フリーランスのリアル:「自由」を選んだ働き方、その代償は「収入の不安定」?
[最終更新日]2025/08/31

働き方の多様化が進むなかで、会社に属さず独立して働くフリーランスが増えています。自分の裁量で仕事を選び、時間や場所を自由に決められることは大きな魅力です。
その一方で、収入の不安定さや将来の見通しの難しさといった課題に直面する人も少なくありません。
今回は、フリーランス420名を対象に実態調査を実施しました。自由と不安定、その両面から見える“フリーランスのリアル”をご紹介します。
アンケート概要
テーマ「フリーランスの働き方に関するアンケート」
集計期間:2025年8月10日~2025年8月20日
回答者:ネット上のアンケート回答者
※対象は、フリーランスまたは個人事業としての収入が年収全体の50%以上を占める人に限定
(全420名20代:26名30代:112名40代:168名50代:96名50代以上:18名)
回答者の年代別・業種別内訳
目次
1)フリーランスが独立を選ぶ最大理由は「働き方の自由」

「働き方の自由度を高めたかった」が73%
Q:(独立の動機)独立した主な理由は何ですか?(複数選択可)
フリーランスとして独立した理由で最も多かったのは「働き方の自由度を高めたかった」で、全体の約7割を占めました。
次いで「時間の柔軟性を確保したかった」「やりたい分野に専念したかった」が続き、いずれも自分らしい働き方を求める声が多く寄せられています。
男女ともに自由度への関心が高い点は共通しており、フリーランスという選択が“自分で働き方を決めたい”という強い意志によって推進されていることがうかがわれます。
Q:独立当初と比べて、現在の働き方に対する満足度はどう変化しましたか?
独立当初と比べて現在の働き方に対する満足度を尋ねたところでは、「やや上がった」「大きく上がった」と回答した人が合計で約6割にのぼりました。
一方で「やや下がった」「大きく下がった」と答えた人も2割弱存在し、必ずしも全員が満足しているわけではない実態も見られます。
働き方の満足度は、年の経過に伴い下降する?
クロス集計:独立してからの経過年数と働き方の満足度の関係
独立1~5年の層では「やや上がった」「大きく上がった」と回答する割合が6割以上を占め、自由度や裁量の高さに満足する声が目立ちます。
一方で、5年以上経過した層では「満足度が上がった」とする割合がやや減少し、「変わらない」や「下がった」とする回答が増加しました。
特に10年以上では「大きく下がった」「やや下がった」が3割近くに達しており、長期的には収入や案件獲得、将来への不安などが蓄積された可能性があります。
フリーランスは初期には自由を享受し満足度が高まる一方、時間の経過とともに現実的な課題が重なり、満足度が相対的に下がるケースもあるということでしょう。
2)7割が収入は不安定と回答 フリーランス自由の代償

「あと何年もすれば安定するはず」という幻想
Q:現在の収入の安定度をどの程度感じていますか?
フリーランスとして働くうえで最も大きな課題となっているのが「収入の安定性」です。
調査では「非常に不安定」と回答した人が約3割、「やや不安定」が4割超にのぼり、全体の7割以上が不安定さを感じていることが明らかになりました。
一方で「やや安定している」との回答は1割強、「とても安定している」と答えた人はわずか2.4%にとどまりました。
フリーランスの多くは自由や裁量を手にする一方で、安定した収入を得ることの難しさと常に向き合っている実態が浮き彫りとなっています。
クロス集計:独立してからの経過年数と現在の収入の安定度の関係
独立してからの経過年数と収入の安定度の関係を見ると、年数が経つにつれて必ずしも安定するわけではない実態が示されました。
独立1年未満では「不安定」との回答が9割近くを占めるものの、3~5年層でも依然として6割超が不安定と答えています。
5~10年の層では「やや安定」「とても安定」が合わせて3割を超え、経験が一定の安定をもたらしている様子が見られる一方で、「非常に不安定」が依然26.9%に達しており、長期的に見ても収入が不安定な人が少なくありません。
10年以上の層では「安定」との回答が2割未満に留まり、「非常に不安定」との回答が4割を超えています。
この結果からは、年数の経過が必ずしも安定化に直結せず、むしろ案件の波や市場環境に左右され続ける現実が浮き彫りになっています。
安定性は、必ずしも収入額に比例するわけではない
クロス集計:現在の収入額と収入の安定度の関係
収入の安定度を年収別に比較したところ、必ずしも高収入だから安定しているとは限らないことが確認できました。
年収900万円未満の層では、いずれのレンジでも過半数が「やや不安定」または「非常に不安定」と回答しており、特に200万〜299万円では8割以上が不安定と感じています。
高収入帯では一定の安心感が見られる一方で、400万〜699万円といった中間層でも不安定さを訴える割合は4〜7割と高くなっています。
3)やりがい・楽しみ「フリーランスのやりがいは“好きな仕事に専念できる”
フリーランスという働き方は、会社員とは異なる多くのやりがいや楽しみをもたらします。アンケートのコメントからは、特に「時間的な自由」「人間関係のストレスからの解放」「仕事における裁量権」「自己成長と達成感」といった点に、多くのフリーランスが価値を見出していることが明らかになりました。
自分のペースで、好きな時間に働ける「時間的な自由」

