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介護職で使うパソコンスキルとは?事前に習得したい4つの基本操作

[最終更新日]2026/05/11

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介護の仕事にPCスキルは必要?

パソコンが苦手なんだけど、介護職では必要なの…?
どの程度パソコンスキルがないとダメなの…?
パソコンが使えないと面接等で不利になる…?

本記事では、そんな『介護職に必要なパソコンスキル』について徹底解説していきます。

タイピングから始まり、WordやExcelなどの基礎的なパソコンスキルすら苦手…という方は多いかと思います。

オフラインのコミュニケーションが大切な介護職では、パソコンスキルが必要ないように感じている方もいるでしょう。

この記事でわかること(早見表)

  • 求められるPCスキルレベルは?
    → 一般職員はWord/Excel基本/タイピング/検索ができれば十分。管理職昇格時はVLOOKUP等の応用機能、PowerPointまで(厚労省ICT活用指針)。
  • 介護記録の電子化はどこまで進んでいる?
    → 進展中。2021年度LIFE運用開始後、PC・タブレット活用がほぼ必須に(厚労省)。WAM調査でも記録時間短縮・情報共有改善の効果報告。
  • PCが苦手でも介護職で働ける?
    → 可能だが最低限の操作は必要。寿司打・e-typing練習、YouTube入門動画、ハローワーク職業訓練の組合せで克服可能。
  • 代表的なICTツール・システムは?
    → 介護記録ソフト、見守りセンサー、インカム、LIFE(科学的介護情報システム)の4種が中心。介護テクノロジー導入支援補助金も活用可。
  • PCスキルを効率よく学ぶ方法は?
    → 実務で使う機能から優先。タッチタイピング→Word→Excelの順、1日15〜30分継続で3か月。MOS資格取得も視野に。

目次

1)介護の仕事で発生する主なパソコン業務

主な『介護職でパソコンスキルが求められる業務』は以下の4つです。

介護職でパソコンスキルが求められる業務 ●書類の作成 ●記録の入力と確認 ●レクリエーションの準備 ●業務に関する情報の検索
  • 書類の作成
  • 記録の入力と確認
  • レクリエーションの準備
  • 業務に関する情報の検索

介護施設や介護の形態、管理者かどうかなどの条件によって利用の有無は大きく異なりますが、今後IT化が進むにつれて、上記の業務は一般の介護職員にも求められる可能性が高くなります

そのため、ぜひ「自分には業務がこなせるパソコンスキルがあるか…」という視点で読み進めてみてください。

#1 書類の作成

介護の現場では、初心者でも書類の作成を任される可能性があります。主な作成書類の例は、以下のとおりです。

  • 介護職員で共有する仕事のマニュアル
  • 会議で使う資料
  • 施設で行うイベント等の告知書
  • ご家族への連絡書類

このように、パソコンによる資料作成をするシーンは様々あります。

また、サービス提供責任者や施設長などの管理職、ケアマネージャーへキャリアアップすると、より高度なパソコンスキルが求められるようになります。

  • 介護計画書の作成
  • 諸々の請求書類
  • 多職種との連携に必要な書類
  • 記録簿の作成
  • シフト表の作成

上記のように、WordやExcelの応用的な知識が必要な書類を多く作成することになるでしょう。
管理職などのキャリアアップを目指す予定の人は、今からパソコンに慣れておくことが必要です。

#2 記録の入力と確認

デジタル化やDX推進が進んだ介護施設では、介護記録の入力や確認をパソコンで行うこともあります。

会社が専用のソフトウェアを導入して、データを一括管理したほうが効率的だという流れが徐々に浸透してきているため、今後ますます一定のパソコンスキルが求められるようになるでしょう。

特に介護福祉のベンチャー企業では、社員にパソコンスキルを求めるケースが多いです。
転職の際は、面接の場で具体的にどのようなパソコンスキルが必要になるか確認するとよいでしょう。

#3 レクリエーションの準備

レクリエーションでパソコンスキルが求められるケースも多いです。

例えば利用者の人数が10~20名と多い場合、「計算クイズ」「漢字の読み書き」「ぬり絵」などの元データをインターネットで探し、印刷して活用する場面も多く見られます。

このとき、まずインターネット検索のスキルが求められます。
また、印刷用にWord等のアプリケーションで加工するスキル、その後プリンタで出力する手順の知識が必要となります。

