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介護の夜勤の注意点・大変な点は?1日の流れとメリット・デメリットについて紹介

[最終更新日]2024/10/16

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介護の夜勤の注意点・大変な点は?夜勤のメリット・デメリットと1日の流れ

あなたは今、夜勤のある介護の職場について気になっていませんか?

夜勤についてよく耳にすることは、

体力的に大変そうだけど、日勤と業務内容はどうちがうの?
夜勤の緊急時対応は責任が重いのでは?
夜勤手当がつくので、給与が良い

などが挙げられます。

目次

1)介護の「夜勤勤務」ってどんな仕事?

入所者のいる老人ホームなどの介護施設では、24時間体制で介護や見守りをする必要があるため、日中の勤務だけでなく夜勤の勤務も必要になります。

介護施設で夜勤勤務経験がない人は、実際にどのようなことを行なうのか、想像がつきにくいでしょう。

そこで、まずは介護の夜勤勤務の主な仕事内容と、主な1日のスケジュールについて紹介します。

介護の「夜勤勤務」の主な仕事内容

夜勤勤務の主な仕事内容は、下記の5つに分けられます。

介護の「夜勤勤務」の主な仕事内容 ●申し送り業務 ●食事介助(夕・朝) ●巡回業務(状態観察、排せつ介助) ●記録業務 ●就寝・起床介助
  • 申し送り業務
  • 食事介助(夕・朝)
  • 巡回業務(状態観察、排泄介助)
  • 記録業務
  • 就寝・起床介助

申し送り業務

夜勤の開始時と終了時に、それぞれ申し送りを行ないます。入所者の心身状態などに変化がないかなど、ちょっとした変化でも、申し送り時に確認をしておくと良いでしょう。

食事介助(夕・朝)

健康状態を維持するために、一番大切と言っても良いのが、この『食事』についてです。

嚥下機能の低下や、円背による胃の圧迫などからくる誤嚥。咽ることすらできずに、喉に食べ物を詰まらせてしまうこともあるため、例え自力で食事摂取ができる人でも、見守りは必要です

食事の前後に内服薬もあります、職員間でしっかりと連携を取って、配薬ミスなどが無いよう注意する必要があります。

巡回業務(状態観察、排泄介助)

就寝後は、各居室を定期巡回し、入所者の状態をチェックしつつ、体位交換や、オムツ交換などを行ないます。

入所者は、夜間にベッドから滑落したり、自身でトイレへ行こうとして転倒したりなどという事故が発生してしまうことも少なくありません。

1人で多数の入所者の介助や見守りにあたらなくてはならないため、しっかりとした事前のリスクマネジメントが重要です。

記録業務

夜勤帯で、定期巡回の合間に、記録物の作成を行ないます。この時間帯は比較的バタバタせず、落ち着いて業務をこなせます。

就寝・起床介助

就寝・起床に伴い、排泄介助や洗顔、更衣、整容などを行ないます。
特に起床時はナースコールへの対応が比較的多いため、段取りは事前に決めておくと良いでしょう。

夜勤勤務の主な1日のスケジュール

有料老人ホームの一日の流れは以下の通りです。

PM4:30
出勤
夕食が始まる前に出勤です。
日勤帯に比べ拘束時間が長いため、歯磨きセットなどのエチケット用品を忘れずに用意をしておきます。
夜勤業務に慣れるまでは、睡魔との闘いがあるでしょう。目薬を用意しておくなど、睡魔対策を行ないます。また、出勤の際は、時間にゆとりをもって行動します。
PM5:00
業務引き継ぎ
日勤の職員から、入所者の状況を引き継ぎます。
緊急時の対応が迅速に行えるよう、普段と少しでも様子が違った際は、特に注意をして様子観察をします。
PM6:00
夕食の準備~食事・服薬介助
トイレ誘導などを済ませ、食事場所へ誘導を行ないます。
食事の際は、誤嚥や窒息などの事故が起こらないよう、座位姿勢を整えたり、職員から入所者の表情が見えるよう、席位置の調整をしておきます。
服薬介助は、利用者が飲み込むまで必ず確認を行ないます。
PM8:00
就寝の準備
就寝前に口腔ケア、着替え、トイレ誘導や、おむつ交換などを行ないます。
PM10:00
消灯・巡回開始
入所者が寝静まり、ようやくゆっくりと時間が流れ始めます。1~2時間に1度、各居室を巡回します。呼吸状態などの様子観察を行ないます。
必要に応じて体位交換や、トイレ誘導、おむつ交換なども行ないます。
PM11:00
庶務
巡回の間に記録物の作成を行ないます。入所者毎に行なった介護内容も漏れなく記録します。
AM3:00
休憩・仮眠
職員同士、交代で休憩・仮眠を取ります。ここで夜食を摂ったり、しっかりと体を休ませ、朝までの体力を回復させておきます。
AM6:00
起床介助~朝食・服薬介助
起床時はトイレ誘導などのナースコール対応が比較的多いため、バタつく時間帯です。
入所者の表情などの観察をしっかりと行ない、食事の場所へ誘導し食事介助・見守り、服薬介助まで行ないます。
AM8:30
業務申し送り
夜勤帯の申し送りを行ないます。夜間帯は看護師が不在になる施設が多いこともあり、朝出勤してきた看護師にも、健康状態ついてしっかりと申し送りします。
AM9:00
退勤
業務終了。
夜勤明けは、気持ちがハイになっていることが多く、開放感からどこかへ出掛ける人もいるようですが、急に襲ってくる睡魔に注意。
気を付けて自宅へ帰りましょう。