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独立当初は収入や案件数が安定せず不安も多かったですが、経験を積むことで業務効率が上がり、安定した顧客やリピート案件が増えました。その結果、収入と自由な時間のバランスが改善し、人間関係も自分に合う相手と築けるようになり、満足度が向上しました。
(男性/20代/長崎県/年収:200万~299万円/クリエイティブ職)
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好きな仕事しかしない様にしているので、満足度が上がった。収入は下がるが、自由な時間を確保でき、人間関係も満足している。
(男性/50代/埼玉県/年収:200万~299万円/技術職(建築/土木/不動産関連))
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時間と気持ちに余裕ができたことがよかったです。
それまでフルタイムで働いていましたが、忙しい上に人間関係が悪くて次第に体調を崩してしまいました。
退職して独立してからは自分が好きなことを好きな時間にできるので、ストレスがありません。
一方の大変なことは、収入がまったく安定しないことです。お金のことで悩み、悪夢にうなされることも。
しかし自由な今の働き方が好きなので、勤め人に戻る気はありません。(女性/30代/東京都/年収:200万~299万円/アシスタント・事務サポート)
フリーランスの最大の魅力の一つとして、多くの人が「時間的な自由」を挙げています。「自分のペースで仕事ができる」「働く時間を自分でコントロールできる」といったコメントが多数見られました。
特に、育児や介護といった家庭の事情と仕事を両立させたい人にとって、特に大きなメリットとなっているようです。
また、「通勤時間がない」ことも、時間的な余裕を生み出す大きな要因でしょう。多くの人が通勤のストレスから解放され、その時間を有効活用している様子がうかがえます。
人間関係のストレスからの解放

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今の生活を手に入れて、「独立して生きるって最高!」と思っています。
私はもともと集団が苦手で、就職してから人間関係で悩むことが多々ありました。
しかしサラリーマン家庭で育った私には勤め人以外の生き方を知りませんでしたし、自分に無縁だと思っていました。
しかしえいやっと会社を辞めてみると、意外に世の中には自由に働いている人が多いのだと気づきました。
「私はもっと自由になれる」と、出勤拒否を起こしながらも頑張ってOLを続けていた過去の自分に伝えたいです。(女性/30代/東京都/年収:200万~299万円/クリエイティブ職)
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煩わしい人間関係がなくなったのでストレスが軽減されました。フリーランスになって一番満足しているのはその点です。
(男性/40代/鳥取県/年収:200万~299万円/専門職(士業/コンサルタント/会計・税理士/司法書士など))
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人間関係に悩むことが多かったですが、それがゼロになったのが一番良かったです。多少軌道に乗ってきて余裕ができたのが大きいですし満足できています。収入は多くはないですがそれよりも人間関係で悩まなくて良いのが一番ですし。
大変だったのは、最初の1~2年。収入が安定しなくて生活が苦しかったことですね。(男性/50代/北海道/年収:300万~399万円/技術職(IT関連)
会社組織にありがちな人間関係の悩みから解放されることも、フリーランスの大きなやりがいの一つです。
多くのコメントからは、精神的な負担が大幅に軽減されたことが伝わってきます。
「上司から口うるさく説教されることが無いので、精神的に楽でしたしマイペースに働ける点」という声のように、自分のペースで仕事に集中できる環境は、創造性や生産性の向上にも繋がっていると考えられます。
自分の裁量で仕事を進められる「仕事のコントロール感」