最近では、介護レクリエーション案のまとめサイトもあります。言い換えると、「レクリエーションの幅を拡げよう」と思ったらインターネット検索は必要不可欠になるということです。

#4 業務に関する情報の検索

前項でお伝えした、インターネット検索のスキルは、レクリエーション以外においても介護業務全般で必要になります。

例えば最新の介護保険制度を調べたり、介護用語の意味を調べたり、介護資格講座の申し込みをしたりする場合にインターネット検索スキルは絶対に必要です。

情報検索ができないと、その都度パソコン操作に慣れている同僚へ依頼する必要があり、業務の効率にも影響する可能性があります。これはお願いされた相手に手間をかけさせてしまうため、出来る限り自分でできる状態にしておくべきでしょう。

また、最近はスマートフォンやiPadなどのタブレット端末で記録の作成や、情報共有をする介護施設も増えています。

そのため、基本的な情報検索がスマホでできないとなると、業務に差支える可能性が高いです。基本的なパソコン操作はもちろんのこと、今のうちからスマホの操作に慣れておくことも重要です。

2)事前に知っておきたい&マスターしておきたいPCスキル・知識

では介護の仕事を始めるうえで、『事前に覚えておいた方が良い具体的なパソコンスキル』とは一体なんでしょうか?

介護の現場で求められる可能性が高い、最低限のパソコンスキルは以下の4つです。

WordExcelタッチタイピングGoogle検索
  • 1 Word
  • 2 Excel
  • 3 タッチタイピング
  • 4 Google検索

それぞれ必要な理由も含め、詳しく解説していきます。

#1 Word

Officeの『Word(ワード)』は基礎的なパソコンスキルとしてマスターしておくと便利です。

入社したばかりの頃は研修で利用することがあります。またキャリアアップすると会議で必要な資料としてWordでの作成を求められたり、利用者のご家族へ連絡書類を作ったりする場合に利用することが多くなります。

さらに業務で必要なのとは別に、Wordを使うことで「文字を入力する・編集する」という基本的なパソコンスキルが自然に身に付くのも大きなメリットですね。

あとはWord以外にも、同じくOfficeの『PowerPoint』を用いてイベントの告知書等を作成することもあります。
WordとPowerPointの基本的な操作ができると業務の幅が増え、他の職員から求められる人材として扱われることが多くなるでしょう。

#2 Excel

Excelは管理職以上で利用するケースが多いです。

例えばシフト表の作成、記録簿の作成、モニタリングシートの作成、請求書の作成などはExcelで行うことが多いです。

SUM(Excel上の足し算)などの関数や、表を作るうえで枠線や色の付け方など、一度学んだだけでは覚えきれない機能への知識が必要になるため、一定の学習期間が求められます。

今は無料でExcelの基礎を勉強できるサイトも多いです。特にYoutubeではExcel機能についてのレクチャー動画が数多くアップされています。気になる人はいちどチェックしておくとよいでしょう。

Youtubeのレクチャー動画の例
【ビジネス日本語】はじめてのビジネスメールの書き方 ビジネスメールの書き方について優しく紹介。「件名をどう書けばよいか分からない」など、基本的な問いに優しく解説しています。
Wordの使い方・初心者入門講座【完全版】 Wordの使い方について、アプリの起動方法から書式設定まで、丁寧に解説しています。
Excelの使い方・初心者入門講座【完全版】 Excelの使い方について、アプリの起動方法から関数の使い方まで、丁寧に解説しています。
第9回 ネット検索力がないとあなたは生涯損をする【検索力の鍛え方】【ゼロから学ぶITスキル】 インターネット検索の基本的な知識と検索スピードと品質を高めるためのノウハウ・Tipsを紹介しています。
【初心者必見】エクセル計算式の入れ方[すべての基本!] Excelの計算式の作成方法について、知識ゼロから優しく解説しています。

#3 タッチタイピング

タッチタイピングが早くできると、記録の作成などで便利です。

タッチタイピングとはPC画面を見なくても素早くキーボード入力ができる操作方法のことです。
早い人では口で話すよりも早く入力できるようになり、業務スピードが格段に速まります。

