『みんなの転職「体験談」。』
『みんなの転職「体験談」。』

『みんなの転職「体験談」。』は、20~50代社会人男女の、 「転職したいけれど、迷いや不安で行動を踏み出せない」を 解決し、
より良い将来を目指した一歩を踏み出していける為の、 生々しい体験談情報やナレッジを提供するWebサービスです。

MENU

ケアマネジャーの資格を取るべきか?ケアマネのおすすめポイント・やりがい・効率的な資格取得法

[最終更新日]2024/07/21

このページには広告リンクが含まれています
みんなの転職「体験談」。は、⼀部の企業とアフィリエイトプログラムを提携し情報提供を⾏っております。 当サイトを経由してサービス利⽤があった場合、掲載企業からアフィリエイト報酬を受け取ることがありますが、提携の有無などによって当サイトでのサービス評価が影響を受けることはありません。 また当サイトで得た収益に関しては、閲覧頂く皆さまにより役⽴つ情報をご提供できますよう、コンテンツ品質の向上に還元しております。
ケアマネジャーって、どんな仕事?

「介護士のスキルアップ」と言えば「ケアマネジャー」の文字がまず頭に浮かぶという方は多いのではないでしょうか。

福祉系の資格は複数ありますが、ケアマネジャー資格は、国家試験である介護福祉士の資格取得後に目標設定されることも多いです。合格率も約1~2割で、所持しているだけでもひとつのステータスになります。

しかし、ケアマネジャーの業務についてどんなものなのか知らないままっ資格取得をするべきではないでしょう。

目次

1)ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?

ケアマネジャーは、介護保険制度に基づいて専門的な知識を持って、利用者が可能な限り自立した日常生活が送れる様、支援する者のことを言います。

支援と言っても直接介護をするということではなく、必要な介護サービス事業所などと連携を取り、利用者の生活支援体制を整える調整・相談役を担います。

ケアマネジャー(正式名称:介護支援専門員)は、2000年の介護保険法施行に伴ない出来た民間の資格です。
民間の資格とは言え、介護業界での評価は国家資格である介護福祉士と同等以上と言えます。

「ケアマネージャー」と呼んだり、「ケアマネ」と略して呼ぶこともありますが、厚生労働省の発表している書類からも分かる通り、「ケアマネジャー」が正式な呼び名です。

ケアマネジャー主な仕事内容■ ケアプランの作成■ サービス担当者会議の実施■ モニタリング

ケアマネジャーの主な業務内容

ケアプランの作成

介護サービスの計画書です。全ての介護サービスはケアプランに基づいて実施されます。

サービス担当者会議の実施

作成したケアプラン内容について、利用者を中心に、関係事業所間で話し合います。
会議出席者は、本人、家族、各サービス事業所、主治医、ケアマネジャー等。本会議終了後に、介護サービスが利用可能となります。

モニタリング

利用者の状態や、介護サービスの利用状況を確認し、必要に応じ調整を行ないます。

ケアマネジャーの働き方は、大きく2つの種類がある

ケアマネジャーの働き方として、「居宅ケアマネ」「施設ケアマネ」の2つに分類することが出来ます。同じケアマネジャーでも勤め先によって、業務内容や特徴が大きく異なります。

例えば、居宅介護支援事業所に勤務する場合や、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・有料老人ホーム・グループホーム等の入所施設に勤務する場合とでは、業務内容は大きく違ってきます。それぞれの特徴について順を追って説明していきます。

居宅ケアマネ:在宅生活を支援します。施設ケアマネ:施設生活を支援します。
  • 在宅生活を支援する…「居宅ケアマネ」
  • 施設(老人ホーム等)生活を支援する…「施設ケアマネ」

在宅生活を支援する…「居宅ケアマネ」

在宅生活を1日でも長く送れる様支援する「居宅ケアマネ」。自宅に訪問してもらう訪問系のサービスや、事業所へ通う通所系のサービス等を利用して、自宅を中心にケアマネジメントを行ないます。一般的なケアマネのイメージはこちらを指します。