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独立して働くようになって良かった点は、自分の裁量でスケジュールや仕事の進め方を決められる自由さと、成果がそのまま収入や評価に直結することです。
独立当初は収入や案件数が安定せず不安も多かったですが、経験を積むことで業務効率が上がり、安定した顧客やリピート案件が増えました。その結果、収入と自由な時間のバランスが改善し、人間関係も自分に合う相手と築けるようになり、満足度が向上しました。(男性/20代/長崎県/年収:200万~299万円/クリエイティブ職)
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自分の裁量で判断できる領域が多く、培ってきたスキルや経験を活かして良い仕事ができたとやりがいを感じられます。仕事に慣れてきて、ワークライフバランスが保てるようになってきました。当初はどんな仕事でも受けて来たところがありますが、現在は単価や、やりがいなどから、ある程度選んでいます。
一方、思うように仕事が取れないこともあったり、安く買い叩かれてしまうケースもあり厳しさも実感しています。(男性/50代/北海道/年収:200万~299万円/技術職(IT関連)
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よかった点は理不尽な人間関係や働く時間の裁量が自分で決められることにつきます。朝何時に起きてもいいのは最高ですし休みも自由に決められます。独立当初は年収が350万円程度と厳しかったですが、得意先やファンも増えて収入が増えましたし人間関係も少し広げることができたからです。大変だったのは社会と積極的に接しないと孤独になること。
(男性/30代/東京都/年収:500万~599万円/販売・サービス)
フリーランスは、仕事の内容や進め方を自分で決められる「裁量権」を持っています。自分の得意な分野や好きな仕事に特化できることは、大きなやりがいとなっています。
また、全ての工程を自分自身で管理することで、ビジネス全体を俯瞰する視点や経営感覚が養われることも、フリーランスならではの醍醐味と言えるでしょう。
成果が直接収入に繋がる「自己成長と達成感」

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簡単なデータ入力から始めたが、それでは稼げないと知り、最近動画編集の仕方を学び始めた。独立当初よりは将来的な成長が見込めるようになったのではないかと思う。
(女性/20代/神奈川県/年収:100万円未満/クリエイティブ職)
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自分はハードワーカータイプなので、会社勤めだと他の社員よりも労働量が多く、損をしている気分だったが、自営業になれば労働量は自分の裁量になるので納得がいく働き方ができるのが良い点。収入は会社員時代と減っているものの、自分で頑張った分が身になるので達成感が違う。
(男性/50代/北海道/年収:200万~299万円/クリエイティブ職)
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企業勤めの安定感よりも、健康・ワークライフバランス・拘束されない自由な働き方を重視したくてフリーランスになりました。
ですが、いただけるお仕事の中で実績のない分野が含まれる時、早まったかなと思うときもあります。
効率的に成長したいなら教育サポートや周囲からの刺激がある企業勤めのほうがいいとつくづく思います。
個人フリーランスの働き方で時代に置いていかれないよう成長していくには、常にアンテナを高く張って勉強し続けないといけないのですね。
とはいえ、会社員とは違ったあらゆる大変さが私としては楽しいと思えているので、現時点ではこの働き方は自分に合っているなと実感しています。(女性/30代/静岡県/年収:200万円~299万円万円/クリエイティブ職)
フリーランスの働き方は、自分の努力や成果が直接収入や評価に結びつくため、大きな達成感を得ることができます。「成果がそのまま収入や評価に直結すること」というコメントは、その典型例でしょう。
「自分の得意な分野で勝負できるようになった」という声もあり、自分のスキルを磨き、それが認められることで、自己肯定感が高まり、さらなる成長へのモチベーションに繋がっている様子がうかがえます。
4)大変さ・課題「自由の裏にあるフリーランスの大変さと将来への不安
フリーランスの働き方は多くの自由とやりがいをもたらす一方で、会社員にはない特有の「大変さ」や「課題」も存在します。
アンケートのコメントからは、特に「収入の不安定さ」「自己管理の難しさ」「孤独感」「事務作業の負担」といった点が、フリーランスが直面する主な困難として挙げられました。
収入の不安定さと将来への不安