Excelと同じく、今はインターネット上でタッチタイピングを練習する無料サービスが多数出ているため、苦手な人はそれらを使って練習するのがよいでしょう。

おすすめのタイピング練習ソフト

寿司打 回転寿司のアニメーションに合わせてタイピング練習ができる無料のWebアプリです。
目安となる入力速度に合わせて「お手軽」「お勧め」「高級」の3レベルからコースを選択できます。楽しみながらタイピング練習ができるでしょう。
イータイピング タイピングスキルをスコア化してくれる無料のWebアプリです。
タイピング技能検定とも連動しており、特級から8級まで9段階の評価を得られます。将来的にタイピングスキルを履歴書などに記載したい人にもおすすめです。

なお、タッチタイピングでは「ホームポジション」というキーボードに指を正しく置く位置が定められています。そのためクセが付く前に勉強しておくと、今後効率的にタッチタイピングスキルを伸ばせます。

#4 Google検索

『Google検索スキル』は早いうちからマスターしておくことをおすすめします。

インターネットでは1つの情報を検索しただけで、膨大な量のサイトが表示されます。これらの情報の中から自分が必要な知識だけを素早く、的確に抜き出すには、ある程度の練習が必要なのです。

Google検索スキルは何度も何度も検索し、「どんなキーワードを打てば必要な情報に近付けるのか?」を感覚として磨いていくのが近道です。

そのため、介護職に関わらず普段からGoogle検索を積極的に行い、コツを掴んでいきましょう。

なお、最近はGoogle検索だけではなく「YouTube」などの動画サービスでも必要な情報が載っているケースがあります。そういったサービスも積極的に活用すると、より質の高い情報がスムーズに得られますよ。

介護現場でも進む生成AI活用(2025〜2026)

2024〜2025年にかけて、介護現場でも生成AIの活用が広がりつつあります。ChatGPT・Gemini・Claudeといった汎用AIに加え、音声入力による介護記録の自動化、AI見守りセンサー、シフト作成支援AIなどの業務特化ツールも実用化が進み、記録業務にかかる時間を大幅に短縮できるケースが増えています。

こうした流れを受け、介護職員に求められるPCスキルも、「手入力で記録する」段階からAIや音声入力ツールを使いこなし、現場の判断を加える段階へとシフトしています。総務省「令和7年版 情報通信白書」によると、日本国内の生成AI個人利用率は26.7%(2024年度)と前年9.1%から急拡大しており、介護分野でも「ICT・AIを活用できる人材」の市場価値が高まっています(出典:総務省 令和7年版 情報通信白書(個人のAI利用))。

これから介護職に転職する人は、Word・Excelの基本に加えて、スマホ・タブレットの音声入力やChatGPTでの記録文章ドラフト作成を試しておくと、現場での適応力が大きく変わります。AIが定型作業を代替する時代だからこそ、利用者一人ひとりへの観察力・対応力という「人間にしかできない仕事」の価値が際立つようになっています。

3)私の実体験:介護のお仕事であった、こんなこと

ここからは、完全未経験から1年半以上介護業界に携わってきた私が、実際にパソコンを利用した経験をお伝えしていきます。

介護レクリエーション近所や利用者のご家族へイベント告知書作成
  • 介護レクリエーション
  • 近所や利用者のご家族へのイベント告知書

以上2点のエピソードをお伝えします。より具体的に「パソコンが必要な場面」がイメージできるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

➀介護レクリエーションでのパソコン利用

私が最初にパソコンを利用したのは「レクリエーション」でした。人数が15名程度のデイサービスで働いていたため、毎日レクリエーションの企画を求められていたのです。

同僚と話し合ってもマンネリ化したアイデアしか思いつかず、行き詰まったところで「介護 レクリエーション アイデア」とGoogle検索をかけました。

すると、実際に他の施設で利用者に楽しんでもらっているアイデアが見つかり、さらに印刷するだけですぐに使える「計算クイズ」「ぬり絵」などのテンプレートを発見しました。

これらを私たちの施設でも導入するようにした結果、自分たちでは思いつかなかった介護レクを利用者に楽しんでもらえるようになったのです。また例えば「今日は身体を動かすレクリエーションには参加したくない」という利用者はぬり絵をしていただくなど、臨機応変な対応ができるようになったのもメリットでした。