1人のケアマネが担当出来る利用者の標準件数は35人程度(要支援の方は2人で1人カウント)で、40人を超えると報酬減額となってしまいます。

居宅ケアマネの事業所(居宅介護支援事業所)は、他のサービス事業所と併設してるケースが多く、例えば特別養護老人ホームや、ヘルパー事業所、デイサービス等に併設していることが多いです

居宅ケアマネは、在宅生活を送る利用者に対し、様々なケースに対応する必要がある為、幅広い介護制度に対する知識と、柔軟かつフットワークの軽さが重要となります。

事業所の規模も確認しておきたいことの1つです。個人で行なっている事業所なのか、数人いて分からない事があれば教わって学べる環境なのかを調べておくことも重要です。

施設(老人ホーム等)生活を支援する…「施設ケアマネ」

施設入所者に対する支援をする「施設ケアマネ」。例えば、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホーム等のケアマネがこれにあたります。

1人のケアマネが担当する件数は施設の規模にもよりますが、100人程度受け持つこともあります。
居宅ケアマネ程、業務の幅は広くないと見られがちですが、実際のところは、送迎をしたり、場合によっては介護現場を担う事もあり、施設ケアマネを検討される際は、これらの点を事前確認しておくことが重要です。

特に、グループホームなど、入所者の人数が少ない施設ケアマネの場合は兼業が多いようです。

また、利用者宅へ訪問する居宅ケアマネとは違い、施設の建物内での業務となります。ケアマネジメントをする際、入所者の心身の状況を掴み易いという特徴があります。その状況を踏まえ、必要に応じ入所者家族等と連絡調整をします。

2)ケアマネジャーの仕事のメリット・やりがいは?

ケアマネジャーのメリットや、やりがいを感じるという点は、仕事を続けて行く上で、とても大きなポイントとなってきます。

全ての介護サービスは、ケアマネジャーが作成するケアプランをもとに、実施されます。様々な理由で、要介護の状態になっている方々が、人生の最終章を歩むにあたり、その人らしい生活が送れる様、支援していきたいものです。

ケアマネジャーの職場は様々ありますが、続けたくなるのには理由があります。

利用者のADLを向上させることができる利用者や家族からの「ありがとう」奥の深い仕事で、探求心を持ち続けられる個人の裁量でスケジュールを調整できる
  • メリット・やりがい#1 利用者のADLを向上させることが出来る
  • メリット・やりがい#2 本人や家族から「ありがとう」
  • メリット・やりがい#3 奥が深く長く続けられる
  • メリット・やりがい#4 自身のスケジュール調整等で業務を進められる

メリット・やりがい#1 利用者のADLを向上させることが出来る

適切なケアマネジメントが行なえた場合、ADL(日常生活動作)を向上させることも出来ます。

しかし、客観的に見て利用者に必要と思われる支援が必ずしも適切とは限りません。利用者の意向をよく確認し、必要な支援と利用者や家族が望む支援とを、よく擦り合わせる必要があります。

自身の作成したケアプランをもとに、サービス提供がなされることでADLが向上し、介護度が低くなるということも十分あり得ます。

また、年齢を重ねていっているわけですから、向上しないまでも状態が維持出来れば向上していることと同等と捉えても良いのではないでしょうか。

その人らしく生活していける為に、最適な支援サービスを手配し、利用者や家族の生活に良い変化が見られた際は、最高のやりがいを感じられるでしょう。

メリット・やりがい#2 本人や家族から「ありがとう」

ケアマネジャーはとくに感謝の言葉が頂ける仕事といえます。

要介護の状態となってしまった利用者は、何らかの支援が必要で、一人暮らしや周囲に身寄りが居ない方、老々介護のケースであれば尚更です。

2000年に介護保険制度の契約というシステムがスタートし、措置の時代に比べ、とても自由に介護サービスが選べるようになりました。

各サービス事業所も生き残りを掛け、利用者により良いサービスを提供できるように必死です。故にシステムが複雑になってきているという難点もあります。

そんな環境の中でも、利用者や家族とコミュニケーションをよく取って、信頼関係を形成することが非常に重要です。
本人や家族が言いたくても言いにくい本音(声なき声)に耳を傾け、ケアマネジメントを行なって行く事で、感謝の言葉を頂く事が多く、それが今後のケアマネジャー人生の支えとなります。

