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「食事介助が不安…」という介護士の人が知っておきたいポイント3点

[最終更新日]2024/07/10

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食事介助が不安…という方が知っておきたいポイント3点

「介護職に就きたいけど、食事介助が不安…」
「失敗しないためにも、正しい食事介助の方法が知りたい…」

本記事ではそんな悩みに応えるべく、「食事介助のポイントと注意点」を解説します。

未経験からスタートし、2年以上介護職員として食事介助を実践してきた筆者による記事ですので、ぜひ参考にしてみてください。

読めば食事介助の正しいやり方と注意すべきポイントを網羅的に理解できます。

目次

食事介助とは:自分では食事を取れない方が安全に、そして楽しく食事をとるためのサポートをする仕事

食事介助とは、自分では食事を取れない方が、ストレスなく安全に食事をとって頂くためのサポートをする仕事です。

食事には栄養摂取という側面もありますが、介護の世界では「日常生活の楽しみ」も重視しています。

認知症を患う高齢の方や、身体障害(麻痺など)によって思うように体を動かせない方が「食事という楽しみ」を感じてもらうために、介護士は正しい食事介助をする必要があります。

もし食事介助が上手くいかず、「味わって食べられない」「喉を詰まらす」などの失敗があると、利用者の方々が「食事は楽しくない」という認識をしてしまう恐れがあります。
すると介護士としての仕事が滞ることはもちろん、利用者が十分な栄養を摂ることができず、認知症の悪化をはじめ心身への悪影響を与えてしまう可能性があるのです。

一方で、正しく介助をすることで利用者の方々の笑顔が見られ、本当に楽しい時間を過ごせるのも食事介助の醍醐味です。

利用者(高齢者)の食事の傾向

利用者(高齢者)の方々の食事には、以下の傾向があります。

  • 噛む力が衰えている
  • 飲み込む力が衰えている
  • 自分では喉の渇きを感じづらい
  • 味覚や嗅覚が若い頃より衰えている
  • 胃もたれしやすい

噛む力が衰えている

人は年齢を重ねるにしたがって、「噛む力」が衰えていきます。理由は細胞組織の減少に伴い、筋肉が衰えていくからです。

そのため、固い煎餅や噛み切りづらい肉など、食材にも考慮する必要があります。具体的には豆腐など「柔らかいもの」を積極的に取り入れることで、高齢の方であっても問題なく食事を摂取できます。

私が以前勤めていた老人ホームでは「配食サービス」を利用し、高齢の方が食べやすい食材の料理を扱っていました。

飲み込む力が衰えている

筋肉の衰えは、「食べ物を飲み込む力」にも影響を与えます。

高齢の方はサイズの大きい食材があると、喉を詰まらせて窒息してしまう可能性があります。そうしたリスクを避けるために、利用者の飲み込む力に合わせたサイズを意識しましょう。

私が以前働いていた老人ホームでは、一人ひとりに合わせて「細かくカットする」「ミキサーでペースト状にする」などの工夫をしていました。

自分では喉の渇きを感じづらい

高齢の方は、1日に1,500~2,000mlの水分摂取が必要だとされています。水分をしっかり取らないと尿が出なくなり、その分老廃物が体に溜まってしまうのです。このことが血液の巡りを悪くし、脳梗塞や認知症のリスクにも繋がるといいます。

このように大切な水分摂取ですが、高齢の方では「こまめに水分を取る」という意識が低減していることが少なくありません。

そのため、介護士は積極的に水分補給を促し、食事介助の際も随時飲み物を飲んでもらうよう働きかけることが大切です。
水分摂取量を記録している施設も多いですが、ご自身も一人ひとりの利用者の方に対して「今日はどのくらい水分を摂取しているか」について気を付けるようにしましょう。