➁イベント告知書の作成

Invitation

徐々に仕事に慣れてきたころ、施設長からより責任感のあるパソコン作業を求められました。それが近所や利用者のご家族へと配布する『イベント告知書』の作成です。

デイサービスでは季節のイベントとして「ハロウィンのコスプレ大会」「クリスマス会」、利用者の誕生日を祝うイベントなどを企画し、近所の住民やご家族を招くことも多いです。

そういったイベントに来てもらえるよう、イベントの趣旨や詳細がわかりやすく、かつ行きたくなるような楽しい雰囲気の告知書を作成するスキルが求められました。

私はよりデザインの幅が広く、学生時代からプレゼンなどで利用していたPowerPointで作成しましたが、文字の装飾や画像の挿入など、一定のパソコンスキルがないと厳しい作業だと判断しています。

外部の方に触れる資料は、自分用のものではないため責任も大きいです。かつイベント告知書になるとゆっくり作成する期間もないため、事前にパソコンスキルを習得しておいたほうがスムーズだと感じました。

まとめ)基礎的なパソコンスキルはマスターしておくのが吉!

介護職になるうえで覚えておくと便利なパソコンスキルをまとめます。

  • Word
  • Excel
  • タッチタイピング
  • Google検索

これらは必要最低限なパソコンスキルだと述べてきましたが、実際のところまだまだIT化が進んでおらず、一切パソコンを使わない介護現場も多いようです。そのため、そもそもパソコンスキルが必要なのかどうかを面接等で質問することも大切です。

ただしIT化が進んでいないということは、逆に今のうちからパソコンスキルを押さえておけば、周りの人材と大きく差を付けることができるとも考えられます。

さらにこれらのパソコンスキルは他の業界であっても必要不可欠であるケースが多いため、できるだけ紹介したスキルを事前学習しておくとよいでしょう。

今は無料で学べるパソコン学習サービスも充実しています。まずは「検索」から始めて、少しずつ自分のペースでスキルアップを目指していきましょう。

介護のお仕事で転職をお考えの方に、お薦めの転職サービス

1位レバウェル介護(正社員)

レバウェル介護(正社員)
介護・医療に精通した専門のアドバイザーの支援・フォローが定評の、介護専門の転職サービス「レバウェル介護」。
介護が初めての転職になる方や、異業種から介護業界への転職で、活動に不安を感じている方にはとても心強い味方となってくれることでしょう。

2位マイナビ介護職

マイナビ介護職
公開・非公開求人あわせて約80,000件(※推定値2020年10月現在)をかかえる、介護向け転職サービス。
業界専門のアドバイザーによるサポートと、「正社員」「派遣」「パート」など、ライフスタイルに合わせた求人の検索も可能。
介護業界未経験者や、将来的なキャリアアップをめざす方におすすめ。

3位かいご畑

かいご畑
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FAQ|介護職のパソコンスキルでよくある質問

FAQ

Q1)介護職に求められるパソコンスキルのレベルは、具体的にどの程度ですか?

介護職に必要なパソコンスキルは、職位や勤務先のIT化レベルによって大きく異なります。一般職員であればWordでの文書作成、Excelでの簡単な表計算、タッチタイピング、インターネット検索といった基本操作ができれば十分対応できるケースが多いです。具体的には1分間に60〜80文字程度のタイピング速度、Wordでの文字装飾や表の挿入、Excelの基本的な関数(SUM・AVERAGE等)の理解が目安となります。

一方で、サービス提供責任者やケアマネジャー、施設長などの管理職にキャリアアップすると介護計画書や請求書類、シフト表の作成など、より高度なPC業務が日常的に発生します。VLOOKUP関数や条件付き書式といったExcelの応用機能、PowerPointでの資料作成スキルが求められる場面も増えるでしょう。

厚生労働省の「介護分野におけるICTの活用について」でも、業務効率化のためのICT機器活用が強く推進されています(参考:厚生労働省 介護分野でのICT活用について)。まずは基本操作の習得から始め、段階的にスキルアップを目指すのが現実的な進め方です。

Q2)介護記録の電子化(ICT化)は、現場でどこまで進んでいるのでしょうか?