夕食~就寝までと起床~朝食までがとても忙しい時間帯ですが、就寝後は落ち着いた時間の流れの中で業務を行なえます。

職員が手薄の夜間帯に急変などが起きてしまった場合は、他の職員と上手く連携を取り対応にあたる必要があります。

全て一人で判断して、精神的に参ってしまわないよう、可能な限り連携を取り、事前に緊急時の対応方法についても確認をしておきましょう。

2)介護夜勤のメリット・デメリット

ここまでは、介護夜勤の主な仕事内容と一日の流れについて述べてきました。おおよそのイメージはつきましたでしょうか?
続いては、介護夜勤をする場合のメリットとデメリットについて見ていきます。

日勤と夜勤では、業務内容や業務量、給与面、それから拘束時間、生活リズム、責任など、様々な点が異なります。

介護夜勤のメリット

介護夜勤のメリット ●夜勤手当がある(1回につきおおよそ5,000円~8,000円)  ● (緊急対応がなければ)業務自体は比較的少ない  ●夜勤明けを活用して、自由な時間を作れる

夜勤手当がある

介護夜勤を行なうと、夜勤手当が付きます。
施設によって多少の差はありますが、おおよそ5,000~8,000円程度/回が相場です。これらは基本給に上乗せされます。

仮に6,000円/回だとして、月に5回夜勤に入ったとすると、30,000円/月プラスされます。年間計算では360,000円となります。

ちなみに、労働基準法の第37条4項にて「深夜の時間帯の労働については、通常の労働時間帯の賃金計算の1.25倍以上の割増賃金を支払わないといけない」とされています。

不安定なボーナスや昇給をあてにするよりも、介護夜勤にを定期的に入る方が確実に収入を増やせます。

ただし、体力的に大変な面もあるため、自身の体調・体力をみて職場に夜勤回数の調整をお願いする人が多いです。
長く働いていこうと考えている人は、ご自身がどれだけのペースで夜勤ができそうかを長期的な目線で考えておくと良いでしょう。

急な対応が無ければ、業務は比較的少ない

夜間帯は、急な対応が無ければ、日勤帯の活動的な様子とは違ってそれほどバタバタと動き回るようなに介護にあたることはありません。

夜勤は職員も少人数の配置となりますが、日勤帯のように入浴介助やレクリエーションなどもなく、比較的自身のぺースで業務に臨めます。

まれに急な対応、例えば入所者の急変対応にあたることもあるかもしれませんが、確率とすれば少ない率であり、必要以上に神経質に構える必要はありません。

緊急時の対応マニュアルを事前にしっかりと確認しておき、それに沿って業務にあたれば、何も怖いことはありません。
また、夕方の申し送りで利用者の状態などをしっかりと確認しておくことで、慌てずに、自身のペースで業務ができるはずです。

夜勤の業務内容や流れを確かめながら、事前に利用者の小さな変化に気付いておき、ポイントを抑えた動きをすることが重要です。
そうすれば休憩や仮眠も取りやすくなりますし、介護夜勤を問題なく行えるはずです。

夜勤明けを活用すれば、一日半以上自由な時間が作れることも

夜勤明けの時間は、有効活用しやすいです。

例えば16:30~9:00までの夜勤勤務で、拘束時間が16.5時間などの場合、夜勤が明けた日はそのまま休みとなり、翌日も続けて休みになるケースが多いようです。つまり、一日半以上の時間を自由に使えます

夜勤明けの時間の使い方としては、帰宅してすぐに寝て、夕方から外出するという人や、夜勤明けは気持ちがハイになっていることも多く、そのまま遊びに出掛けるという人もいるようです。

