形でなく“上達過程”を評価し、部下の頑張りを肯定。

「前回の提案、クライアントさんからも好評だったよ」

補足:第三者の声を伝えることで客観的価値を認識させる。

「真面目な中にもユーモアを感じて、ほっこりするよ。そういう柔らかさもいいね」

補足:業務外の一面を見つけて褒める、意外な角度で相手を評価。

「あなたの報告はいつも要点が整理されてるね。チーム全体の時間を節約できてると思うよ」

補足:具体的メリット(時間節約)を添えて感謝を示す。

「作業スピードが速いだけじゃなく、質もしっかり確保してるのが本当にすごいよね」

補足:具体(スピード)+抽象(質の高さ)を併せて称賛。

「最近は自分から動いて、主体的な行動がよく見られるようになったね」

補足:過去→現在の変化(進行形)で成長を褒める。

「準備を段取りよく進めてくれたおかげで、メンバー全員が安心して当日を迎えられたよ」

補足:具体的な場面と、チームへの好影響をセットで評価。

「忙しいのに丁寧に仕上げてるところ、さすがだなって思う。すぐに雑にならない姿勢がいいね」

補足:大げさになりすぎず、自然な驚きとリスペクトを伝える。

「意見をはっきり言ってくれるの、助かるよ。おかげで方向性が決めやすい」

補足:相手の積極的発言を具体的に“方向性が決めやすい”と評価。

「あなたがまとめてくれる資料、読みやすいだけじゃなくて印象に残るね」

補足:具体(読みやすい)+抽象(印象に残る)で称賛。

「どんな状況でも落ち着いて行動してるよね。『頼もしいな』って毎回思ってるよ」

補足:大げさにならず、自然なトーンで相手の魅力を伝える。

「急な仕事でも嫌な顔しないから助かるよ。みんなも〇〇の影響で前向きになってきている」

補足:押し付けや決めつけではなく、周囲への影響をポジティブに評価。

シチュエーション3)お客様を褒めるとき

お客様を褒めるとき

「さすがですね、商品の特徴をよくご存じで、私たちも勉強になります」

補足:顧客の知識(具体)+“私たちも勉強になる”(抽象)で尊敬を示す。

「知らなかった視点です!そんな風に使っていただけるなんて、本当にありがたいですね」

補足:新たな発見(「驚き」)を肯定し、感謝を添えて相手の発想力を評価。

「すごい!その組み合わせ、実は人気なんですよ。目のつけどころが素敵です」

補足:商品選択(具体)+“目のつけどころが素敵”(抽象)で褒める。

「センスがいいですね。○○様が選ばれると、商品も一段と映えて見えますね」

補足:定番の褒め言葉に、“商品が映える”という意外な角度のイメージをプラス。

「そうなんですね!細かい点まで教えていただけると、こちらも助かります」

補足:お客様の要望や意見を“そうなんですね”と受け止め、感謝の気持ちを添える。

「いつも優しい言葉をかけてくださるから、こちらも対応しやすです。本当に助かります」

補足:お客様の態度への感謝+ポジティブな気持ちをシンプルに伝える。

「大げさに聞こえるかもしれませんが、○○様にお話しを伺うと視野が広がります」

補足:少し謙遜を交えつつ、お客様の情報が役立っていると強調する。

「普段から商品を大事に使ってくださってるのが伝わってきます。とても嬉しいです!」

補足:大切に扱っているプロセスを評価し、ポジティブに結ぶ。

「前回のアドバイス、早速改善に活かしました。すごく参考になりました!」

補足:お客様の意見(具体)+感謝をまっすぐ伝える。

「その使いこなし術には驚きました。私たちも新しいヒントをいただきました!」

補足:お客様の工夫を“新しいヒント”として称賛し、自然なトーンで感謝。

「ご要望を的確におっしゃっていただけるので、こちらもより良い提案ができて嬉しいです」

補足:お客様の具体的要望がサービス向上に役立つと伝え、相互メリットを示す。

「『ここが気に入った』とハッキリ言ってくださるから、こちらもとてもやりやすいです」