メリット・やりがい#3 奥が深く長く続けられる

ケアマネジャーは、身体的な障害や、認知症または精神疾患など、様々な障害から要介護の状態になってしまった方を支援していきます。本人の状態だけでなく、家族関係や、社会資源の情報、制度の知識、医療の知識、さらには相談援助技術なども必要になってきます。

介護の現場を長く続けていると、「腰を痛めてしまった」というケースもよく耳にしますが、ケアマネジャーの場合は、身体的な負担は少なく、長く続ける事が出来る仕事と言えます。

自身が経験してきた介護現場の知識を軸に、学んだ情報を肉付けしていきます。サービス事業所や医療機関との連携の中で学ぶことも多々あります。

介護の経験だけでなく、人生経験そのものがケアマネジメント業務へプラスに作用されることも少なくありません。利用者にとって、より良いケアプランの作成が行えるよう、日々学び続けることが出来ます。

メリット・やりがい#4 自身のスケジュール調整等で業務を進められる

業務スケジュールについて、介護現場の場合は、デイサービスであれば日勤業務、特別養護老人ホーム等の入所施設であれば、3交代などのシフトで、時間帯によって業務内容がある程度決められています。

一方、ケアマネジャーの業務は、日勤帯です。デスクワークを中心に、モニタリング訪問や、サービス担当者会議を実施しますが、訪問の時間帯やデスクワークの時間帯は、自身の都合で調整することが出来る為、やりようによっては非常に効率的に行なうことができ、自由度が高いと言えます。

家庭に小さなお子さんがいるケアマネジャーの場合、保育園の送迎や家事等との両立も可能な仕事と言えます。

3)ケアマネジャーの仕事で「大変な点」は?

ケアマネジャーの仕事は、山あり谷あり。沢山のやりがいを感じられますが、決して良いことばかりではなく大変な点もあります。

「想像していた仕事と違った」「こんなはずではなかった」とならないように、大変な点も知っておきましょう。人によってはデメリットがメリットであったり、なんていうこともありますので、事前に知っておくことで対策を練ることも出来ます。

困難事例にぶつかることはある残業が多く、時には家に持ち帰る事も給与ベースはあまり高くはない他業務と兼務することもある
  • 困難事例等で悩む
  • 残業が多く、場合によっては持ち帰り仕事もある
  • 思った程、給与が良くない
  • 他業務と兼務することがある

困難事例等で悩む

ケアマネジメントを行なっていると、どうにもできない困難事例にぶつかることがあります。そんな時は一人で悩まずに、職場の先輩に相談したり、居宅介護支援事業所の後方支援をしてくれる、地域包括支援センター等へ相談しましょう。

残業が多く、場合によっては持ち帰り仕事もある

ケアマネ業務に慣れないうちは、次に起こりうることの想像がつかない為、仕事が後手後手にまわってしまいます。こればかりは経験が必要な為、仕方がありません。

利用者や家族の立場に立って、常に先を見据えて行動していくことで、徐々に改善されていきます。

思った程、給与が良くない

日勤の介護職からの転職であれば、ケアマネジャーの資格手当がつく職場が多い為、多少の給与アップが見込めます。
しかし、夜勤をしていた介護職からの転職であると、夜勤手当が無くなるため給与がダウンしてしまうことも少なくありません。

他業務と兼務することがある

ケアマネジャーは、ケアマネ業務とは別に業務と兼務することがあります。

居宅ケアマネであれば、担当件数を減らす代わりに、半分現場に配置されることも。また、施設ケアマネであれば、介護現場や送迎、施設の行事の手配等、マルチな業務を任されることもあります。転職の際は事前に業務範囲を確認をしておきましょう。

4)ケアマネジャーの資格を取得するためには?