味覚や嗅覚が若い頃より衰えている

味覚や嗅覚も、高齢になるほど衰えます。
そのため、「味付けの濃いものを好むようになる」「匂いがわからず、食事そのものに意欲がわかない」という傾向があります。

介護士は「調味料を足し過ぎていないか」「見栄えなどを工夫して美味しそうに見せられるか」などの工夫をすることが求められます。

胃もたれしやすい

高齢になると胃液の分泌量が減り、消化機能が衰えて胃もたれするリスクが高くなります。また、脂っぽいものを多く食べていると、便秘に繋がりやすくなります。

これらは食欲不振に繋がる重大な問題です。栄養バランスを見極めながら、偏った食事をしない工夫を施しましょう。

たとえば「副菜を変える、使う食材を低カロリーのものにしていく…」などの調整を加えながら、食事を楽しんでもらえるよう考え続けることが大切です。

食事介助で注意すべきポイント: ●しっかりと覚醒したうえで食事をしてもらう ●一人ひとりに合わせたペースで行う ●介助をしすぎない

食事介助は、利用者が心地よく健康的に過ごすために大切な業務です。
失敗をすることのないよう、以下の点に注意しましょう。

#1 しっかりと覚醒した状態で行う

食事介助で最も気を付けるべきなのが、「食事を喉に詰まらせる」ことです。

喉に詰まらせないために大切なのは、「利用者が食事をとる気持ちになっていること」です。

たとえば、認知症の方で食事を始めると寝てしまうケースがあります。これは、咀嚼と体内の消化活動でエネルギーを多く使い、疲労を感じてしまうためです。

効果的な対策は、「声掛け」です。
「〇〇さん、ご飯ですよ!」としっかり伝えるのです。これにより、利用者の方は「食事を取るんだ!」という意識になり、食事に対して能動的になります。

声掛けをしないで食事を始めようとしても、そもそも食事を開始することすらできない…ということもありますので、声掛けはとても大切です。

#2 一人ひとりに合わせたペースで行う

食事習慣は一人ひとり異なります。同じ人間は一人としていないからこそ、「お相手のペースに合わせた食事介助をする」ことは非常に大切です。

例えば、「ゆっくり味わって召し上がるAさん」に合わせて、「食事はさっさと済ませたいBさん」にも同じペースでゆっくり介助していては、Bさんが嫌な気持ちになってしまうでしょう。

そのため、個性を把握し、食事を好きになって貰えるようペースを合わせて介助することが、介護士に求められます。

#3 介助をしすぎない

実は食事介助は「しない」のが理想です。

やはり人に食べさせてもらうのは気分が良いものではありませんし、自分のペースで食べたいように食べるのが利用者にとってもベストだからです。

つまり、あくまで食事介助というものは、「どうしても自分1人では食べられない方のサポートとして入る」ものです。

「介護士が食べさせたほうが早く済むから介助する」という人もいますが、それは非常にナンセンスです。
食事介助に限らず、あくまで介護の目的は「利用者の自立支援」ですから、少しでも自分でおこなえる部分があるのならば、積極的に働きかけてみましょう。

食事での自立をきっかけに自分一人でできることを増やし、最終的に一人暮らしに戻った利用者の方のケースもあります。

食事介助を適切におこなうポイント: ●最初は水分からスタート ●同じ目線で行う ●絶対に急かさない

食事介助にはいくつものポイントがあるのですが、今回はとくに重要な以下の3つを紹介します。
これから介護のお仕事をされる人はぜひチェックしてみてください。

食事介助でとくに重要なポイント3点

最初は水分からスタート

食事介助を始める際は、必ず「水分 / 飲み物」からスタートしましょう。

理由は、水分を最初に摂取することで、喉から食道がうるおい、今後の食べ物が通りやすくなるからです。

ですが、一気に水分を採ろうとすると、むせたり吐き出したりする原因になります。そのため、「すすってもらう」ように摂取してもらうとよいでしょう。ストローを使って水分摂取してもらうケースも多いです。

同じ目線で行う

利用者と介助者の目線が、常に同じ高さになることを意識しましょう。

理由は、利用者の顎が上がり過ぎると、喉に詰まる原因になるからです。逆に顎が下がり過ぎると、今度は飲み込みづらくなってしまうので、目線の高さを合わせるのが適切です。

食事介助で最も気を付けるべきことは「窒息」です。そのリスクを回避するうえでも、「同じ目線」で食事介助は大切です。

また「こちらを見て下さい」…などと声をかけながらですと、目線が合いやすいです。

絶対に急かさない

少し前に「一人ひとりのペースに合わせる」と解説しましたが、食事介助では「急かさない」ことが非常に大切です。

介護の仕事は流動的ですので、ひとつの仕事が遅れると他の仕事にも影響が出てしまいます。そのため、「食事介助でペースを上げたい」と考えてしまうのはよくあることなのです。