補足:お客様のポジティブなフィードバックを、さらなるやる気につなげる。

「長くご利用いただいてることが、私たちも励みになっております。ありがとうございます」

補足:継続的に関わる“プロセス”を重視し、双方の関係を温かくまとめる。

「○○様が選んだ商品は、不思議とその後人気が出るんですよ。さすがお目が高いですね」

補足:半分冗談を交えた意外な角度の褒め方で、相手を楽しませる。

「細かい部分までチェックしていただいて、本当に助かります。見習いたいくらい丁寧ですね」

補足:お客様の行動を具体例(「細かいチェック」)で称える+尊敬を軽やかに伝える。

「前回のリクエストをしっかり活かせました。おかげで商品も喜んでるように思えます」

補足:商品を擬人化+お客様のアイデアを“活かせた”と進行形で評価。

「○○様ならではの視点を感じます。やはり独特のセンスがおありですね」

補足:抽象的“独特のセンス”+具体的“視点”を絡めて印象深く。

「意外な質問をいただけるので、毎回こちらも勉強になります」

補足:意外な角度の質問を前向きに受け取り、感謝を添える。

「ポイントをまとめてくださるから、打ち合わせがスムーズです。とても助かります」

補足:具体的メリット(「打ち合わせがスムーズ」)を指摘し、相手の行動を肯定。

「○○様が工夫されてる姿を見ていると、私たちもエネルギーをもらえます」

補足:お客様の取り組みを“自分たちの刺激”として捉え、尊重を示す。

「ハッキリ言ってくださるので、こちらも再確認ができてありがたいです」

補足:褒められることで自分たちも強みを知れる、と感謝+ポジティブ思考。

「○○様のご対応、実はスタッフ間でも『すごいね』って話題なんですよ」

補足:スタッフ同士で評価していると伝え、客観性と尊重をアピール。

「いつも早めにご連絡くださるから、次の準備も余裕を持ってできてとても助かってます」

補足:スピード感(具体)+“とても助かる”(ポジティブ感謝)でまとめる。

「○○様が笑顔で商品を見てくださると、こちらまで嬉しくなります。ありがとうございます」

補足:シンプルに相手の笑顔を評価し、自然なトーンで感謝。

「毎回違う楽しみ方をしていただけるので、私たちも新しい発見が多いです。すごくありがたいですよ」

補足:継続的な関わり+相手の工夫に対する発見を喜ぶ形で褒める。

シチュエーション4)上司を褒めるとき

上司を褒めるとき

「○○さんはいつも判断が早いだけでなく、フォローまでしっかりしてくださるから助かります」

補足:具体(「判断の早さ」)+抽象(「フォローの丁寧さ」)を両立。

「知らなかったんですが、○○さんがあの企画を通してくれたんですね。尊敬します」

補足:上司の裏での働きを知り“知らなかった”+“尊敬”で感謝。

「あの会議の進行、まるでプロの司会者みたいでした。おかげで意見が出しやすかったです」

補足:具体(「会議進行」)+シンプルな称賛で、上司のファシリテーションを褒める。

「結果を出すだけでなく、チームの雰囲気まで考慮されてるのが素敵です」

補足:データ面(具体)+雰囲気作り(抽象)の両方を評価。

「○○さんの判断理由を聞くと、なるほどって納得できます。勉強になります」

補足:上司の意見を肯定しつつ、自分の成長に繋がるというポジティブ感情を添える。

「いつもありがとうございます。○○さんの励ましがあるから、難局でも前向きになれます」

補足:大げさになりすぎず“いつも”と継続性をアピール。

「先日のアドバイス、本当に助かりました。あれがなかったら、もっと時間がかかってたと思います」

補足:助けられた具体的シーンを“思います”と控えめにしつつ尊敬を示す。

「最近、部下一人ひとりをよく見てくださってるのを感じます。おかげで相談しやすいです」

補足:進行形(「最近、よく見ている」)+相談しやすい環境づくりを感謝。