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いずれ収益化できるだろうという甘い予測のもと、仕事を辞めてフリーランスになったが、全くの無収入の状態が続いており焦っている。
(男性/50代/熊本県/年収100万円未満/クリエイティブ職)
フリーランスになって、良かった点は、自由に好きな事に挑戦できるようになった点と直接ユーザーの感謝を受け取れるようになった点です。
逆に大変と感じているのは、
・波が激しく安定しない
・保証のないサラリーマンになりがち
・ユーザーの辛辣な意見も直接届く
の3点ですね。(男性/40代/東京都/年収:700万~799万円/IT系技術職)
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思っていた収入よりかなり低かったです。またその収入自体も安定せず、将来が不安になりました。
(男性/40代/愛媛県/年収:300万~399万円/農業)
フリーランスが抱える最も大きな課題の一つは、収入の不安定さです。
「収入が安定しない」「収入に波がある」といったコメントが多数寄せられており、特に独立当初や景気変動時には、生活が苦しくなるほどの収入減を経験するケースも少なくありません。
仕事がなくなるかもしれない不安は常に付きまとい、これが「先に対する不安感は想像以上にストレスになる」という精神的な負担にも繋がっています。
また、「案件の単価が低いこと」や「仕事の獲得が難しいこと」も、収入安定を阻む要因となっています。
安定した収入を確保するためには、継続的な営業活動や人脈作りが不可欠であり、これが「営業活動が苦手なこと」と感じるフリーランスにとっては大きな負担となっています。
自己管理の難しさとオンオフの切り替え

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独立して働くようになって良かった点は、自分の裁量で仕事の進め方や時間を決められる自由さです。生活リズムや仕事の内容を自分で調整できるため、効率や満足度が上がりました。
一方、想定外に大変だった点は、すべての責任が自分にあることです。収入の不安定さや、営業など多岐にわたる業務を一人で管理しなければならず、精神的にも体力的にも負担が増えました。(男性/40代/茨城県/年収:200万~299万円/アシスタント・事務サポート)
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フリーランスになって良かった点:趣味に時間が避けるようになり、自分の人生を生きている実感が得られるようになった。体調を崩していたのが元に戻った。
大変だった点:自分で時間管理するようになり、仕事の集中力が続かない時に収入に直結してしまう。(女性/30代/大阪府/年収:100万円未満/クリエイティブ職)
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自宅で1人黙々と仕事できるのが、自分の性格や性質に合っていたため、精神的な負担は減りました。
大変なのは、オンオフの切り替えです。休んでいても仕事のことを考えていることが少なくありません。(女性/40代/茨城県/年収:200万~299万円/クリエイティブ職)
自由な働き方の裏側には、徹底した自己管理が求められるという大変さがあります。「オンオフの切り替え」が難しいという声が多く、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりがちなフリーランスの苦悩を物語っています。
また、「体調を崩すと収入が途絶えること」というリスクも、自己管理の重要性を高めます。会社員のような病気休暇や有給休暇がないため、体調不良が直接収入減に繋がるというプレッシャーは、フリーランスにとって常に意識せざるを得ない課題です。
孤独感と相談相手の不在

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良かった点は、子育てと両立しやすくなったことです。大変だったのは相談相手が少なく孤独なことです。
(女性/30代/兵庫県/年収:100万円未満/クリエイティブ職)
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個人事業者としてはまったくコネがなかったので、ある程度稼げるようになるまで、かなりの時間を要してしまったこと。ココナラやアフィリエイトブログ、インタビュー案件はほとんど稼げませんでした。noteは最近になってようやく有料記事が売れるようになり、ランサーズは入会して約1年で、やっと「校正関係の案件」が見つかり、現在進行中といったところです。
(男性/50代/茨城県/年収:600万~699万円/クリエイティブ職)
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よかった点は理不尽な人間関係や働く時間の裁量が自分で決められることにつきます。朝何時に起きてもいいのは最高ですし休みも自由に決められます。大変だったのは社会と積極的に接しないと孤独になること。
(男性/30代/東京都/年収:500万~599万円/販売・サービス)
フリーランスは基本的に一人で仕事を進めるため、「孤独を感じること」も大きな課題です。「ずっと家だと孤独に思うこともあります」「相談相手が少なく孤独なこと」といったコメントからは、仕事上の悩みや不安を共有できる相手がいないことの辛さがうかがえます。
会社員時代には当たり前だった同僚との雑談や情報交換の機会が失われることで、モチベーションの維持が難しくなったり、客観的な意見を得られずに悩みを抱え込んでしまったりすることもあるようです。
事務作業の負担と税金・保険の手続き