しかし、食事を急かせば利用者もその時間が楽しいものではなくなってしまいますし、喉に詰まらせるリスクも増してしまいます。

だからこそ、「食事介助は落ち着いておこなう」という教訓を常に意識し、少し遅すぎるかな…くらいのペースでおこなうのが良いでしょう。

もし仕事が遅れたとしても、それを挽回するのは食事介助以外で検討するようにしましょう。

4)介護の仕事を始めてみようと思ったときの、おすすめ転職エージェント

ここまで、食事介助のポイントついてお伝えしました。

「自分も介護職として、仕事を始めてみたい」と思った人は、以下の転職エージェントに相談するとよいでしょう。

あなたに合った職場の紹介と併せて、介護職として働くうえでの大切なポイント、準備することについても適切にアドバイスをしてくれるはずです。

レバウェル介護

レバウェル介護。あなたらしく働ける介護を。レバウェル介護は、介護のお仕事探しを支援するサービスです。

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求人紹介やサポートを介護・福祉業界に詳しいエージェントが担当してくれるため、様々な希望条件を適えながら適切な求人紹介をしてもらえるでしょう。

なお、レバウェル介護では派遣社員として登録をする方向けに介護未経験・無資格の転職者のサポートも行っています。
転職を機に介護の仕事デビューをしたい人も、レバウェル介護はおすすめです。

サービスを利用した人の評判・口コミからは、「担当エージェントのサポート」に対する高評価が多数見受けられます。

レバウェル介護の特徴

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  • 介護業界の求人数は国内トップクラス
  • 業界に詳しいエージェントが丁寧にサポート
  • 未経験・無資格OKの求人も多数
サービス対応地域 全国
公開求人数 約22万件(2024年7月現在)
ワンポイントアドバイス

レバウェル介護は正社員向け転職と派遣社員転職とで窓口が分かれています。派遣社員として働くことを予定している方はこちらよりご登録ください。

かいご畑

介護の求人・転職・募集ならかいご畑

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かいご畑は介護・福祉系の転職支援に特化した転職エージェントです。

同サービスの大きな特徴は、「無資格/未経験からの転職支援に強い」、「働きながら資格取得できる仕組みがある」の2点。

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「まずは業務に慣れてから、徐々にキャリアアップを目指したい」という人に、かいご畑はとくにおすすめです。

かいご畑の特徴

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  • 無資格/未経験でも求人紹介が可能
  • 働きながら無料で資格取得が目指せる「キャリアアップ応援制度」
  • コーディネーターはいずれも介護資格を取得している業界のプロフェッショナル
サービス対応地域 北海道、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、静岡、愛知、大阪、京都、神戸、広島、福岡
公開求人数 約9,000件(2024年7月現在)
ワンポイントアドバイス

「まずは業務に慣れてから、徐々にキャリアアップを目指したい」という人は、かいご畑の「キャリアアップ応援制度」の活用がおすすめです。

無資格・未経験でもOK

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マイナビ介護職の特徴

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  • 介護・福祉業界に詳しいエージェントが親身にサポートしてくれる
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  • 大手企業や待遇のよい求人が多い
サービス対応地域 全国
公開求人数 約7.7万件(2024年7月現在)
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マイナビ介護職の活用メリットの一つに「離職率や職場環境などの、詳細の施設情報を知れる」ことがあります。企業研究の際は担当からの情報を有効活用しましょう。

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介護ワーカー

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サービス対応地域 全国
公開求人数 約5.1万件(2024年7月現在)
ワンポイントアドバイス

豊富な求人から希望する職場を見つけやすいのが介護ワーカーのメリット。担当との面談前に、登録後に確認できる求人一覧から目星をつけておくとよいでしょう。

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まとめ)食事介助のポイント3選

食事介助のポイントをおさらいします。

  • 最初は水分からスタートする
  • 同じ目線で行い、詰まらないよう注意
  • 絶対に急かさない

この3点をおさえておくだけで、食事介助をスムーズにおこなえるはずです。

ですが、介護士になって間もない人は、食事介助をいきなり完璧にやろうとしても難しいでしょう。
私も以前、働いていた老人ホームで食事を急かしてしまい、食事介助の担当を外されたこともありました。

それから1年以上の勉強を経て、ようやく食事介助のコツをつかみ始め、今では「楽しいねえ」と利用者に言われながら、自分も楽しんで介助できようになりました。

ぜひ、あなたも今回の内容を踏まえ、食事介助のやり方について学び続けてください。

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