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「職場のランチや飲み会が苦痛・うまく話せない…」ときはどうする?おすすめの対策5選

[最終更新日]2024/07/21

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「職場のランチや飲み会が苦痛・うまく話せない…」おすすめの対策5選

職場のランチや飲み会で、同僚・上司とうまく話せず苦痛に感じていませんか?

今回は、職場のランチ・飲み会が苦痛に感じる人、うまく話せない人におすすめの対策を紹介します。
1人ランチや飲み会の欠席の仕方も併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

職場の人とのランチや飲み会、約半数の人が「楽しくない」?

そもそも、職場のランチや飲み会が「楽しくない」と感じている人はどの程度いるのでしょうか。

第一生命経済研究所が2014年に企業に勤務する1,440人を対象に実施した調査※では、以下の結果となっています。

ランチタイムの交流・業務終了後の飲み会に対して「楽しくない」と考えている人の割合

男性 女性
ランチタイムの交流 中小企業 54% 53%
大企業 39% 33%
業務終了後の飲み会 中小企業 52% 55%
大企業 46% 38%

※ 第一生命経済研究所 ライフデザイン研究本部「職場のランチ・飲み会はどう評価されているか」より
※ 上記数値は、「管理職」以上の人を対象から除いています。

結果からは、ランチタイムの交流、業務終了後の飲み会どちらも約半数の人が「楽しくない」と答えていることが確認できます。

このように、職場のランチ・飲み会が楽しくないと感じている人は決して少なくありません。

職場のランチや飲み会が苦痛に感じるのは、主にどんな理由があるのでしょうか。
代表的な理由を3点、見ていきましょう。

理由1:気を遣うことが多い

仕事中に気を遣う場面があるのは致し方ないにしても、休憩時間や業務外の時間まで気を遣いたくないという人は多いです。
食事くらいは自分のペースでくつろいで摂りたいという人は、決してめずらしくないはずです。

前掲の調査結果においては、ランチや飲み会が楽しくないと感じている人の割合は管理職よりも非管理職のほうが高くなっています。
「気を遣う」側にとって楽しくないという面は、少なからずあるでしょう。

体験談:ランチタイムは上司の独演会

上司と数名の部員でのランチは私にとっては苦行以外の何物でもありませんでした。

少人数の部署だったこともあり、上司と数名の部員でランチを食べていました。

上司は仕事へのこだわりが強い人で、いつも独自の仕事論を熱心に説いています。
ランチタイムも上司の熱弁は変わらず健在。「タイムマネジメントの秘訣は…」「当事者意識を持って仕事に取り組むには…」と、毎日が独演会状態でした。

大半の社員は慣れ切ってしまったらしく、「さすがですね」「勉強になります」と自然に対処していましたが、私にとっては苦行以外の何物でもありませんでした。
(35歳男性・クリエイティブ職)

理由2:共通の話題がない

同僚が集まって話題に挙がるテーマについて自分自身が詳しくない・興味がない場合、会話に加わるのが苦痛に感じるケースもあるでしょう。

とくにスポーツやエンタメ、芸能ネタなどは、興味がない人にとっては会話の内容が理解不能になりがちです。

人は共通の話題がある相手と親しくなりたいと感じるものです。共通の話題がないと感じていながら、業務外で接点が多いと苦痛に感じるのは自然な心境でしょう。

体験談:アニメ好きの人たちの会話が盛り上がっているが…

話が合わないことに気付き… ランチの時間が過ぎ去るのをひたすら待ち続ける毎日です。

転職直後は同年代の職員が多かったので安心していたのですが、数週間もしないうちに話が合わないことに気づきました。

女性職員の中心的な存在になっている先輩が大のアニメ好きで、取り巻きの同僚といつも「推し」の話題で盛り上がっていて…。

一度、彼女たちが話しているアニメを観ようと挑戦したのですが、どうしても私の肌には合わず、気持ち悪くなって観るのをやめてしまいました。今ではランチの時間が過ぎ去るのをひたすら待ち続ける毎日です。
(38歳女性・医療事務)

理由3:職場に苦手な人・嫌いな人がいる

職場に苦手なタイプの人や、関わりたくない・嫌いな人がいる場合、できるだけ接点を少なくしたいと感じるケースもあるでしょう。

しかし、ランチや飲み会となるとコミュニケーションを取らざるを得ない状況になりやすく、ストレスを抱える原因になりかねません。

愚痴や悪口が多い傾向がある同僚は、接しているだけでメンタルに負荷がかかります。
自由に話せるランチや飲み会の場だからこそ、「苦手な人や嫌いな人とも会話せざるを得ない」という状況があります。