ケアマネジャー(介護支援専門員)は国家資格ではありませんが、介護業界では難関資格の一つと言われています。ケアマネジャーの試験日や内容は、全国共通で行なわれ、各都道府県が実施します。

受験するまでの流れ、勉強法やポイント、受験の詳細については以下の通りです。

ケアマネジャーを受験するまでの流れ

願書を受け取る願書を送付受験票を受け取る受験

①願書(受験要項)を受け取る:都道府県や市町村、社会福祉協議会などで配布しています。

②願書を送付:必ず決められた期日までに送付しましょう。郵便事故や書類内容の不備等も想定して、余裕を持って送付しましょう。

③受験票を受け取る:試験日当日まで無くさないように注意しましょう。試験日の2週間前までに受験票が届かない場合や、紛失してしまった場合は、受験要項に記載されている連絡先へ問い合わせましょう。

④受験する:受験票を忘れずに持って行きましょう。

勉強法やポイント

ケアマネジャーの受験をされる方は、仕事をしながら勉強をするという方が多いかと思われます。まずは、完璧にやろうとせず、毎日コツコツ計画的に行う事がポイントです。

まず、薄めの教科書を一度読みましょう。範囲が広い為、無理に書き込んだり暗記しようとせず、サッと流し読みをしましょう。重要なポイントは重要度が記されていることが多い為、その点は繰り返し読む様にしましょう。

次に、3~5年分の過去問を行ないましょう。60問で120分の為、1問2分のペースです。重要な箇所は繰り返し出題される為、ポイントが掴めてきます。

また、自身が現在行なっている業務に関わる内容は、比較的解きやすい為、それ以外の苦手な分野が浮き彫りになります。そして、合格基準は7割以上の得点とされていますが、マークシート式の為、消去法でも問題が解けるようになっています。完璧に覚えようとしなくても良いのです。

それと、3年に1度、介護保険法の改正がある為、その年にあたる場合は特に、改正ポイントをしっかりと押さえておきましょう。

受験の詳細

受験資格 主な受験資格は以下の通り。
①保健・医療・福祉に関する法定資格(介護福祉士・社会福祉士・看護師など)に通算5年以上従事した者。
②生活相談員や支援相談員として、相談援助業務に通算5年以上従事した者。
③主任相談支援員などの生活困窮者自立支援法に規定する事業に通算5年以上従事した者。
④相談支援専門員などの障害者総合支援法に規定する事業に通算5年以上従事した者。
※受験資格の詳細については、受験要項にてご確認下さい。
受験申込期間 例年5月下旬~7月頃
受験費用 6,600円~14,400円(都道府県による)
試験日 年1回実施(毎年10月のどこかの日曜日)
試験会場 受験申し込みを受け付けた都道府県が指定
試験時間/問題数 120分/60問
出題方式 5肢複択方式(5つの選択肢から正解を2つか3つ選択して回答)
合格基準 (1)介護支援分野【25問】
(2)保健医療サービス分野【20問】
(3)福祉サービス分野【15問】

上記の計60問のうち、(1)で7割程度の正解率、さらに(2)と(3)の合計で7割程度の正解率を基準とします。どちらかの得点が片方でも欠けていると不合格となります。問題の難易度によって毎年補正されます。

■参考:これまでの合格率
実施時期|合格率
第21回(2018年)|10.1%
第20回(2017年)|21.5%
第19回(2016年)|13.1%
第18回(2015年)|15.6%
合格発表 11月下旬~12月頃
介護支援専門員実務研修 試験に合格すれば、資格取得というわけではありません。試験合格者は介護支援専門員実務研修を受講し、介護支援専門員資格登録簿への登録が必要となります。

まとめ)ケアマネジャーは、計画的に勉強をしてスキルアップを!

ケアマネジャー資格を取得すべきかどうかの判断材料になりましたでしょうか。

これまでの事をまとめると、ケアマネジャーには、居宅ケアマネと施設ケアマネがあり、それぞれ特徴が異なります。

そして、身体的な負担が少なく、長く学べて、感謝の言葉を頂く事も少なくないということ。介護が必要になった利用者が、人生の最終章を歩む際の支援をさせて頂く素晴らしい業務であるということが言えます。

ただし、良い事ばかりではなく、大変な点もいくつかある為、一人で悩まず、周囲に相談したり、事前に職場情報をしっかりと調べておき、対策を練っておく必要があります。

毎年1度の試験の為、計画的に勉強をして、スキルアップに繋げ、あなたにとって介護の仕事が、より充実したものとなるよう願っています。

レビューを書く
1
2
3
4
5
送信
     
キャンセル

レビューを書く

レビューの平均:  
 0 レビュー
目次[ 閉じる ]