「さりげなくチーム全体を引き立ててくれるのがさすがだなって思いました」

補足:意外な角度=“チーム全体を引き立てる”点を発見し、上司の人柄を評価。

「完璧に仕上げるより『まず行動』って背中を押してくださるから、すごくやりやすいです」

補足:プロセス重視(「まず行動」)をほめ、自然なトーンで感謝を伝える。

「苦手分野も一緒に考えてくれるところ、本当にありがたいです」

補足:押し付けではなく“共に考える”姿勢を尊重し、前向きになる様子をアピール。

「いつもアドバイスをくださるから、一緒に仕事をしていて安心感があります」

補足:大げさではないアドバイス(自然なトーン)を評価。

「○○さんは、要所をしっかり締めつつも、実はチームの意見をとても大切にされていますよね」

補足:意外な角度=“しっかり締める”“実は大事にしてる”。押し付けずに誠実に指摘。

「先日の説明、理路整然としていて理解しやすかったです。私もあんなふうに話せるようになりたいな」

補足:上司の話し方(具体)+憧れ(抽象)を伝えて尊敬を示す。

「○○さんがいると、自然とチームのモチベーションが上がるんです。声かけが絶妙ですね」

補足:抽象的な“雰囲気”+具体的な“声かけ”をセットでほめる。

「そういう細かな気遣いも忘れないところ、本当に尊敬しています」

補足:細部への配慮を具体的に指摘し、“尊敬”を押し付けずにやわらかく伝える。

「プロセスも評価してくださるから、緊張せず取り組めています」

補足:上司がプロセスを見てくれる点を感謝し、安心感を表明。

「○○さんの働きかけで、最近のチーム内の連携がかなり良くなった気がします」

補足:進行形の効果(チーム連携)を具体的に示す。

「いつも『ここをさらに良くしよう』と言ってくれるの、本当に助かります」

補足:上司の継続的なフィードバックをプラス評価。成長意識を高める効果を示す。

「『どうしたらもっと良くなるか』を一緒に考えてくれるから、挑戦しやすいです」

補足:押し付け・決めつけではなく、一緒に解決する姿勢を称賛。

「○○さんが言うと説得力あるんですよね。経験だけじゃなく、部下の目線も考えてくれてるからかな」

補足:具体(「経験の豊富さ」)+抽象(「部下目線」)を掛け合わせてリスペクト。

「最近はよく意見を拾ってもらえてくれるので、やりがいを感じています」

補足:完了形よりも“最近の変化”を強調し、感謝+モチベアップを表現。

「忙しそうに見えても、きちんとフォローしてくださるから心強いです」

補足:意外な角度=“忙しいのに手間をかけてくれる”点を具体的に評価。

「じっくり丁寧に話を聞いてもらったので、自分の考えを整理できました。ありがとうございます」

補足:大げさにせず、自然なトーンで相手の傾聴力をほめる。

「いつも私では気づけないような視点をいただき、『自分ももっと成長したい』と前向きな気持ちになります」

補足:上司の意見を押し付けと感じさせず、あくまで前向きに受け止めている姿勢を示す。

まとめ)無理せず、ゆったりとしたペースで楽しみながら。

褒めることは、決して特別な才能や大げさな言葉が必要な行為ではありません。むしろ、相手の小さな頑張りや素顔の魅力を見つけ、素直な気持ちで伝えることが大切です。

具体的な行動や努力を認められた相手は、自分の存在価値を再確認し、自然とモチベーションや自己肯定感を高めます。
そして、そのポジティブなエネルギーは周囲にも広がり、新たな良い循環を生み出すきっかけになるのです。

大切なのは、完璧な言葉よりも、心からの「ありがとう」「助かった」がもたらす温かみ。
小さな一言を重ねるうちに、職場や家庭、そしてあなた自身が明るい空気に包まれるはずです。ぜひ、今日から意識して褒める一歩を踏み出してみてください。

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