夜勤明けが平日であれば、そのまま小旅行に出掛けるといった時間の使い方もあります。平日のため人の混雑も避けられます。

夜勤明け~休日シフトをうまく組み1.5日以上の休みの時間を持てれば、有意義に使うことで、メリハリのあるオンオフの生活もできるでしょう。

また、その間に体内時計を整え、次の勤務に臨む準備をすることも大切です。

介護夜勤のデメリット・注意点

介護夜勤のデメリット・注意点 ●生活リズムが不規則なため体調を崩しやすい ●緊急事態の際は一時対応の責任がある ●夜勤勤務を「ワンオペ」で行う施設も少なくない

生活リズムが不規則なため、体調を崩しやすい

入所施設は、24時間体制で入所者の介護や見守りにあたるため、日勤の日もあれば、夜勤の日もあり、生活リズムが不規則になるため、体内時計が狂い、体調を崩しやすいという点がデメリットの1つとして挙げられます。

夜勤は、本来身体や脳を休めるべき時間帯に働くため、当然睡魔も襲ってきます。
その後、日勤の勤務に戻るとなると、身体も脳も疲れが抜けきれず、体調を崩す原因にも繋がります。

週1回程度の夜勤であれば、過剰に心配をする必要はないかもしれませんが、夜勤の回数が極端に増えるとホルモンバランスが崩れ、生活習慣病をはじめとする病気リスクが高まります。

そのため、食生活にも十分注意し、定期的な健康診断の結果もよく確認するようにしましょう。

個人差はありますが、この不規則な生活リズムに慣れるにはある程度の時間が必要です。
また、仕事を長く続けていくためには、休むときはしっかりと休み、自分なりの体調管理方法を模索しておくことが重要です。

トラブル・容態急変などの緊急事態が発生した際は、一次対応の責任がある

夜勤業務で大変なことは、入所者の容態急変などの緊急事態が発生した際の対応です。
日勤帯とは違い、夜勤帯は職員人数も少なく、看護師が不在であることがほとんどで、一次対応の責任が出てきます。

どこの施設にも緊急時対応マニュアルが必ずあるはずです。

経験の浅い介護士の人は、救急対応について不安に感じている人も多いと思いますが、事前にしっかりとマニュアルに目を通し常に見える場所に置いておくことで不安の軽減に繋がります。
不明な点は事前に先輩や上司に確認しておくようにしましょう。

また、出勤時の申し送りや、巡回時の観察がとても重要です。利用者の状態などについては事前にしっかりと確認をしておきましょう。事前にリスクを想定しておくことで、トラブル発生時も慌てずに対応ができるはずです。

夜勤勤務を「ワンオペ」で行う施設も多い

介護職員の人材不足が騒がれている中、施設の規模などによっては、夜勤の際に「ワンオペレーション(一人で対応)」で行なわざるを得ない状況にあるところもあります。
転職・就職の際には、事前にその施設がどのような体制であるのかを把握しておくことも重要です。

介護専門の転職エージェントであれば、施設の体制だけでなく、求人情報だけでは得られない情報も把握しておける場合も多々あるため、転職エージェントの活用がおすすめです。

仕事には予定内の業務と、予定外の業務があります。全て計画的に業務が行なえれば良いのですが、対人の仕事であるため、予定外のことも多々発生します。

そのため、予定内の業務には極力時間を掛けず、予定外の業務については、夕方の申し送り時などで、トラブルやリスクについて想定しておき、いざという時にすぐ対応できるよう、時間に余裕を持った行動をしましょう。

事前に、転職エージェントから情報を得ておくことで、そういったことに対する対策もきっとできるはずです。

3)無理ない夜勤のしやすい職場探しに。介護専門のおすすめ転職エージェント

無理ない夜勤のしやすい職場探しの際は、転職エージェントの活用をおすすめします。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、介護企業・事業所の職場環境を把握していることが多く、夜勤の実施状況についても応募前にヒアリングして確認できます。

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介護の夜勤勤務、業務内容やメリット・デメリット まとめ

介護の夜勤勤務について、主な業務は「申し送り・食事介助・巡回業務(状態観察、排泄介助・記録業務・就寝・起床介助」です。

一日の流れの中で、夜間帯は比較的落ち着いて業務に臨めます。

夜勤のメリットとしては、「夜勤手当がある」「急な対応が無ければ業務は比較的少ない」「夜勤明けを活用すれば一日半以上自由な時間が作れる」が挙げられます。

一方デメリットとしては、「生活リズムが不規則なため体調を崩しやすい」「トラブル・容態急変などの緊急事態が発生した際は一時対応の責任がある」「夜勤勤務を『ワンオペ』で行なう施設も少なくない」といった点です。

特に、実務経験の浅い人や、未経験の人は、介護専門の転職サービスを活用し、施設情報を事前に入手しておくことで、転職・就職後の業務がスムーズにいくことでしょう。

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