体験談:愚痴や悪口ばかりの同僚にイライラ

肯定も否定もせず愚痴を聞き続けるのも、限界かもしれないと思い始めています。

年中ずっと同僚や会社に対する愚痴を言い続けている同僚がいます。
ランチのたびに「この会社は〇〇がおかしい」「〇〇部長は現場を理解していない」といった話題ばかりなので、さすがにイライラするようになりました。

「そんなに不満なら転職すればいいのでは?」と思うのですが、面と向かって言ったら嫌な顔をされそうで…。肯定も否定もせず愚痴を聞き続けるのも、そろそろ限界かもしれないと思い始めています。
(40歳男性・企画職)

ここからは、職場のランチや飲み会が苦痛に感じたときの、具体的な対策についても見ていきましょう。

おすすめの対策を5つ紹介します。
「これは、あまりやったことがない」という対策があったら、ぜひ試してみてください。

対策1:相手に対して、いつもより少しだけ興味を持ってみる

人の行為に対して「評価」せずに、「洞察」することで相手への興味・関心が深まりやすくなる。

「職場のランチや飲み会が苦痛・うまく話せない」と感じているときは、自分の内面に意識が向きがちです。
そのため、相手に対して充分に興味・関心を持てていないことも多いでしょう。

ですが、この「興味・関心」を持つことは、他者とのコミュニケーションにおいて非常に大切です。

「この人には絶対興味・関心を持つことができない」というなら話は別ですが、そうでなければ「いつもより少しだけ」でもいいので、相手に興味・関心を持ってみることをおすすめします。

具体的には、一緒に食事をする人のちょっとした特徴を見つけて、「なぜそうなのか」を考えてみるのです。
なぜ穏やかに話すのか、なぜその話題に熱心になるのか、なぜしょっちゅうスマホを確認しているのか──。

ポイントは、人の行為に対して「評価」せずに、「洞察する」ことです。

あなた自身がそうであるように、人の行動にはすべて背景があります。
そうした背景を感じ取っていくと、自然とその人への興味・関心が深まり、一緒にいることへの苦痛感は軽減されていくはずです。

対策2:非言語コミュニケーションを意識する

「うまく話せない」と思ったら、相月を打つ、笑顔で聴くなどの非言語コミュニケーションを意識する。

職場のランチや飲み会が苦手な人の中には、もともとコミュニケーションが得意ではない人もいるでしょう。

コミュニケーションと聞くと言葉で「話す」ことをイメージしがちですが、人はそれ以外にも「目線」、「しぐさ」、「表情」などからもコミュニケーションをしています。

「話す」以外のコミュニケーションの例

目線 相手のほうを向く、視線を合わせるなど
しぐさ 相槌を打つ、身振り手振りなど
表情 笑顔で聞く、口角を上げるなど

これらは「非言語コミュニケーション」といって、人は実際に話される言葉以上にこの非言語コミュニケーションからの影響を受けるといいます。

つまり、「うまく話せない」と思ったら、まずはこうした非言語コミュニケーションを意識すればいいのです。

言葉を発していなくとも、相手に目を向けて親しみのある表情をしていれば、相手は満足することが多いです。

対策3:共通点を見つける

人は共通点のある他者に親しみを感じるので絵、些細なことでも、共通点を見つけて伝えてみる。

同僚や上司とうまく話せない原因の1つとして、「同じ職場で働いていること」以外に共通点を見いだせていないことがあるでしょう。

ですが、コミュニケーションに対する苦痛や話しづらさを解消するためには、ひとつでも多くの共通点を見つけるに越したことはありません。

そしてその共通点とはちょっとしたささいなものでも、意外に効果があることが少なくないのです。
たとえばランチメニュー選びの際に、あなたが選んだものに対して「それ、私も美味しそうだと思っていました」と言われたら、ちょっと嬉しい気持ちになったりしませんか?

人は本能的に、共通点のある他者に親しみを感じるものです。
共通点はほかにも、出身地、好きな食べ物、本・映画・音楽、ちょっとした考え方や物事の捉え方など、様々なところで探すことができます。

そして、共通点が見つかったら、「それ、私もそうです(そう思います)」と伝えてみましょう。
きっと相手も、少なからず嬉しい気持ちになるはずです。

対策4:相手の小さな変化を話題にする

髪型やネクタイなど相手の小さな変化を話題にすることで、交換を持ってもらえる可能性が高い。

同僚や上司の小さな変化を話題にするのも1つの手です。
髪型やネクタイ、靴、アクセサリー、ネイルなど、一緒にランチを食べる相手の小さな変化を観察して話題にしてみましょう。