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良かった点:自分の裁量で仕事を選べるため、興味のある分野の案件に集中でき、スキルアップと収入増を両立できたことです。
大変だった点:当初は仕事が全くなく精神的に不安定でした。今でも収入の波があり、経理や税務などの事務作業を全て自分でやらなければならないのが想定以上に大変です。(男性/30代/東京都/年収:800万~899万円/クリエイティブ職)
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自由なスケジュールと精神的な穏やかさが魅力です。頑張れば収入が増える点も良いです。一方、収入の不安定さや天候による負担、税金・保険の手続きの煩雑さは想定外に大変でした。自己管理の難しさも痛感しています。
(男性/30代/東京都/年収:100万~199万円/配達・運送サービス)
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良かった点は、サラリーマンとして働いていたころに比べて、人間関係のストレスが圧倒的に減ったことです。想定外に大変だった点は、サラリーマン時代はあまり意識していなかった税金の支払いや、年金、保険の支払いなどが思っていた以上に負担だったことです。
(男性/30代/静岡県/100万~199万円/IT系技術職)
本業以外の事務作業も、フリーランスにとって大きな負担となります。「確定申告などの事務作業が面倒なこと」「税金や保険の手続きが複雑なこと」といったコメントが多数見られました。
特に、会社員時代には会社が代行してくれていた税金や社会保険関連の手続きを全て自分で行う必要があり、その知識習得や実務に多くの時間と労力を費やしています。
「知識がないので帳簿の管理や確定申告にものすごく時間がかかること」という声は、多くのフリーランスが直面する現実です。
これらの事務作業は直接収入に繋がるものではないため、本業の時間を圧迫し、ストレスの原因となることも少なくありません。
アンケート結果の考察まとめ

自由な働き方を求めて独立するも、満足度は年数とともに低下傾向
フリーランスの独立理由の73%が「働き方の自由度向上」であり、自分らしい働き方への強い志向が見られる。一方で、独立から5年以上経過すると満足度が低下する傾向があり、理想と現実のギャップが生じている。
収入の不安定さは長期化しやすく、安定は保証されない
全体の7割以上が収入に不安を感じており、独立10年以上でも4割超が「非常に不安定」と回答。収入の安定は経験年数や収入額に必ずしも比例せず、市場環境や案件確保の難しさが影響している。
自己裁量・自由はやりがいの源泉だが、自己管理の重さも伴う
時間的自由や仕事の裁量、人間関係からの解放は大きな魅力。一方で、オンオフの切り替えが困難で、体調管理や営業・事務の自己完結が求められることが精神的・体力的な負担となっている。
孤独感・事務負担・社会的サポートの欠如が継続的な課題
相談相手の不在や社会との関わりの希薄さが孤独感を招き、税務・保険などの事務作業も大きなストレス要因。会社員時代に享受していたサポート機能の欠如が、フリーランスの継続に影を落としている。
今回の調査から見えてきたのは、フリーランスという働き方が「自由」と「不安定」という両極の側面を併せ持つ現実です。働く時間や場所を自ら選び、好きな仕事に没頭できることは、多くのフリーランスにとって大きな魅力であり、やりがいや充実感につながっています。
しかしその裏には、収入の不安定さや将来への見通しの難しさといった、常に向き合わなければならない課題も存在します。さらに、孤独感や自己管理の負担、税務・保険などの煩雑な事務作業といった、日常の中で積み重なるストレスも無視できません。
フリーランスは「自由を得る代わりに安定を手放す働き方」とも言えます。自由と不安定の間でどう折り合いをつけていくのか──それが今後、この働き方を選ぶ人にとっての大きなテーマになっていくでしょう。