介護現場における介護記録のICT化は、年々着実に進展しています。厚生労働省の「介護労働実態調査」関連資料や事業所向け調査によると、介護ソフト・タブレット端末を導入する事業所の割合は増加傾向にあり、特に2021年度の介護報酬改定で「科学的介護情報システム(LIFE)」の運用が開始されてからは、データ提出のためにPC・タブレットの活用が事実上必須となる事業所も増えています(参考:厚生労働省 科学的介護情報システム(LIFE)について)。

また独立行政法人福祉医療機構(WAM)の調査では、介護事業者がICT導入によって「記録業務の時間短縮」「情報共有の円滑化」「ヒヤリハットの減少」といった効果を実感していることが報告されています。

ただし、現場のIT化レベルは事業所ごとに大きな差があるのも実情です。完全に紙運用の施設もあれば、スマートフォンで音声入力する施設もあるため、転職時には面接で「記録のICT化はどの程度進んでいますか?」と質問しておくと入職後のミスマッチを防げます。

Q3)パソコンが苦手な人でも介護職として働けますか?克服方法はありますか?

パソコンが苦手でも介護職として働くことは十分に可能です。実際、介護労働安定センターの「介護労働実態調査」を見ても、介護業界では幅広い年齢層・経歴の方が活躍しており、入職時点で高度なPCスキルが必須となる職場は決して多数派ではありません(参考:介護労働安定センター 介護労働実態調査)。ただし最低限の操作ができないと、記録入力やシフト確認で同僚に頼り続けることになり、業務効率や人間関係に影響する可能性があります。

苦手克服のおすすめステップは、(1)タッチタイピングを「寿司打」や「e-typing」などの無料サービスで毎日10分練習、(2)WordとExcelの入門YouTube動画で基本操作を視聴、(3)実際に簡単な文書(買い物リストや家計簿)を自宅PCで作ってみる、という流れが効果的です。

また、最近はハローワークの職業訓練でも介護職向け・初心者向けのPCコースが用意されており、無料または低額で受講できます(参考:厚生労働省 ハローワーク 公的職業訓練)。「苦手」を放置せず、入職前または並行して少しずつ慣れていけば、現場で困らないレベルには十分到達できます。

Q4)介護現場で活用されている代表的なICTツールやシステムには何がありますか?

介護現場で導入が進んでいる代表的なICTツールには、大きく分けて「介護記録ソフト」「見守りセンサー」「インカム・コミュニケーションツール」「科学的介護情報システム(LIFE)」の4種類があります。介護記録ソフトはタブレットやPCでケア記録・バイタル情報・申し送り事項を一元管理するもので、紙の記録と比べて検索性・共有性が格段に高まります。

見守りセンサーは離床検知やバイタル測定を自動化し、夜勤者の負担軽減に大きく貢献するツールです。LIFE(Long-term care Information system For Evidence)は厚生労働省が運用する全国規模の科学的介護データベースで、事業所が利用者のケア情報を入力するとフィードバックが得られ、PDCAサイクルによるケアの質向上に活用できます(参考:厚生労働省 LIFE関連情報)。

国はICT導入支援として「介護テクノロジー導入支援事業(旧・ICT導入支援事業)」による補助金制度も整備しており、今後も導入施設は増加が見込まれます。最低限「タブレット入力」「クラウド型介護ソフト」という単語の意味は押さえておくと、面接や初日の業務でスムーズに対応できます。

Q5)介護職向けにパソコンスキルを効率よく勉強する方法を教えてください。

介護職に必要なパソコンスキルを効率よく身につけるには、「実務で使う機能から優先的に学ぶ」のが鉄則です。具体的にはまずタッチタイピングで入力速度を底上げし、次にWordで簡単な告知文・連絡書類を作る練習、最後にExcelでシフト表や記録簿に近い表を作る、という順番が現場直結度の高い学習ルートになります。1日15〜30分でも継続すれば、3か月程度で実務に支障のないレベルに到達できます。

学習リソースとしては、YouTubeの初心者向けWord・Excel講座(無料)、Microsoftの公式トレーニング(Microsoft サポート・トレーニング)、ハローワークの公的職業訓練などが特におすすめです。将来的にスキルを履歴書に書きたい人はMOS(Microsoft Office Specialist)資格の取得も視野に入れるとよいでしょう。

また、介護記録のICT化を見据えるなら、タブレット操作とフリック入力にも慣れておくと有利です。総務省の「情報通信白書」でも介護分野のデジタル人材育成の重要性が指摘されています(参考:総務省 情報通信白書)。「介護×IT」のスキルセットは今後の介護業界で大きな武器になりますので、今のうちから少しずつ準備を進めておきましょう。

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