髪型を変えた時や新しい服・靴などを身に着けた時は、決して低くない確率で周囲に気付いて欲しいと感じているものです。

変化に気付いてくれるということは、自分に興味を持ってくれていることになるため、自然と好感を持ってもらえる可能性が高いでしょう。

1年を通して全く変化が見られない人はめずらしく、大半の人は少し意識して見ていれば変化に気付く瞬間があるはずです。
通っているヘアサロンや好きなブランドなど、小さな変化を話題にしたことがきっかけとなって会話の糸口が見つかるかもしれません。

対策5:相談や質問の場として活用する

仕事上の相談や質問の場としてランチタイムや飲み会を活用してみる。

ランチや飲み会の場で仕事の話はしないほうが無難と言われることがありますが、絶対にNGというわけではありません。

ちょっとした相談事や質問の場として有効活用できる場合もあるため、仕事で分からないことや気になっていることを聞いてみるのもおすすめの方法です。

大概の人は、頼られると気分はいいものです。
とくに相手が世話好きのタイプであれば、進んで教えてくれることもあります。

他に話題が見つからないようなら、仕事上の相談や質問の場としてランチタイムや飲み会を活用してみてはいかがでしょうか。

角が立たない断り方ができれば1人ランチ・飲み会の欠席も「あり」

角が立たない断り方を考えておくことが重要 「昼休み中にちょっと用事があって…ごいっしょできないんです」「家族が風邪気味でして今日は早めに帰ろうかと…」

ランチを誰と食べるか、飲み会に出席するかどうかは、そもそも業務外の事柄です。
人にはそれぞれ事情があるのですから、周囲に合わせることが100%正しいというものではありません。
1人ランチ・飲み会の欠席も、選択肢としては「あり」です。

ただし、職場の人間関係はデリケートな面もあるため、角が立たない断り方を考えておくことも重要です。

たとえば、

  • 「今日は少し胃が持たれていて、外食を控えようと思っています」
  • 「家族が風邪を引いてしまっていて、万一うつしてしまったらよくないので、今日は一人で食べます」
  • 「昼休み中に電話が必要な用事があるので、今日はご一緒するのは難しいです」

といった理由でしたら、相手も納得しやすいでしょう。

飲み会に関しても、家庭の事情など致し方ない理由であれば理解してもらえるケースがほとんどです。

併せて、断る際は相手が過度に心配するような理由にしないこと(とくに健康上の理由で断る場合)、そして曖昧すぎる説明にならないようにすることに注意してください。

コロナ禍を経て「1人ランチ」は増えた?

コロナ禍に会食の自粛や黙食の励行が広まったことで、1人ランチが増えたのは事実です。

コロナ禍前と比べ、1人でランチを食べている人の割合は1割ほど増加しています。
コロナ禍以前から1人でランチを食べる人の割合が5割を超えていたことから(※)、そもそも「1人ランチ」はめずらしい光景ではないのです。

複数人でランチを食べるのが習慣になっていると、自分だけ抜けるのは後ろめたい気がするかもしれません。
しかし、世の中全体の傾向を踏まえれば「1人で食べる」ほうが多数派であることを知っておくとよいでしょう。

※アスクル株式会社「仕事時のランチや休憩の過ごし方に関する実態調査」より

仕事上のコミュニケーションに支障をきたさないよう注意

1人ランチや飲み会の欠席は1つの選択肢ですが、コミュニケーションの機会は確実に少なくなる点に注意しましょう。

多くの場合、接点の多い相手ほど相互理解が深まり、信頼関係も築きやすくなる傾向があります。
コミュニケーションが現状よりも少なくなった結果、お互いに誤解やすれ違いが生じるリスクが高まる点を理解しておくことが大切です。

相互理解が不十分だと、相手から誤解されやすくなるだけでなく、自分自身も相手のことを誤解しやすくなります。

同僚や上司の悪い面ばかり目についてしまい、仕事上必要なコミュニケーションさえも苦痛になってしまわないよう注意してください。

ランチや飲み会に顔を出さなくなったとしても、同じ職場で働く一員として適度な距離感を保ち、必要なコミュニケーションは問題なく図ることができる関係性を維持していきましょう。

まとめ)ランチや飲み会を自分から苦痛にしていないか振り返ってみよう

職場のランチタイムや飲み会が「楽しくない」と感じている人は、決して少なくありません。

どの職場でも起こり得る問題のため、自分なりの解決策を見つけてメンタル面の負荷をできるだけ軽くしていくことが大切です。

今回紹介してきたように、コミュニケーションは自分自身の捉え方や働きかけ方によって好転するケースが多々あります。

ランチや飲み会を自分から苦痛なものにしていないか、ぜひ振り返ってみてください。
自分自身に小さな変化が訪れることで、職場の人間関係をより良好なものに変えていくきっかけが見つかるかもしれません。

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